医療崩壊
新型コロナの感染拡大防止のため、関東に続き、1月13日から関西の大阪・京都・兵庫県にも緊急事態宣言が出されて1週間。
あまり減りませんね。
今回は全国の医師会が強い危機感を訴えています。
それに対して、菅さんの演説や政治家などの行動をみていると、あまり実感がわいてない様子。
新型コロナに罹っても、若い人はたいして症状がでないし、重症化するのは高齢者や持病を持っている人だけだから大丈夫と安心している人もいるかもしれませんが、医療崩壊の危険はそこではないと思うんですよね。
新型コロナのせいで、コロナ以外の疾病やケガであっても、今までのように患者が安心できる医療が受けられない状況に進んでいることでしょう。
コロナ以前の医療でも、医療ミスや、こうしてたらもっと違う結果になったんじゃないの!?ということは時々ありましたが、今の医療従事者の疲弊度から考えると、そういった事例は増えそうな気がします。
だって、誰でも疲れていればミスが増えるでしょ?
医療従事者のミスは、命や身体の機能の不全につながるので、本来なら絶対にあってはならないため細心の注意を払って医療を行っているのですが、それができない状況になっていると医師会が訴えています。
今、病院の医師は総動員ですからね、他の病気でも手遅れなんてことが増えるかもしれません。
医師や看護師は、医療全般について勉強しているので、一応どんな患者でも診れるのですが、実際は常に最新の知識を更新していかなければならないので、どうしても自分の所属している科の専門知識に特化していきます。
夜中に子どもの発熱で緊急外来を受診すると、簡単な診察はしてくれますが、詳しくは翌日小児科に受診するように言われることってよくありますよね。
夜中では検査ができないからというのもありますが、緊急外来の医師は交代制なので、専門外の医師が当たっているからです。
それは看護師も同じで、科が違うと治療も観察ポイントも違ってくるので、しっかりした看護業務ができにくくなります。
裏を返せば、医師も看護師も専門分野は得意だけど専門以外は自信ないわ~責任取れないし、ミスしたら怖いんで専門に任せたい、というのが本音でしょう。
今回の新型コロナは、感染症であるということと、重症化すると肺炎を起こしやすいなどの症状から、専門科は感染症内科と呼吸器内科になると思います。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/18/dl/gaikyo.pdf
上は厚労省の2018年の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況 」のデータですが、9ページの表5を見ると、病院で働いている呼吸器内科の専門医は、消化器内科や循環器内科の医師に比べて数が少ない。
医師の数が少ないということは、呼吸器内科の病棟のベッド数は消化器科や循環器科より少ないということです。
ということは、そこで従事する看護師の数も少ないといえます。
感染症内科の医師数なんて他科に比べると桁が違うので、感染症内科を置いている病院自体が少ないということになり、メインは呼吸器内科になるでしょう。
その少ない呼吸器科のもとにガンガン患者がくるので、当然フル稼働しても追いつかない。
ということになると、他科の医師や看護師が応援に行きますが、専門でないため手伝えることも限られますし、常時応援を出せる程余裕がある科なんてほとんどありません。
応援に行く医師や看護師の方も、専門外であることと、慣れない病棟で手技をしなければいけないため過度の緊張を強いられ、疲労感もいつもの勤務よりも多いと思われます。
それに応援にいけばいつもの仕事をしなくてもよいわけではなく、自分の患者がいるので多少診察時間や観察時間は短くすることはあっても、放っておくわけにはいきませんからね。
応援はいつもの仕事にプラスαの仕事なのです。
