京都 承天閣美術館 「七類堂天谿展」

梅雨ですね。
大阪でも、昨日は一日中よく降ってました。
私は雨は好きではないのですが、花は少しの雨なら元気になるみたいですね



紹介が遅くなりましたが、今日で会期が終わる展覧会を急いで紹介いたします。
承天閣美術館で開催されている「七類堂天谿(しちるいどうてんけい)展-奕々(えきえき)たるその神彩-」展('12.4.7~6.17まで。観覧料800円)です。
行ったのは先週末(6/9)だったのですが、この時はまだサツキが咲いてました。
この七類堂天谿って画家を今回初めて知ったのですが、道釈画家だそうです。
道釈画というのも聞き慣れない言葉なのですが、仏教・道教・神道における尊像や祖師像を描いた絵のことだそうで、達磨・七福神・天神像などがよく描かれるそうです。

私もこのチラシの達磨像(寿印朱衣達磨図)に魅せられて、展覧会に行きました。
この達磨像は、力強い筆致と繊細な描き込みで緩急がつけられ、剛柔の線が勢いのある絵でした。

展示作品を全体的に見ると、丸く暖かく朗らかな絵柄だと思います。
描かれた尊像は、聖と俗を併せ持っているような印象です。
でも、ほんの少しですが、俗の割合の方が高いような。
この割合が反対なら、もっとじっくり見れそうな気がします。
ほとんどの絵には賛が書かれていました。
多くは、相国寺の管長で、承天閣美術館の館長でもある有馬賴底老師、その他にもいろんな老師達によって書かれているのですが、画家本人が書いた賛もあります。
この人、字が良いです。
私は字の方が好きですね。
多彩な才能があるみたいで、陶芸作品もありましたよ。
もちろん、いつもの常設の展示もありました。
お不動さま、いつもはもっと優しい雰囲気なのに、今回はなんか不機嫌そうでした。
あれ?おかしいな、私何も悪いことしてないし、と思って少し移動すると、お不動さまは私を見ているのではなく、前方を見られていました。
お不動さまの視線の先を見ると、目つきの悪い達磨さんが団体で描かれている絵(多分「介然不群」という作品だったと思う)がお不動さまの方にガンを飛ばしています。
そりゃ、お不動さまが気分を悪くされるはずです。
今回の達磨さんは間借りしている身です。
もう少し、前からいらっしゃるお不動さまに敬意を払う位置に掛けてほしかったです。
図録は、2000円です。
展示は絵画70点、陶芸20点の計90点ですが、さらっと見れました。
展覧会は好評だったみたいで、会期が延びましたけど今日(6/17)までですからね。

今日は雨があがって欲しいな

承天閣美術館
住所:京都市上京区今出川通烏丸東入上ル相国寺門前町701 TEL:075-241-0423
開館時間:10時~17時(入館16時半まで) 休館日:展示替え期間、年末年始
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