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京都文化博物館 「麗しの京美人展」

 文化博物館の4階が特別展の会場で、3階では所蔵品の中でテーマを決めて企画展をされているようです。
 今回の常設企画展は、「平成23年度 京都府コレクション 麗しの京美人展」('12.2.4~3.25まで。特別展の入場料にて観覧可。常設展のみは500円)でした。

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 浮世絵系統で江戸時代中期頃の西川祐信から平成の三輪良平まで幅広く美人画が揃えてあります。
 「京」美人の定義は何かはわかりませんでしたが、様々な美人たちが並んでいて見ていて楽しいです

 左のチラシは、山口素絢の「太夫雪見図」(左図)と、上村松園の「夕暮」(右図。前期展示)です。
 雪を見ながら何かを考えているような太夫と、針に糸を通うそうと障子を開けて夕暮の光を求める市井の女性、どちらもそれぞれの日常の1コマが上品に表現されており、見事ですよね

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 右のチラシの下段中央の絵は、菊池契月の「娘」という作品なんですが、どこから見ても愛らしく上品なお嬢さんという感じで、すごくかわいらしい
 この作品の隣に展示されていたのが、甲斐庄楠音の「芸妓図」(参考写真なし)という作品です。
 大きさは「娘」とほぼ同じで、こちらは美人は美人なのですが何か暗いものがいっぱい詰まっているような、デロリ系です
 私はデロリ系も好きなのですが、この2枚が横に並べられるといろいろ考えられて、この対比はちょっと面白かったです

 デロリといえば、下村良之助の「吸付煙管」。
 もうこれは美人とはいえない(笑)。
 こわい~。

 広田多津の作品は大らかさが感じられ、女性も解放されてきたんだなと実感しますね。

 三谷十糸子の「猫と娘」は、かわいい少女に抱かれた猫の不服と諦めが入り混じったような表情が楽しい
 この展覧会において、私のお気に入りの1枚です。

 チラシにもあるように、絵だけでなく着物や簪なども展示されています。
 チラシ右図の紺紫系の着物「波に千鳥文様振袖」、千鳥がかわいいんですよ。

 いろんな美人さんや美しい装飾品が見れて、目の保養になった常設企画展でした。
 ご機嫌になりました

 常設展は2階にもあり、祇園祭の船鉾の名宝展(~3/25まで)や能(~4/1まで)、雛人形(~4/8まで)などの企画展示がされており、常設だけでも結構見応えがあります。
 北斎展に行かれる方は、常設展もお見逃しなく
 

京都文化博物館
 住所:京都市中京区三条高倉  TEL:075-222-0888
 開館時間:10時~18時(金曜19時半まで。入場は各30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日休館
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