でも、疲労が溜まると、自分の患者への見回りも回数が減ることがあり、それが見落としにつながる可能性もあります。
まだ呼吸器内科単独の病棟がある病院はいいです。
専門の医師や看護師がいるので、応援の医師や看護師もその病棟の指示のもとで動けます。
ですが、「内科」というカテゴリーで、いろんな内科疾患の患者を受け入れている病棟しかない病院は、今、行政からコロナ患者を受け入れろと猛烈にプッシュされて恐いでしょうね。
専門の医師や看護師がいない中で治療を行い、もし医療ミスが起こってしまったらと戦々恐々としていると思います。
おまけに新型コロナは感染症ときてるので、他の患者に感染でもさせたらと考えたら、受け入れに二の足を踏むのも理解できます。
しっかりした治療をする自信がない医療機関を紹介されても、患者の方も安心できませんしね。
大阪府の吉村知事は、ベッド数の確保に躍起になっていますが、ベッドだけあっても専門職のマンパワーと知識・技術が足りなければ治療の効果が半減することがわかってない。
質の高い医療を行い存続希望も多かった大阪市立の公立病院を、赤字だからと廃院させたのは維新の会なんですよね。
公立病院の代わりになるほど質の高い医療を提供できる民間病院は、そんなにたくさんある筈がないのに。
保健所を統廃合し大幅に減らしたのは国ですし。
目先の利益でしか判断しなかったことが今の状況につながっているということを、国や自治体はもっと自覚して欲しいです。
そして新型コロナ収束後に活かしていただきたい。
やっぱり余裕って必要なんですよ。
一旦、手放した医師や看護師、保健師が持っている知識や技術は、必要になったらすぐに集められるというほど簡単なものじゃないんです。
そこのところを今回の事態で再認識しました。
しっかりした医療を提供できる自信がないといっている病院に、無理やり要請して受け入れさせるのは危険なことだと思いますが、背に腹は代えられない状況であることも事実です。
患者の方も、今までのように入院したから安心というわけにはいかないかもしれません。
なので、やっぱり新型コロナに罹らないことが大事という結論に達してしまいます。
3密を避けることや手洗い・うがいはもとより、隙間を空けないようマスクを正しくつける、マスクをしてても咳やくしゃみをする時は手や袖でおさえる、マスクを外した状態では話さない、これらを守れば感染は収まっていくと思うのですけどね。
私のブログも、お出かけの記事はしばらくお休みします。
昨年に行って、今年の1月のために置いておいたブログネタが結構あるので早く書きたい。
感染者数が減って緊急事態宣言が解除されそうな状態になれば、解除前でも少しずつ書いていきますね。
もしかしたら、今回のような記事やテイクアウトの食べ物の記事は書くかもしれませんが。
それにしても
菅さん!国民に我慢をお願いするなら「自分たちも会食をしません、会食をする政治家には罰則を与えます」ぐらいは言ってよね!

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あまり減りませんね。
今回は全国の医師会が強い危機感を訴えています。
それに対して、菅さんの演説や政治家などの行動をみていると、あまり実感がわいてない様子。
新型コロナに罹っても、若い人はたいして症状がでないし、重症化するのは高齢者や持病を持っている人だけだから大丈夫と安心している人もいるかもしれませんが、医療崩壊の危険はそこではないと思うんですよね。
新型コロナのせいで、コロナ以外の疾病やケガであっても、今までのように患者が安心できる医療が受けられない状況に進んでいることでしょう。
コロナ以前の医療でも、医療ミスや、こうしてたらもっと違う結果になったんじゃないの!?ということは時々ありましたが、今の医療従事者の疲弊度から考えると、そういった事例は増えそうな気がします。
だって、誰でも疲れていればミスが増えるでしょ?
