京都市立美術館 「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」('11.10.27 Thu)
今日(11/5)は、展覧会に行くつもりだったのですが、雨のためおでかけは中止しました
それで、ちょっとまとまった時間ができましたので、久しぶりにブログ記事を書いています。
食べ物ネタも含めて、しばらくは更新できそうです。
と言っても、2~3日分ですけどね(笑)。

先日、京都市美術館で夜間拝観があったので('11.10.27~10.30まで。現在は夜間拝観はされていません)、仕事の帰りに行ってきました。
こちらでは、「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」('11.9.13~11.27まで。観覧料1500円)が開催されています。

この展覧会、めちゃ良かったです
やっぱり印象派の絵は、和みますね~。
明るい色彩やモチーフの作品の数々に、なんか尖がっている気持ちがみるみる落ち着いて、気分まで絵と同じように明るく爽やかになっていく感じがしました
展覧会は、印象派を中心に前後の時代の作品を含めて4部構成になっており、83点の作品が展示されています。
第1部は、「印象派登場まで」ということで、コローやブーダン、クールベの作品が展示されていたのですが、ここのメインはマネの作品でしょう。

マネは、この展覧会では印象派の先駆者という位置付けなのでしょうが、チラシ右上の「鉄道」のような印象派に入れた方が良い作品と、「牡蠣」という今の季節にぴったりですがマネにしては珍しい静物画の作品など5点の展示がありました。
今回のマネの作品の中で私のお気に入りは、「オペラ座の仮面舞踏会」です。
シルクハットの光沢が目を惹きます。
でも、その頭の上には、赤い靴の足が
騒々しさが伝わりながらも、ちょっと違和感のある不思議な絵なので観てくださいね。
それから、ラトゥールの「皿の上の3つの桃」、桃を描いた作品はこの展覧会でいくつかありましたが、この画家の桃が一番日本の桃に近くておいしそうです。
あとの作品は、ヨーロッパの固い桃で私の好みではありません(笑)。
皆さんも見比べてみてくださいね
バジールの「エギュ・モルトの城壁」も色がとてもきれいですので、要チェックですよ。
第2部の「印象派」は、おなじみモネやルノワールが目白押し。
モネの「日傘の女性」も来てましたよ。
明るく爽やかな風が吹いています
やっぱり、ルノワールやモネはいいですね
とくに今回は、ルノワールが良かったです。
「ポン・ヌフ、パリ」なんか、見た瞬間にパッと明るさが伝わってきて、こちらも気持ちがうきうきしだしましたもの(笑)。
シスレーの「アルジャントゥイユのエロイーズ大通り」も、落ち着いた優しい色の作品で良かったですよ。
今回評判になっているメアリー・カサットの「青いひじ掛け椅子の少女」(チラシ下段中央)は、退屈そうで、なんか悪さを考えていそうな女の子がかわいかったです
犬も椅子の上で寝てるし、この女の子はよっぽど暇なんでしょうね(笑)。
それに比べて、同じくカサットの「麦わら帽子の子ども」は、なんか泣き出しそうな顔をしています。
モデル業がしんどかったのかな?
第3部は「紙の上の印象派」ということで、版画作品が多かったです。
やっぱり印象派の作品は油彩画の方が良いです。
このコーナーのマネの「葉のあるキュウリ」という水彩画の作品は、ちょっと日本画風で面白いので観てみてくださいね。
そして、最後は「ポスト印象派以降」です。
ここの目玉は、やっぱりゴッホでしょう。
最近、とみに思うのですが、やっぱりゴッホは凄い!

チラシの自画像も良かったのですが、私のイチオシは「プロヴァンスの農園」です。
色の輝き方が違います。
光が当たると更に輝くというか、作品にスポットライトが当たるのを前提にして描かれているかのように、光と調和しています。
さすがは、光にこだわった画家だけのことはあります
ゴッホの作品ほど、本物と図録などの印刷物との差が大きいものはないのではないかと思います。
やはりゴッホは、本物を観なければ良さが伝わりませんね。
ゴッホを観るだけでも、この展覧会に観に行って良かったと思いましたね。
スーラの「オン・フルールの灯台」は、珍しく目に負担が少ない点描画でした(点描画を見ると目がチカチカする)。
ロートレックの「カルメン・ゴーダン」も、珍しく風刺が入っていない肖像画です。
どことなくムンクを連想させます。
セザンヌの作品も6点来ていましたが、セザンヌはやっぱり静物画がいいです。
この展覧会では、犬が登場している作品が数枚ありました。
私のお気に入りは、マネの「鉄道」の子犬かな。
皆さんも比べてみてくださいね。
展覧会の図録は2500円です。
ちょっと紙の質が作品と合っていないのか、せっかくの印象派なのに色彩の透明感が伝わってこなくて残念でした。
作品のアップも多くてボリュームはあるのですが、この印刷レベルならアップのページ数を減らして図録の値段を下げて欲しかったですね。
初来日の作品50点を含むこの展覧会、めちゃ良かったですよ。
おススメです

