京都文化博物館 「池大雅」&「木島櫻谷と京都画壇」展
京都近代美術館に行った日に、京都文化博物館にも行きました。
ちょっと油断していたら、展覧会が9/22で終わってました
でも、良かったので、簡単にですが記事に残しておきたいと思います。
この時は、池大雅展と木島櫻谷展の豪華2本立てでした
まずは池大雅展から。

「池大雅-文人たちの交流」展('20.8.12~9.22まで。入場料800円)は、池大雅美術館から京都府に寄贈されたコレクションを中心に、大雅をめぐる文人たちの交流をご紹介した展覧会です。
書と出会い、書をきっかけに諸国をまわって人と交流し、中国の「文人」のように知見を深め、筆墨の世界・文人画を描いた池大雅の軌跡、そしてその大雅に憧れた人たちを紹介する内容になっていました。
この前、堂本印象美術館で、印象が描いた池大雅像がありましたが、そこには大雅が竹の絵を描いている姿がありました。
今回の展覧会では、大雅が描いた竹の絵が数点ありました。
本当に大雅は竹の絵をよく描いていたのですね。
大雅が使っていた小さい頃に使っていた竹筆の展示もありましたし、大雅にとって竹は身近にあって特別愛着があった木だったのかもしれませんね

大雅の作品はよく自由と言われてますが、おおらかさを感じます。
人を多く描き、皆、ユーモラスで楽しそうです。
人が好きで、社交的だったのだろうなと作品を観て思います
奥さんとも仲が良かったみたいですしね
自由に人と会い、既存の方法だけでなく、自分の指や爪を使ったりして自分の思うがままに表現するところが「自由」と評された理由なのだと思います。
そしてそれが、観る者におおらかさを感じさせ、広い世界に導いてくれます
現在、新型コロナの関係でまだ抑制がかかっている状態なので、この展覧会を見てやっぱり「自由」はいいなぁと思いました。

次は「木島櫻谷と京都画壇 京都 三条・大橋家コレクション」展です。
京都で江戸時代中期から続いていた旧家の大橋家の4代当主・大橋松次郎が木島櫻谷をはじめ谷口香嶠や猪飼嘯谷らと深く交流があり、大橋家は彼らの作品を多数所蔵していたそうです。
その大橋家のコレクションの寄贈を受けて、この展覧会が開かれたそうです。
木島櫻谷は大好きな画家で、過去に泉屋博古館で2回ぐらい展覧会が開催されてますし、この文博でも開催され観に行ってます。
京都の北野白梅町の近くにある旧木島櫻谷家住宅にも行きました。
動物に対する目が温かく、観る度に優しい気持ちと絵の美しさに感動します
今回の展覧会も、どの絵も素晴らしく良かったです
木島櫻谷はまじめな人柄だったようで、出かける度にスポンサーである大橋松次郎さんに自分で描いた絵ハガキなどを出しているのですが、松次郎さんの方もそれらの郵便物をきれいに保存していたことに、松次郎さんの櫻谷への想いを感じました。
松次郎さんは良いスポンサーだったのでしょうね
今回の展覧会では、木島櫻谷をはじめ谷口香嶠や猪飼嘯谷など京都画壇の作品も多く展示されていましたが、スポンサーである大橋家が芸術家を深く支援していたことがわかる内容でもありました。
残念ながら、5代続いた大橋家は2014年に後継者が不在になったそうです。
画家とスポンサーの関係とは、わかっているようで実際には知らないのですが、お互い求めあいながら深い絆を育んでいくものだということが伝わりました。
とくに大橋松次郎さんも木島櫻谷も律儀でまじめなので、信頼関係も深かっただろうなと思いました。
単に絵を鑑賞するだけでなく、いつもと違った視点で観れた展覧会でした。
良かったです
京都文化博物館
住所:京都市中京区三条高倉 TEL:075-222-0888
開館時間:10時~18時(金曜は19時30分まで。入館は各閉館の30分前まで)休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は開館、翌日休館)、年末・年始、展示替え期間

