京都 両足院 半夏生の庭園特別公開

先週の日曜(6/30)、京都に行った時、建仁寺の塔頭・両足院の「半夏生の庭園特別公開」('13.6.8~7.10まで。拝観料600円)も見てきました。

以前、両足院の特別拝観を見に行き、その時に半夏生(はんげしょう)の時はお庭が更に美しいのですよと教えてもらい、半夏生の咲く頃に是非見に行きたいと思っていたのです。
お寺の詳しい説明は、以前の記事を参考にしてもらうこととして(その時の記事はこちら)、今回はお庭をメインに紹介させていただきます。

お庭は鶴亀の池を周る池泉回遊式庭園になっています。
今年は苔の状態が悪いため、通常の拝観だけではお庭を周らせてくれず、書院から見るだけとのことでした。
別途呈茶代500円を追加する人だけお庭も歩くことができるということで、私ははじめは通常拝観だけにしていたのですが、建物からでは半夏生が遠くてよく見えないので、急遽お茶代を追加して周ってきました。
なんか納得できない面もありますが、半夏生を見に来たのによく見えなかったら意味ないですもんね。

こちらが半夏生です。
ドクダミ科の植物で、名前の由来は太陽の黄経が100°になる頃に花を咲かせるからといわれているそうですが、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」ともいうそうです。

白く見えているのは葉の部分で、穂のような部分が花です。

花の近くの2~3枚の葉のみが緑色から白になり、日が経つとまた緑に戻るそうです。
日光と水分を必要とするため、手入れが欠かせないそうですよ。
例年なら今頃から見頃になるのに、今年は早くて私が行った時は見頃の後半とのことでした。
まだ白い葉が多かったですが、それでも葉っぱがもう緑色に変りかけていました。

お茶菓子の薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)です。
普段は小豆餡だそうですが、半夏生の時期なので中はうぐいすあんでした。
きれいな緑色の餡で、外の白い皮とで半夏生のイメージにピッタリでした。
(きれいに切れなかったので、半分に割った写真はないです

この両足院の開山は龍山徳見禅師なのですが、師を慕って日本まで随従した中国人の林淨因という人が、日本にお饅頭を伝えた人なんだそうです。
その子孫が今も東京の築地でお饅頭を作って伝統の味を伝えているそうです。
お店の名前は塩瀬総本家(詳しくはHPの「塩瀬の歴史」をどうぞ)です。
京都のお店はなくなりましたが、東京で受け継がれたのですね。

話は戻りますが、池に半夏生の白色が映りきれいでした。

入口も白砂と緑の対比が美しかったです。
今回はお庭の特別拝観なので、若冲の掛軸等はありませんし、御本尊もお厨子の中でお目にかかることはできませんでしたが、建物の縁側に座ってのんびりお庭を見るのも落ち着きます。
半夏生の爽やかな美しさを堪能できて良かったです。
行かれる方はお早めに

両足院
住所:京都市東山区小松町591建仁寺山内 TEL:075-561-3216
拝観:10時~17時(受付は16時半まで) 庭園特別公開:H25.6.8~7.10まで
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