2011年 展覧会いろいろ
今年はものすごく忙しくて、展覧会に行ったのにブログ記事にできずに会期が終了してしまった展覧会等がいくつかありました
どれも良かったのに時間がなくて紹介できずにもったいなかったので、遅くなりましたがごく簡単にここで紹介しておきたいと思います

まず最初は、京都相国寺の承天閣美術館で開催された「日独交流150周年記念 ハンブルグ浮世絵コレクション展」('11.5.21~9.11まで)です。
この展覧会は、ハンブルク美術工芸博物館が所蔵する浮世絵作品5000点の中から、約200点が前・後期に分かれて展示されていました。
なんと、そのほとんどが初公開だったそうです
写楽や広重など有名な浮世絵師の作品が揃ってましたが、日本で開催される最近の浮世絵の展覧会は状態の良い作品の展示が多いので、それらに比べ正直に言って今回はそんなに状態が良いとは言えない作品が多かったです。
ですが、ここのコレクションの目玉は、なんといっても「摺物」でしょう。
摺物は、一般の浮世絵版画と違って個人用に作られているので、凝った作りになっていて、これは見応えありました
摺物を観れただけでも価値があったなと思った展覧会でした
ちなみに図録は2500円でした。

京都の大山崎山荘美術館の「かんさいいすなう ― 人はすわって考える?大山崎山荘にすわろう展」('11.6.17~9.25まで)、この展覧会は楽しかった~!
椅子って、なんか座ってみたくなりません?
私は、どこに行っても変わった椅子があると座ってみるのですが、この展覧会はそんな私にピッタリの展覧会でした。
変わった椅子がたくさん展示されており、ごく一部を除いてほぼ全部の椅子に座ってみることができ、形や材質だけでなく座り心地も確かめられます。
この中で私が一番気に入った椅子は、窪田謙二さんという方が作った作品で、背もたれが高くて、中世やファンタジーの世界の孤高の王が座るようなイメージの椅子。
右の写真に少し写ってる椅子も窪田さんの作品です。
かっこ良かった~

京都文化博物館で開催された「帰ってきた江戸絵画 ニューオリンズ ギッター・コレクション展」('11.9.3~10.16まで)、この展覧会も楽しかったです
このコレクションは、アメリカの眼科医のカート・ギッターという人の集めた個人コレクションなのですが、どれも思わず顔がほころぶような作品ばかりを集めており、観ていてすごく楽しい気分になりました。
円山応挙や伊藤若冲など、そうそうたるメンバーの作品が揃っているのですが、画家の名前で集めたのではなく、自分の感性に合う作品を集めたのがわかるような内容で、「いや~、この人趣味ええわぁ~」と感心してしまいました
約100点の展示数で、観に行って良かったと思う展覧会だったのですが、ただ、残念だったのが、前・後期2回に分けての展示だったことです。
これぐらいの展示数なら、前・後期で総替えせず、一気に観せて欲しかったです。

大阪にある守口市現代南画美術館で、須田剋太の「近畿の名所 「街道をゆく」 原画挿絵展」('11.7.22~9.19まで)も観に行きました。
司馬遼太郎の「街道をゆく」の挿絵の近畿版の展覧会だったのですが、司馬遼太郎と須田剋太の取材旅行の写真の展示もあり、司馬遼太郎や須田剋太はこういう雰囲気で街道を歩いていたのだなと思い、挿絵もより身近なものとして感じることができました。
良い展覧会でしたよ
右の写真は、守口市にある武家屋敷の「旧中西家住宅」です。
もりぐち歴史館として公開されているのですが、毎年春と秋に南画家の直原玉青が描いた襖絵約50面が公開されます。
この襖絵がすごい!
豪胆で力強く、迫力がある墨絵です。
直原玉青のビデオが置いてあり見せてもらったのですが、画伯が描いた梅だったかの花の襖絵に蝶が止まっているのが映されていました。
めちゃ写実というわけではないのですが、蝶が本物の梅の花と勘違いするほどリアルだということでしょうか。
確かに、直原玉青の描く木には生命力を感じます。
それが50面ですからね、見応えがありました
こんな迫力のある画ですが、直原玉青ってものすごく描くのが速かったみたいです。
この速さなら、50面なんて1週間前後ぐらいで描き上げたのじゃないでしょうか
人柄も大変良かったみたいで、以前守口市に住まれていたという関係で襖絵を頼まれたそうですが、気軽に了承して描かれたみたいですよ。
ちょっと行きにくい場所にありますが、大変素晴らしかったので、また機会があれば春と秋の特別公開の時に観に行ってみてくださいね
大阪大丸心斎橋店で開催された、岩合光昭さんの「ねこ」の写真展('11.9.14~9.26まで)もめちゃ良かった~!
岩合さんの写真は、ほんとスゴイ!
自分の飼い猫でもない猫を、よくここまで撮れるなぁと、いつも感心してしまいます。
なんか、岩合さんの初めての飼い猫の写真やその猫の何気ない生き様に、感動すらしてしまいました。
単なる猫のかわいさを写し取っただけでなく、猫が猫であることの誇らしさが伝わってきます。
猫好きはもちろん、そうでない人も微笑んで観れる写真展でした

