美術館「えき」KYOTO 「北斎の富士」展('12.1.8 Sun)

今年最初の展覧会紹介は、美術館「えき」で開催されている「開館15周年記念 生誕250周年記念展 北斎の富士 冨嶽三十六景と富嶽百景」展('12.1.2~1.22まで。入館料700円)です。

この展覧会は2010年の北斎生誕250年を記念して、静岡・釧路・盛岡・青森を巡回して、今回「えき」美術館の開館15周年に合わせて開かれた展覧会だそうです。
冨嶽三十六景(表富士36図・裏富士10図の計46図)と富嶽百景が勢揃いしており、お正月らしく、富士山がいっぱいで縁起の良い展覧会ですね~

北斎は人気なので、人もいっぱい(笑)。
今、チラシを見て気付いたのですが、北斎の冨嶽三十六景の「冨」はウ冠ではなくワ冠なんですね。
百景の方はウ冠みたいですけど。

今回の展覧会は正直に言うと、色が褪せている作品が多く、色に関していえばそんなに状態は良くなかったのですが、冨嶽三十六景はどれも構図が面白い。
また富嶽百景の方は、もっと自由に描かれており、更に面白い!
冨嶽三十六景は有名で、今までにも何回も展覧会が開催されていますが、富嶽百景も含めて全部まとめて見れるのはかなり珍しいのではないでしょうか。



富嶽百景というのは半紙本3冊によって構成された絵本で、富士山をモチーフにして3冊分102図が収録されています。
紙のサイズからはみだした富士山のてっぺんや、役行者の杖の先など、ちょっとだまし絵的な作品もあり、面白いです。
ほんと様々な富士山が描かれており、富士山はどこかを探すのも楽しいですよ

今回、特別展示の作品も4点ぐらいあったのですが、差がわかる作品もありましたが、どこがどう違うのかよくわからない作品もありました。
その辺のことは、キャプションにも一切書いてなかったのですが、刷られた年代の違いとか見所なども書いておいていただければ尚良かったと思います。
他の浮世絵師の作品も10点ほど展示されていましたが、それらを含めて図録に載っていなかったので、京都展だけの特別展示なのかもしれませんね。
本展示の作品より色がきれいな図録は2000円でした。
この内容でこの値段なら、最近ではお得だと思います

北斎の絵の構図やアイデアが楽しめる展覧会でした。
面白かったですよ

美術館「えき」KYOTO
住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 JR京都伊勢丹7階隣接 TEL:075-352-1111(大代表)
開館時間:10時~20時(最終日17時まで。入館各30分前まで)
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