医療従事者のミスは、命や身体の機能の不全につながるので、本来なら絶対にあってはならないため細心の注意を払って医療を行っているのですが、それができない状況になっていると医師会が訴えています。
今、病院の医師は総動員ですからね、他の病気でも手遅れなんてことが増えるかもしれません。
医師や看護師は、医療全般について勉強しているので、一応どんな患者でも診れるのですが、実際は常に最新の知識を更新していかなければならないので、どうしても自分の所属している科の専門知識に特化していきます。
夜中に子どもの発熱で緊急外来を受診すると、簡単な診察はしてくれますが、詳しくは翌日小児科に受診するように言われることってよくありますよね。
夜中では検査ができないからというのもありますが、緊急外来の医師は交代制なので、専門外の医師が当たっているからです。
それは看護師も同じで、科が違うと治療も観察ポイントも違ってくるので、しっかりした看護業務ができにくくなります。
裏を返せば、医師も看護師も専門分野は得意だけど専門以外は自信ないわ~責任取れないし、ミスしたら怖いんで専門に任せたい、というのが本音でしょう。
今回の新型コロナは、感染症であるということと、重症化すると肺炎を起こしやすいなどの症状から、専門科は感染症内科と呼吸器内科になると思います。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/18/dl/gaikyo.pdf
上は厚労省の2018年の「医師・歯科医師・薬剤師統計の概況 」のデータですが、9ページの表5を見ると、病院で働いている呼吸器内科の専門医は、消化器内科や循環器内科の医師に比べて数が少ない。
医師の数が少ないということは、呼吸器内科の病棟のベッド数は消化器科や循環器科より少ないということです。
ということは、そこで従事する看護師の数も少ないといえます。
感染症内科の医師数なんて他科に比べると桁が違うので、感染症内科を置いている病院自体が少ないということになり、メインは呼吸器内科になるでしょう。
その少ない呼吸器科のもとにガンガン患者がくるので、当然フル稼働しても追いつかない。
ということになると、他科の医師や看護師が応援に行きますが、専門でないため手伝えることも限られますし、常時応援を出せる程余裕がある科なんてほとんどありません。
応援に行く医師や看護師の方も、専門外であることと、慣れない病棟で手技をしなければいけないため過度の緊張を強いられ、疲労感もいつもの勤務よりも多いと思われます。
それに応援にいけばいつもの仕事をしなくてもよいわけではなく、自分の患者がいるので多少診察時間や観察時間は短くすることはあっても、放っておくわけにはいきませんからね。
応援はいつもの仕事にプラスαの仕事なのです。
でも、疲労が溜まると、自分の患者への見回りも回数が減ることがあり、それが見落としにつながる可能性もあります。
まだ呼吸器内科単独の病棟がある病院はいいです。
専門の医師や看護師がいるので、応援の医師や看護師もその病棟の指示のもとで動けます。
ですが、「内科」というカテゴリーで、いろんな内科疾患の患者を受け入れている病棟しかない病院は、今、行政からコロナ患者を受け入れろと猛烈にプッシュされて恐いでしょうね。
専門の医師や看護師がいない中で治療を行い、もし医療ミスが起こってしまったらと戦々恐々としていると思います。
おまけに新型コロナは感染症ときてるので、他の患者に感染でもさせたらと考えたら、受け入れに二の足を踏むのも理解できます。
しっかりした治療をする自信がない医療機関を紹介されても、患者の方も安心できませんしね。
大阪府の吉村知事は、ベッド数の確保に躍起になっていますが、ベッドだけあっても専門職のマンパワーと知識・技術が足りなければ治療の効果が半減することがわかってない。
質の高い医療を行い存続希望も多かった大阪市立の公立病院を、赤字だからと廃院させたのは維新の会なんですよね。
公立病院の代わりになるほど質の高い医療を提供できる民間病院は、そんなにたくさんある筈がないのに。
保健所を統廃合し大幅に減らしたのは国ですし。
目先の利益でしか判断しなかったことが今の状況につながっているということを、国や自治体はもっと自覚して欲しいです。
そして新型コロナ収束後に活かしていただきたい。
やっぱり余裕って必要なんですよ。
一旦、手放した医師や看護師、保健師が持っている知識や技術は、必要になったらすぐに集められるというほど簡単なものじゃないんです。
そこのところを今回の事態で再認識しました。
しっかりした医療を提供できる自信がないといっている病院に、無理やり要請して受け入れさせるのは危険なことだと思いますが、背に腹は代えられない状況であることも事実です。
患者の方も、今までのように入院したから安心というわけにはいかないかもしれません。
なので、やっぱり新型コロナに罹らないことが大事という結論に達してしまいます。
3密を避けることや手洗い・うがいはもとより、隙間を空けないようマスクを正しくつける、マスクをしてても咳やくしゃみをする時は手や袖でおさえる、マスクを外した状態では話さない、これらを守れば感染は収まっていくと思うのですけどね。
私のブログも、お出かけの記事はしばらくお休みします。
昨年に行って、今年の1月のために置いておいたブログネタが結構あるので早く書きたい。
感染者数が減って緊急事態宣言が解除されそうな状態になれば、解除前でも少しずつ書いていきますね。
もしかしたら、今回のような記事やテイクアウトの食べ物の記事は書くかもしれませんが。
それにしても
菅さん!国民に我慢をお願いするなら「自分たちも会食をしません、会食をする政治家には罰則を与えます」ぐらいは言ってよね!

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