最後は展覧会ではないのですが、山口県の秋吉台のサファリランドでトラの赤ちゃんを見てきました。
もうメロメロになるぐらいかわいかったです
その赤ちゃんを期間限定で触ることができるというので行ってきたのです。
私たちが行った時はもうだいぶん大きくなっていて、抱き上げることはできず触るだけだったのですが、それでも貴重な体験です!
ちなみにトラの赤ちゃんを抱えてるのは飼育員さんですが、手に触ってるのは私です(笑)。
肉球がしっとりと柔らかくて、プニュプニュ~

手以外にも頭や顔の辺も撫でたのですが、夫も触ることに夢中になっていて写真が撮れませんでした(笑)。
いや~、ほんとかわいかったです
わざわざ遠いところまで行った甲斐がありました。
(トラの赤ちゃんのふれあいは、もう終了しています。)
ここのサファリランドは、カンガルーやヤギなどいろんな動物とふれあうことができ楽しかったですよ
締めは今年の干支のウサギの写真です(笑)。
今年もこのブログを訪れてくださった皆様に感謝・感謝です。
来年もよろしくお願い致します
それでは、皆様良いお年をお迎えください!
もりぐち歴史館「旧中西家住宅」
秋吉台自然動物公園サファリランド

どれも良かったのに時間がなくて紹介できずにもったいなかったので、遅くなりましたがごく簡単にここで紹介しておきたいと思います



まず最初は、京都相国寺の承天閣美術館で開催された「日独交流150周年記念 ハンブルグ浮世絵コレクション展」('11.5.21~9.11まで)です。
この展覧会は、ハンブルク美術工芸博物館が所蔵する浮世絵作品5000点の中から、約200点が前・後期に分かれて展示されていました。
なんと、そのほとんどが初公開だったそうです

写楽や広重など有名な浮世絵師の作品が揃ってましたが、日本で開催される最近の浮世絵の展覧会は状態の良い作品の展示が多いので、それらに比べ正直に言って今回はそんなに状態が良いとは言えない作品が多かったです。
ですが、ここのコレクションの目玉は、なんといっても「摺物」でしょう。
摺物は、一般の浮世絵版画と違って個人用に作られているので、凝った作りになっていて、これは見応えありました

摺物を観れただけでも価値があったなと思った展覧会でした

ちなみに図録は2500円でした。


京都の大山崎山荘美術館の「かんさいいすなう ― 人はすわって考える?大山崎山荘にすわろう展」('11.6.17~9.25まで)、この展覧会は楽しかった~!

椅子って、なんか座ってみたくなりません?
私は、どこに行っても変わった椅子があると座ってみるのですが、この展覧会はそんな私にピッタリの展覧会でした。
変わった椅子がたくさん展示されており、ごく一部を除いてほぼ全部の椅子に座ってみることができ、形や材質だけでなく座り心地も確かめられます。
この中で私が一番気に入った椅子は、窪田謙二さんという方が作った作品で、背もたれが高くて、中世やファンタジーの世界の孤高の王が座るようなイメージの椅子。
右の写真に少し写ってる椅子も窪田さんの作品です。
かっこ良かった~



