京都市美術館 「マグリット展」

京都市美術館で開催されている「マグリット展」('15.7.11~10.12まで。観覧料1600円)、今日(10/12)までなのですが、行こうか行くまいか大変迷っています。
いえ、1回は観に行ったのです。
ですが、ものすごく良かったので、2回目を観に行くかを迷っているのです。
マグリットは元々大好きな画家で、2009年にブリュッセルにマグリット美術館ができた時、開館2日目に観に行ったぐらいです。
それ以前にもベルギーに作品を観に行っているので、マグリットは結構観ていると自負しています

それなのに、今まで観たことのない作品がいっぱい

今回の展覧会は、世界10ヶ国以上から集めている上、個人蔵も多い。
マグリットファンにとってはたまらない展覧会となっているのです。
こんな贅沢なラインナップは、今後しばらくは日本では観ることができないでしょう



マグリットの作品って世界観が不思議なのですが、それ以前に絵自体が写実的でしっかりしていて美しいのです

そのリアリティさをもって非現実な世界を描くという、現実と非現実が同居しているところが面白い

また、「上流社会」(右チラシの左上)や「空の鳥」(左中央)のように、狭い枠組みの中に'空'のような広いイメージのものを描く、「光の帝国」のように昼と夜を同時に描くなど、アンビバレンツな概念が作品の中で調和しているところに私は魅力を感じています

その調和に一役買ったり、更なる不思議な世界に誘っているのが'タイトル'でしょう。
文字と絵画、マグリットの作品を構築する上で欠かせない2大要素なのでしょうね。
作品の展示の順番も、マグリットの思考過程が想像できるように並べてあり面白い

本当に面白い展覧会でした

図録は2800円と高価でしたが、今回は迷わず購入です

不思議世界ではありますが、絵自体はシンプルで静かな作品の数々なので、人の心の琴線に触れてくるものがあると思います。
今日(10/12)で会期終了ですがオススメですよ

京都市美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内) TEL:075-771-4107
開館時間:9時~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日〜1月2日)
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