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映画「タイタンの戦い(2D)」('10.5.1 Sat)

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 5月1日映画の日に、映画3本観てきました。
 まず1本目は、「タイタンの戦い(2D版)」('10年14本目)です。

 いや~、この映画、面白かった~!
 私は元々ギリシア神話とか大好きで、この映画のオリジナルである1981年版の「タイタンの戦い」も面白く観たのですが、今回の「タイタンの戦い」は更にパワーアップしてましたね~。

 1981年版は、ギリシア神話の英雄ペルセウス冒険談に比較的忠実に描かれていて、アテネやヘルメスなど神々の助力でメドゥーサの首を撥ね、怪獣クラーケンを倒して、めでたしめでたしでしたが、今回のペルセウスは、半神半人(デミゴッド)でありながら、あくまで自分は「人間」ということにこだわり、神々の助力をはねつけます。
 デミゴッドの力を使わず、人間として神々の眷属と戦うには、やはり1人では難しく、多くの仲間を得て、仲間の犠牲のおかげをもって、メドゥーサやクラーケンを倒し目的を果たすというところが、1981年版との大きな違いでしょうか。

 今回の映画では、人間と宗教の関係をよく表していたと思います。
 人間は何かを望んでも願いが聞き入れてもらえないと、もう神などいらないと思うのですが、いざ神々と戦だというと、しっかり神に加護を頼んでるんですよね。
 神々の方も、人間に敬われてこそ存在価値を維持できるので、神などいらないという人間たちを懲らしめようとはしますが、全滅させることはできません。
 結局は、人間と宗教というのは、持ちつ持たれつの関係だということなのでしょうか。
 ギリシア神話では、神々は絶大な力を持っているのに、思考が人間くさいところが気に入ってるんですけどね(笑)。

 ゼウスは子どものペルセウスに援助を申し出ますが、あっさりペルセウスに拒否されます。
 神としても、父親としても、ちょっと困った様子でしたが、そこはゼウスのこと、抜け目なくさりげなく無理に助力を与えて、あとで恩を売ってましたけどね(笑)。

 今回の映画では、元のギリシア神話と根本的に違う面も多々あるのですが、それを書くとネタバレになってしまうので、ここでは内緒にしときますがひとつだけ(笑)。
 ギリシア神話では、イオはゼウスに見初められた人物です。
 それが、今回の映画では・・・。あとは映画を観てくださいね(笑)。

 1981年版でも、当時ペガサスやメドゥーサの表現がすごかったのですが、今回の映画はさらにすごくて、ペガサスの羽の動きなど本当に馬に羽が生えてるみたいでした。
 大さそりとの戦闘シーンもすごかったなぁ~。

 そうそう、1981年版にでてきた金属製のふくろうも、ちょっとだけでてきたんですよ。
 今回の映画製作者は、1981年版の映画のファンなんでしょうね。
 今回の出番はなかったのですが、やはりあのふくろうは印象深かったので、チョイ役でも登場させたかったのでしょう。
 うんうん、その気持ちはよくわかります

 オリジナルの「タイタンの戦い」は、これで終わりでしたが、今回はまだ続きがありそうな終わり方でした。
 まだまだペルセウスの冒険は続くのでしょうか?
 今回の映画が面白かったので、次回も期待しています。
 重厚感もあり、観てスカッとする久々の娯楽映画でした

タイタンの戦い 2010年 アメリカ・イギリス ワーナー・ブラザーズ ルイ・レテリエ監督 106分 
 2Dでも十分手に力が入った、Ms.れでぃの勝手な映画採点:80点 
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