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ちょっと油断していたら、展覧会が9/22で終わってました

でも、良かったので、簡単にですが記事に残しておきたいと思います。
この時は、池大雅展と木島櫻谷展の豪華2本立てでした

まずは池大雅展から。

「池大雅-文人たちの交流」展('20.8.12~9.22まで。入場料800円)は、池大雅美術館から京都府に寄贈されたコレクションを中心に、大雅をめぐる文人たちの交流をご紹介した展覧会です。
書と出会い、書をきっかけに諸国をまわって人と交流し、中国の「文人」のように知見を深め、筆墨の世界・文人画を描いた池大雅の軌跡、そしてその大雅に憧れた人たちを紹介する内容になっていました。
この前、堂本印象美術館で、印象が描いた池大雅像がありましたが、そこには大雅が竹の絵を描いている姿がありました。
今回の展覧会では、大雅が描いた竹の絵が数点ありました。
本当に大雅は竹の絵をよく描いていたのですね。
大雅が使っていた小さい頃に使っていた竹筆の展示もありましたし、大雅にとって竹は身近にあって特別愛着があった木だったのかもしれませんね


大雅の作品はよく自由と言われてますが、おおらかさを感じます。
人を多く描き、皆、ユーモラスで楽しそうです。
人が好きで、社交的だったのだろうなと作品を観て思います

奥さんとも仲が良かったみたいですしね

自由に人と会い、既存の方法だけでなく、自分の指や爪を使ったりして自分の思うがままに表現するところが「自由」と評された理由なのだと思います。
そしてそれが、観る者におおらかさを感じさせ、広い世界に導いてくれます

現在、新型コロナの関係でまだ抑制がかかっている状態なので、この展覧会を見てやっぱり「自由」はいいなぁと思いました。

次は「木島櫻谷と京都画壇 京都 三条・大橋家コレクション」展です。
京都で江戸時代中期から続いていた旧家の大橋家の4代当主・大橋松次郎が木島櫻谷をはじめ谷口香嶠や猪飼嘯谷らと深く交流があり、大橋家は彼らの作品を多数所蔵していたそうです。
その大橋家のコレクションの寄贈を受けて、この展覧会が開かれたそうです。
木島櫻谷は大好きな画家で、過去に泉屋博古館で2回ぐらい展覧会が開催されてますし、この文博でも開催され観に行ってます。
京都の北野白梅町の近くにある旧木島櫻谷家住宅にも行きました。
動物に対する目が温かく、観る度に優しい気持ちと絵の美しさに感動します

今回の展覧会も、どの絵も素晴らしく良かったです

木島櫻谷はまじめな人柄だったようで、出かける度にスポンサーである大橋松次郎さんに自分で描いた絵ハガキなどを出しているのですが、松次郎さんの方もそれらの郵便物をきれいに保存していたことに、松次郎さんの櫻谷への想いを感じました。
松次郎さんは良いスポンサーだったのでしょうね

今回の展覧会では、木島櫻谷をはじめ谷口香嶠や猪飼嘯谷など京都画壇の作品も多く展示されていましたが、スポンサーである大橋家が芸術家を深く支援していたことがわかる内容でもありました。
残念ながら、5代続いた大橋家は2014年に後継者が不在になったそうです。
画家とスポンサーの関係とは、わかっているようで実際には知らないのですが、お互い求めあいながら深い絆を育んでいくものだということが伝わりました。
とくに大橋松次郎さんも木島櫻谷も律儀でまじめなので、信頼関係も深かっただろうなと思いました。
単に絵を鑑賞するだけでなく、いつもと違った視点で観れた展覧会でした。
良かったです

京都文化博物館
住所:京都市中京区三条高倉 TEL:075-222-0888
開館時間:10時~18時(金曜は19時30分まで。入館は各閉館の30分前まで)休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は開館、翌日休館)、年末・年始、展示替え期間

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