京都文化博物館で開催された「帰ってきた江戸絵画 ニューオリンズ ギッター・コレクション展」('11.9.3~10.16まで)、この展覧会も楽しかったです

このコレクションは、アメリカの眼科医のカート・ギッターという人の集めた個人コレクションなのですが、どれも思わず顔がほころぶような作品ばかりを集めており、観ていてすごく楽しい気分になりました。
円山応挙や伊藤若冲など、そうそうたるメンバーの作品が揃っているのですが、画家の名前で集めたのではなく、自分の感性に合う作品を集めたのがわかるような内容で、「いや~、この人趣味ええわぁ~」と感心してしまいました

約100点の展示数で、観に行って良かったと思う展覧会だったのですが、ただ、残念だったのが、前・後期2回に分けての展示だったことです。
これぐらいの展示数なら、前・後期で総替えせず、一気に観せて欲しかったです。


大阪にある守口市現代南画美術館で、須田剋太の「近畿の名所 「街道をゆく」 原画挿絵展」('11.7.22~9.19まで)も観に行きました。
司馬遼太郎の「街道をゆく」の挿絵の近畿版の展覧会だったのですが、司馬遼太郎と須田剋太の取材旅行の写真の展示もあり、司馬遼太郎や須田剋太はこういう雰囲気で街道を歩いていたのだなと思い、挿絵もより身近なものとして感じることができました。
良い展覧会でしたよ

右の写真は、守口市にある武家屋敷の「旧中西家住宅」です。
もりぐち歴史館として公開されているのですが、毎年春と秋に南画家の直原玉青が描いた襖絵約50面が公開されます。
この襖絵がすごい!
豪胆で力強く、迫力がある墨絵です。
直原玉青のビデオが置いてあり見せてもらったのですが、画伯が描いた梅だったかの花の襖絵に蝶が止まっているのが映されていました。
めちゃ写実というわけではないのですが、蝶が本物の梅の花と勘違いするほどリアルだということでしょうか。
確かに、直原玉青の描く木には生命力を感じます。
それが50面ですからね、見応えがありました

こんな迫力のある画ですが、直原玉青ってものすごく描くのが速かったみたいです。
この速さなら、50面なんて1週間前後ぐらいで描き上げたのじゃないでしょうか

人柄も大変良かったみたいで、以前守口市に住まれていたという関係で襖絵を頼まれたそうですが、気軽に了承して描かれたみたいですよ。
ちょっと行きにくい場所にありますが、大変素晴らしかったので、また機会があれば春と秋の特別公開の時に観に行ってみてくださいね



大阪大丸心斎橋店で開催された、岩合光昭さんの「ねこ」の写真展('11.9.14~9.26まで)もめちゃ良かった~!
岩合さんの写真は、ほんとスゴイ!
自分の飼い猫でもない猫を、よくここまで撮れるなぁと、いつも感心してしまいます。
なんか、岩合さんの初めての飼い猫の写真やその猫の何気ない生き様に、感動すらしてしまいました。
単なる猫のかわいさを写し取っただけでなく、猫が猫であることの誇らしさが伝わってきます。
猫好きはもちろん、そうでない人も微笑んで観れる写真展でした


最後は展覧会ではないのですが、山口県の秋吉台のサファリランドでトラの赤ちゃんを見てきました。
もうメロメロになるぐらいかわいかったです

その赤ちゃんを期間限定で触ることができるというので行ってきたのです。
私たちが行った時はもうだいぶん大きくなっていて、抱き上げることはできず触るだけだったのですが、それでも貴重な体験です!
ちなみにトラの赤ちゃんを抱えてるのは飼育員さんですが、手に触ってるのは私です(笑)。
肉球がしっとりと柔らかくて、プニュプニュ~


手以外にも頭や顔の辺も撫でたのですが、夫も触ることに夢中になっていて写真が撮れませんでした(笑)。
いや~、ほんとかわいかったです

わざわざ遠いところまで行った甲斐がありました。
(トラの赤ちゃんのふれあいは、もう終了しています。)
ここのサファリランドは、カンガルーやヤギなどいろんな動物とふれあうことができ楽しかったですよ


締めは今年の干支のウサギの写真です(笑)。
今年もこのブログを訪れてくださった皆様に感謝・感謝です。
来年もよろしくお願い致します

それでは、皆様良いお年をお迎えください!
もりぐち歴史館「旧中西家住宅」
秋吉台自然動物公園サファリランド
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