静岡 遠州の旅⑧ 掛川城御殿・二の丸美術館

今回は掛川城御殿と二の丸美術館の紹介です。
正面に見えるのが御殿で、左側に見えるのが二の丸美術館です。

御殿の玄関の破風は起こり破風、懸魚は蕪懸魚と呼ばれているそうです。

御殿は、城主の公邸、藩の役所、公式式典の場などとして使用されます。
当初は本丸にもありましたが、老朽化や災害等で二の丸に移りました。
安政の東海大地震の時に、城とともに御殿も倒壊したのですが、当時の城主・太田資功(おおたすけかつ)により文久元年に再建されたのがこちらの御殿だそうです。
明治元年まで掛川藩で使われていたそうですよ。
その後は役所や学校として使用されていましたが、昭和47年から50年まで保存修理がされ、昭和55年に重要文化財に指定されたそうです。
日本で4か所しか残っていない貴重な城郭御殿だそうです。

7棟からなる書院造で、約20の部屋に分かれているそうです。
公共施設として使われていたからか、障壁画等もなく質実剛健という印象です。
江戸時代の時は、襖絵などもあったのですかね?
それとも、今と同様に装飾などを避けて実用重視だったのでしょうか?

右手に見えるこんもりとした小山は、黒土塁という外から御殿が見えないようにする目隠しだそうです。
黒土塁の上に松も生えていたそうで、松が多いと良い目隠しになるでしょうね。

こちらは二の丸美術館です。
行った時は「東京オリンピックの時代 かがやく昭和のアートとデザイン!!」('19.12.21~2.9まで。観覧料200円)が開催されていました。

この展覧会の展示品は、子ども頃、生活の中で見たことがあるものがいくつもあって、ちょっとショックを受けてしまいました。
東京オリンピックはまだ知らないのですけどね。
昭和の中頃から後半の品々が、もう博物館や美術館に収蔵される時代になったのですね。
こちらの美術館は、細密工芸品や日本画のコレクションが充実しているとのことで、2/15から「描かれた日本の自然美」という展覧会が開催されるそうです。
そっちの方が見たかったな~。
大河ドラマの「いだてん」が好きな人なら、今回の展覧会も面白いと感じるのかもしれませんね。
掛川城御殿
住所:静岡県掛川市掛川1138-24 TEL:0537-22-1146
開館時間:9時~17時 入館料(天守閣・御殿):410円 定休日:年中無休
掛川市二の丸美術館
住所:静岡県掛川市掛川1142-1 TEL:0537-62-2061
開館時間:9時~17時(入館は16時半まで) 休館日:展示替え期間、施設メンテナンス日

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