京都市学校歴史博物館 「学校で出会う京都の日本画」

またまたぎりぎりになってしまいましたが、京都市学校歴史博物館で開催されている「学校で出会う京都の日本画」('12.10.5~'13.1.22まで。入館料200円)が良かったので紹介させていただきますね。
ここは旧開智小学校を博物館にしており、教科書や学校についての展示がされています。

京都では、明治時代、日本で最初に番組小学校とよばれる学区制の小学校(1番組小学校、2番組小学校etc.)が町衆によってつくられたそうです。
そこでは算数や国語などの学科の勉強の他に、京都の伝統産業の基礎を学ばせるため、毛筆による日本画が必修だったそうです。
小学校の必修科目に日本画が入っているのですから、近代、京都出身の日本画家が多かったのはある意味当然ですよね。
そうして大成した画家は、母校や地域に作品を寄付したため、京都の市立学校は約2000点の美術品を所蔵しているそうです。


今回は各学校から約100点が集められ公開されていましたが(展示替えあり)、竹内栖鳳、上村松園、小野竹喬、入江波光、堂本印象、菊池契月、棟方志功、山口華楊、下村良之助など、もう錚々たるメンバーの作品が揃っており、観ていてワクワクしました

それほど大きな作品はありませんが、壁にかけて愛でるにはちょうど良い作品が揃ってました。
どれも良かったのですが、今回私が注目したのは、榊原兄弟の作品です。
榊原紫峰は以前から好きだったのでよく作品も観ているのですが、兄弟の中で5人も画家になっているとは全く知りませんでした。
今回は長男の雨村と弟の弘の絵はなかったですが、次男紫峰(しほう)・弟の始更(しこう)と苔山(たいざん)の絵が並んで展示されてました。
それが、どれも味のある良い絵なのです。
この兄弟の絵をもっと観てみたいと思いました。
どこかで、榊原兄弟展を企画してくれないかなぁ。
私が行ったのは後期だったのですが、もっと早く知っていたら何回も観に行ったのになと思うような展覧会でした。
また、同じような展覧会を開いてほしいです

この展覧会は今日(1/22)までです。
今日、京都に行かれる方は寄られてみてはいかがでしょうか。
おススメですよ

京都市学校歴史博物館
住所:京都市下京区御幸町通仏光寺下る橘町437 TEL:075-344-1305
開館時間:9時~17時(入館は16時半まで) 休館日:水曜日、年末年始(12/28~1/4)
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