京都 堂本印象美術館の「モノクロームの可能性」展&東寺小子房

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 京都テレビを見ていたら、京都府のクールスポット事業で堂本印象美術館の入場が9/1まで無料と言っているではありませんか!
 これは行くっきゃないでしょう!ということで、いそいそと行って来ました
 そしたら、無料に目をつけていたのが旅行会社。
 普段はこの美術館に、団体さんが観光バスでくることなんてないのに。
 外にいるのとかわらない音量でしゃべりまくる田舎者の団体さんに対し、苦虫を噛み潰したような顔をしていたからか、美術館の係の人から「すみません」と謝罪の言葉をかけてもらいました(笑)。

 まっ、その話はさておき、堂本印象美術館では「モノクロームの可能性-印象の襖絵 東寺小子房襖絵を中心に」('13.6.1~9.29まで。観覧料500円。ただし9/1までは無料)が開催されています。

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 同時開催の企画展では「テネシーへの想い 北野治男素描展」('13.8.2~9.29まで)が開催されています。
 団体客を避けるため、こちらの展示から観ることにしました。
 私は北野治男さんを今回初めて知ったのですが(日展はほとんど観に行かないので)、細い線で細かく描かれており、暖かい静けさのある美しい絵でした
 素描がほとんどでしたが本絵も2点ほどあり、やっぱりそれが良かったです。
 いつか本絵の展覧会を観たいと思いましたね。

 企画展の展示室から本展示室まで回廊には、堂本印象の小作品が展示されています。
 内容もかわいいのが多いのですが、印象のサインの字がまたかわいらしい。
 絵から受ける感じでは、豪胆さや大きさが感じられるので、字もそんな感じかなと思っていたら小さく細い字で書かれており、印象さんは繊細さも持ち合わせていらっしゃる方だったのかなと思い直しました
 まっ、作品が小さいのにサインだけ大きく立派ではおかしいのですけどね(笑)

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 そんな印象の字ですが、文字を抽象化した作品も多いです。
 大きく自由にきらびやかです。
 絵画と書の融合といった感じでしょうか

 そんな作品も良いのですが、私は具象画の方が好みです
 今回は京都の東寺の小子房という建物の襖絵の一部が展示されています。

 東寺の小子房は通常非公開なのですが、時々特別公開しています。
 今年も1.10~3.18まで「京の冬の旅」で公開されており、私も観に行ったのですが時間がなくて、後日ブログに書きますと予告だけしてそのままになっていました
 せっかくなので、この場を借りて一緒に紹介しておきますね

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 東寺の小子房は、古くは後宇多法皇や光厳上皇が住まわれたこともある僧房ですが、現在の建物は昭和9年に新築で再建されたものです。
 すべて木曽檜で作られているそうです
 隣の建物は灌頂院といい、後七日御修法(正月の8日から14日までの間に、天皇の安泰を祈願する儀式)などの儀式を執り行われます(関連ブログ記事はこちら)。
 その儀式の時に皇室関係者も来られるようで、小子房はその時に使われるみたいで東寺の迎賓館の役割を担っているそうです。

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 お庭は7代目小川治兵衛作の「澄心苑(ちょうしんえん)」です。('13.3月撮影)

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 奥に見えるのは建物ではなく、国宝の蓮華門です。
 弘法大師空海は晩年、この門から高野山に向かったそうです。
 その時に空海の念持仏であった不動明王がこの門に現れて、空海を見送ったそうです。
 不動明王の足元には蓮華が咲いたといわれ、それに因んで蓮華門と呼ばれるようになったそうです。

 建物の内部は、鷲の間、雛鶏の間、勅使の間、牡丹の間、瓜の間、枇杷の間の6室からなり、襖絵や壁画は堂本印象作です。

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 こちらは「京の冬の旅」の看板を拡大したもので、勅使の間の襖絵です。
 さすがに色とりどりで豪華な襖絵です

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 今回、美術館に来ていたのは「鷲の間」の一部と「瓜の間」の襖絵です。
 鷲は威厳がありカッコイイのですが、私が好きなのは瓜の間の方です。
 写真はないのですが、かわいいイタチが西瓜畑を走って行き、最後の方にある大きくて美味しそうな西瓜に手をかけているところが描かれています。
 イタチはまだスイカを食べていませんが、「ひとつ頂戴ね」と言っているようなんですよ
 その他にもトンボや蟷螂などの昆虫が描かれていて、涼しい夏の風が通るようで心地良いです。
 金ピカの襖絵もいいですが、お寺には墨絵の襖絵がよく合いますね

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 こちらは菊の御紋が入っているので勅使門になるのかな。

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 菊の部分の透かしが美しかったです。

 思わず小子房の紹介もしてしまいましたが、小子房は現在非公開です。
 堂本印象美術館にて小子房の襖絵の一部を9/29まで観ることができますが、明日9/1までなら無料で観ることができます。
 「瓜の間」の襖絵、オススメですし、墨の黒さが鮮やかで清々しい「雲収日昇」も展示されている「モノクロームの可能性」展、お見逃しなく

京都府立堂本印象美術館
 住所:京都市北区平野上柳町26-3 TEL:075-463-0007
 開館時間:9時半~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12/28~1/4)

東寺 小子房
 住所:京都市南区九条町1 TEL:075-691-3325  通常非公開
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私はてっきり

小子房って食べ物屋さんかと思いました。
題名を読んで、ああ中華食べに行きはったんやって。
恥ずかしい~
クールスポット事業でそんなのがやってるんですね。
冷房効いててゆっくり出来て好きなものに浸れる時間なのに、美術館に興味のない方たちが来たら嫌になりますよね。
旅行社も時間調整のためなんでしょうかね?
美術館めぐりツアーじゃなければ入れないで欲しいです。

期間限定で寺社やお庭公開いいですね。
今夏の旅のお庭回るのがいいなと思ってるんです。
今月いっぱいやってるようだから、どうしようかなって。
うちは夫が興味ないから、もったいないから一人参加ですね。

何にもない景色のいい静かなところで、のんびりぼんやりするのが大好きです。
でもなぜか夫は、間が持たないみたいで。今日スイーツデコ教室一緒やった友達とこもおんなじやわって言うてました。

ランチは次で(笑)

東寺の小子房は、記事を書かなければと思っていたのに書いていなかったので、予告して半年も経ってしまったのですが今回書かせていただきました。
ランチは中華ではないですが食べましたので、次の記事で紹介しますね。

旅行会社は、無料のとこを目ざとく見つけてはツアーに組み込みますよね。
お得感を出したいんでしょう。
堂本印象美術館は作品も内装もすごいので、今回の団体さんも賞賛の声をあげてられたのですが、その声がめちゃ大きい。
他の観客の事なんて全く考えてないのが腹立たしいんですよね。
係の人の方から謝られるなんて、よっぽどだと思いません?

特別拝観や非公開のところが行ける京の旅、いいですよね♪
今回の私の京都散策は、京の夏の旅ではありませんが、夫が忙しく、1人で行ってきました。
ちょっと出発した時間が遅めだったので、そんなに周れませんでしたが、私も間が持たず色々行くタイプかも(笑)。
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Ms.れでぃ

Author:Ms.れでぃ
関西を中心にお話します。
基本的には、遊びに行って、お昼を食べて、おみやげに家で食べれるものを買って帰るというパターンになっています。(最近パターン通りになっていませんが)
ローカルネタになりますが、訪問していただけるとうれしいです。

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