京都文化博物館 「平清盛」展

先日、京都文化博物館で開催されている「NHK大河ドラマ50年特別展 平清盛」展('12. 6.16~7.17まで。入場料1200円)を観てきました。
今回の大河ドラマ、えらく不評で視聴率が悪いそうですが、初めの頃は確かにあまり面白くなかったのですが、最近は清盛像もしっかりしており、説得力のあるストーリーで結構面白いですよ。
ただ、登場人物が多く、藤原家や清盛の親族の名前と顔が一致しにくい。
そのため、誰が何を主張しているのかわからないのが視聴率低下の原因ではないかと勝手に推測しています。
とくに公卿さんの藤原家は、個々の人をあまり知らない上に、顔を白塗りにしているため、役者も誰かわからず、余計になじみにくい。
清盛の子どもたちも、誰が誰だかさっぱり。
もう少し、特徴のある俳優さんを使ってほしかったなぁ。
と、ドラマに関しての注文を書いてしまいましたが、展覧会はドラマとはあまり関係なく、もっと学術的な内容となっています。

平氏の隆盛を書いた文書や絵巻物の展示が多かったです。
平家の時代は、藤原氏が密接に関わってくるので、中右記や知足院関白記など、この前京博で開催されていた陽明文庫の所蔵品もきていました。
なんか字が京博の時より美しく見えたので、多分同じものではないのでしょう。
清盛周辺の人物の肖像画も多く展示されていました。
狩野安信や、岸岱、冷泉為恭などが描いたのもありましたよ。
毘沙門天像や、レプリカですが鎧兜の展示もありました。
ですが、今回一番美しいなと思ったのは、平氏が厳島神社に奉納した国宝の平家納経です。
字も美しいのですが、なんといっても紙が素晴らしい!
金泥、銀泥、緑青などの色に加え、文様やデザインも豪華で美しかったです。
この紙の素晴らしさは、実際に見ないとわからないでしょう。
図録は2300円でした。
キャプションはわかりやすく書いてありますし、当時の様子を「ニュース」として紹介したり、キャプション関係は工夫がされていました。
この展覧会は今日(7/17)までです。
平家に興味を持っている人なら楽しめる展覧会だと思いますよ

京都文化博物館
住所:京都市中京区三条高倉 TEL:075-222-0888
開館時間:10時~18時(金曜19時半まで。入場は各30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日休館)
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