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京都 堂本印象美術館

 約1年半ほどブログを休んでいました。
 しばらくゆっくりさせてもらったので、また再開することにしました。
 PCを新しく替えたため、以前の画像処理ソフトが使えなくなったのでチラシのスキャンもやめ、書き方も以前より雑になるかもしれませんが、展覧会ネタを中心にゆるゆる続けていければと思っています。

 doho1.jpg
 さて、復帰第1弾は堂本印象美術館で開催されている「堂本印象 ほとけを描く ほとけを愛でる」展('19.5.29~9.23まで。観覧料500円)です。
 
 大阪の四天王寺の宝塔の内部絵画を堂本印象が描いていたのですが、その宝塔が戦火で焼失
 ですが、下絵は無事残されており、今回はその下絵の展示を中心にした展覧会になっていました。

 下絵といっても、印象は仏さまのお顔は迷いもなくビシッと整えて描いているので、白描画の仏画といっても十分通じます。
 品があって、美しいですね~
 これだけたくさんの見事な仏画に美しい彩色までして完成させるのは大変だったと思います。
 柱絵は塔内でしか描けず、印象自身が「塔にこもり、僧のような気持ちで描いた」と言っていたそうで、焼失は本当に残念です。

 本画の「維摩」は、厳かで気品があります。
 手や爪の描写などは、修行を積んできたのがわかるようなリアルさでした

 印象のコレクションの仏像も展示されていました。
 阿弥陀如来坐像は、目を開いたしっかりお顔で、衣の襞が美しかったです。
 鎌倉時代の作だそうですが、脇侍の仏像は見ただけで平安時代とわかります。
 印象のコレクションの仏像展示は珍しいことみたいで、壇を作っての展示でした。

 「法然上人一枚起請文」という絵画の作品は、はじめ法然上人の弟子を具象的に描いていたのですが、途中でやめて、一から改めて描き直して完成させたそうです。
 完成作は、僧侶などの人物は形が崩れ抽象的になってますが、手だけははっきり「手」だとわかります。
 描くべきなのは、起請文を受け取った僧たちでなく、起請文を皆に伝えていくことだと印象が理解して、それを効果的に伝えるのにはどうしたらよいかと考えて描いたのだなと思いました。
 
 そう考えると、神仏をイメージして造ったブロンズ像は、私では何が何やら全くわからずさらっと流してしまいましたが、印象がその神仏に抱いている神性や仏性をその像に投影していたのかもしれず、機会があれば今度はもう少し像もじっくり見ようと思います。

 doho2.jpg
 同時開催されていたのは、河村源三「内なる造形ーこころを描くー」展('19.5.29~7.28まで)です。
 作品は現代画なのですが、背景は箔を貼ったような方形を用いているので、どこか伝統的な日本画のような印象を受けます。
 その背景の前面に人物や花などが描かれているのですが、透けて背景と半分同化しており、その透過性が時間や空間の流れを連想させられ、存在の不確かさ諸行無常を感じました。
 「移ろい」が感じられる展覧会でした。

 話は変わりますが、堂本印象美術館はリニュアルされ外観もきれいになりました。
 その写真は前のPCに入っており、今回は撮るのを忘れましたので、気になる方は堂本印象美術館のHPを見てくださいね

京都府立堂本印象美術館
 住所:京都市北区平野上柳町26-3 TEL:075‐463-0007
 開館時間:9時半~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12/28~1/4)

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