奈良県立美術館「M.C.エッシャー展」('10.4.30 Fri)
この日、私たちは奈良に遊びに行ってきました。
中野美術館→平城京大極殿・天平衣装体験→平城京歴史館→奈良国立博物館「大遣唐使展」→奈良県立美術館「M.C.エッシャー展」の順でまわりました。
順次、記事をアップしていく予定ですが、エッシャー展が5/9までと終了間近なので、先に紹介させていただきますね。

この日は金曜日だったので、夜の9時まで開いていて、ずいぶん助かりました
。
9時までだと、他の場所に行った後でも、かなりゆっくりと観れるのでうれしいです
。

さて、「M.C.エッシャー展~視覚の魔術師~」('10.3.20~5.9日曜まで。入館料1000円)は、トロンプ・ルイユ(だまし絵)で有名なオランダの版画家マウリッツ・コルネリス・エッシャーの展覧会で、この版画家の作品をハウステンボス美術館が約180点所蔵しており、その中の80点が今回展示されていました。

初期の細か~い風景画や建物の版画から、アルハンブラ宮殿のモザイクから影響を受け、人物や動物をジグソーパズルのようにはめ込み、それを繰り返すパターンの作品、不可能図形や多面体、鏡面の作品など、初期から晩年に至るまでの作品がずらりと並んでおり、見応えがあります。
エッシャーの絵は、数枚は実際に何回か観たことがあるのですが、展覧会としてまとまった作品を観るのは今回が初めてです。
初めは、この不思議な作品世界を面白いと感じ、シュールレアリスムっぽいなと思ったのですが、あまりに細かい表現と、1つの作品の中に規則的すぎる繰り返しを織り込み、完結していないのに見事なまで完結している作品群に、だんだんと違和感を覚えるようになりました。
不可能不可思議作品の完璧度に戦慄を感じるというか。
すこしアウトサイダーアートのような感じを受けてしまいます。
それでも、「メタモルフォーゼ」や「爬虫類」、「昼と夜」などは見ていて楽しいし、メタモルフォーゼの大壁画がオランダのデン・ハーグの郵便局にあるそうなんで、見に行きたいなと思ったぐらいです(笑)。
パソコンが普及している現在なら、繰り返し模様を作るのも比較的楽かもしれませんが(それでも手間と根気が必要)、PCなど使わずに全部自分の手で彫って作り上げたというだけでも、私のように不器用な人間からみたら、人間離れしていると思います。
恐るべき集中力と根気ですね。
美術館では、無料で双眼鏡を貸してくれました。
双眼鏡を使って「写像球体を持つ手」を見てみると、球体の中の部屋に奥行きが更に出て、すごいです。
エッシャーとまともに目が合うのは少しこわいですけど(苦笑)。
良かったら試してみてくださいね
。
エッシャーの絵は不可思議なので、見方にもコツがいる場合もありますが、解説が少なかったのが、少し残念でした。
それで図録を買おうと思ったのですが、2625円と図録としてはめちゃ高かったので断念。
でも、入館時に6ページぐらいのちょっとしたパンフレットをくださったのですが、そこにエッシャーの生い立ちや版画技法などが書かれており、大変良かったです
。
エッシャーの超絶技巧に圧倒されましたが、多面的な要素が1つに織り込まれているのは、違う世界を提示されているみたいで面白いし、興味深くもあります。
心理学によくでてくる反転図形もたくさんあり、見方の違いにより世界が変わってくるよとエッシャーに言われているような気がします。
だまし絵や錯視に興味のある人は、観て損はない展覧会だと思いますよ
。
5/9までなので、お早めに。
奈良県立美術館
住所:奈良市登大路町10-6 TEL:0742-23-3968 0742-23-1700(テレフォンサービス)
開館時間:9時~17時(特別展の金・土は21時までで良かったのですが、2011年以降は残念ながら19時までになっています。入館は各閉館の30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12/28~1/4)、展示替え期間
中野美術館→平城京大極殿・天平衣装体験→平城京歴史館→奈良国立博物館「大遣唐使展」→奈良県立美術館「M.C.エッシャー展」の順でまわりました。
順次、記事をアップしていく予定ですが、エッシャー展が5/9までと終了間近なので、先に紹介させていただきますね。

この日は金曜日だったので、夜の9時まで開いていて、ずいぶん助かりました

9時までだと、他の場所に行った後でも、かなりゆっくりと観れるのでうれしいです


さて、「M.C.エッシャー展~視覚の魔術師~」('10.3.20~5.9日曜まで。入館料1000円)は、トロンプ・ルイユ(だまし絵)で有名なオランダの版画家マウリッツ・コルネリス・エッシャーの展覧会で、この版画家の作品をハウステンボス美術館が約180点所蔵しており、その中の80点が今回展示されていました。

初期の細か~い風景画や建物の版画から、アルハンブラ宮殿のモザイクから影響を受け、人物や動物をジグソーパズルのようにはめ込み、それを繰り返すパターンの作品、不可能図形や多面体、鏡面の作品など、初期から晩年に至るまでの作品がずらりと並んでおり、見応えがあります。
エッシャーの絵は、数枚は実際に何回か観たことがあるのですが、展覧会としてまとまった作品を観るのは今回が初めてです。
初めは、この不思議な作品世界を面白いと感じ、シュールレアリスムっぽいなと思ったのですが、あまりに細かい表現と、1つの作品の中に規則的すぎる繰り返しを織り込み、完結していないのに見事なまで完結している作品群に、だんだんと違和感を覚えるようになりました。
不可能不可思議作品の完璧度に戦慄を感じるというか。
すこしアウトサイダーアートのような感じを受けてしまいます。
それでも、「メタモルフォーゼ」や「爬虫類」、「昼と夜」などは見ていて楽しいし、メタモルフォーゼの大壁画がオランダのデン・ハーグの郵便局にあるそうなんで、見に行きたいなと思ったぐらいです(笑)。
パソコンが普及している現在なら、繰り返し模様を作るのも比較的楽かもしれませんが(それでも手間と根気が必要)、PCなど使わずに全部自分の手で彫って作り上げたというだけでも、私のように不器用な人間からみたら、人間離れしていると思います。
恐るべき集中力と根気ですね。
美術館では、無料で双眼鏡を貸してくれました。
双眼鏡を使って「写像球体を持つ手」を見てみると、球体の中の部屋に奥行きが更に出て、すごいです。
エッシャーとまともに目が合うのは少しこわいですけど(苦笑)。
良かったら試してみてくださいね

エッシャーの絵は不可思議なので、見方にもコツがいる場合もありますが、解説が少なかったのが、少し残念でした。
それで図録を買おうと思ったのですが、2625円と図録としてはめちゃ高かったので断念。
でも、入館時に6ページぐらいのちょっとしたパンフレットをくださったのですが、そこにエッシャーの生い立ちや版画技法などが書かれており、大変良かったです

エッシャーの超絶技巧に圧倒されましたが、多面的な要素が1つに織り込まれているのは、違う世界を提示されているみたいで面白いし、興味深くもあります。
心理学によくでてくる反転図形もたくさんあり、見方の違いにより世界が変わってくるよとエッシャーに言われているような気がします。
だまし絵や錯視に興味のある人は、観て損はない展覧会だと思いますよ

5/9までなので、お早めに。
奈良県立美術館
住所:奈良市登大路町10-6 TEL:0742-23-3968 0742-23-1700(テレフォンサービス)
開館時間:9時~17時(特別展の金・土は21時までで良かったのですが、2011年以降は残念ながら19時までになっています。入館は各閉館の30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12/28~1/4)、展示替え期間
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