この日、「岡崎あかりとアートのプロムナード」というのをやっていました。
なんか、美術館に稲妻が落ちてるような(笑)。

平安神宮の鳥居のライトアップは、いつもどおりなんでしょうね
いつもは京都市美術館は夜間拝観がないのですが、今回は夜間拝観があったので、仕事帰りにも行けて良かったです。
今回だけでなく、週に1~2回定期的に夜間拝観をしてくださることを切に望みます。
京都市美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内) TEL:075-771-4107
開館時間:9時~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日〜1月2日)

それで、ちょっとまとまった時間ができましたので、久しぶりにブログ記事を書いています。
食べ物ネタも含めて、しばらくは更新できそうです。
と言っても、2~3日分ですけどね(笑)。

先日、京都市美術館で夜間拝観があったので('11.10.27~10.30まで。現在は夜間拝観はされていません)、仕事の帰りに行ってきました。
こちらでは、「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」('11.9.13~11.27まで。観覧料1500円)が開催されています。

この展覧会、めちゃ良かったです

やっぱり印象派の絵は、和みますね~。
明るい色彩やモチーフの作品の数々に、なんか尖がっている気持ちがみるみる落ち着いて、気分まで絵と同じように明るく爽やかになっていく感じがしました

展覧会は、印象派を中心に前後の時代の作品を含めて4部構成になっており、83点の作品が展示されています。
第1部は、「印象派登場まで」ということで、コローやブーダン、クールベの作品が展示されていたのですが、ここのメインはマネの作品でしょう。

マネは、この展覧会では印象派の先駆者という位置付けなのでしょうが、チラシ右上の「鉄道」のような印象派に入れた方が良い作品と、「牡蠣」という今の季節にぴったりですがマネにしては珍しい静物画の作品など5点の展示がありました。
今回のマネの作品の中で私のお気に入りは、「オペラ座の仮面舞踏会」です。
シルクハットの光沢が目を惹きます。
でも、その頭の上には、赤い靴の足が

騒々しさが伝わりながらも、ちょっと違和感のある不思議な絵なので観てくださいね。
それから、ラトゥールの「皿の上の3つの桃」、桃を描いた作品はこの展覧会でいくつかありましたが、この画家の桃が一番日本の桃に近くておいしそうです。
あとの作品は、ヨーロッパの固い桃で私の好みではありません(笑)。
皆さんも見比べてみてくださいね

バジールの「エギュ・モルトの城壁」も色がとてもきれいですので、要チェックですよ。
第2部の「印象派」は、おなじみモネやルノワールが目白押し。
モネの「日傘の女性」も来てましたよ。
明るく爽やかな風が吹いています

やっぱり、ルノワールやモネはいいですね

とくに今回は、ルノワールが良かったです。
「ポン・ヌフ、パリ」なんか、見た瞬間にパッと明るさが伝わってきて、こちらも気持ちがうきうきしだしましたもの(笑)。
シスレーの「アルジャントゥイユのエロイーズ大通り」も、落ち着いた優しい色の作品で良かったですよ。
今回評判になっているメアリー・カサットの「青いひじ掛け椅子の少女」(チラシ下段中央)は、退屈そうで、なんか悪さを考えていそうな女の子がかわいかったです

犬も椅子の上で寝てるし、この女の子はよっぽど暇なんでしょうね(笑)。
それに比べて、同じくカサットの「麦わら帽子の子ども」は、なんか泣き出しそうな顔をしています。
モデル業がしんどかったのかな?
第3部は「紙の上の印象派」ということで、版画作品が多かったです。
やっぱり印象派の作品は油彩画の方が良いです。
このコーナーのマネの「葉のあるキュウリ」という水彩画の作品は、ちょっと日本画風で面白いので観てみてくださいね。
そして、最後は「ポスト印象派以降」です。
ここの目玉は、やっぱりゴッホでしょう。
最近、とみに思うのですが、やっぱりゴッホは凄い!

チラシの自画像も良かったのですが、私のイチオシは「プロヴァンスの農園」です。
色の輝き方が違います。
光が当たると更に輝くというか、作品にスポットライトが当たるのを前提にして描かれているかのように、光と調和しています。
さすがは、光にこだわった画家だけのことはあります

ゴッホの作品ほど、本物と図録などの印刷物との差が大きいものはないのではないかと思います。
やはりゴッホは、本物を観なければ良さが伝わりませんね。
ゴッホを観るだけでも、この展覧会に観に行って良かったと思いましたね。
スーラの「オン・フルールの灯台」は、珍しく目に負担が少ない点描画でした(点描画を見ると目がチカチカする)。
ロートレックの「カルメン・ゴーダン」も、珍しく風刺が入っていない肖像画です。
どことなくムンクを連想させます。
セザンヌの作品も6点来ていましたが、セザンヌはやっぱり静物画がいいです。
この展覧会では、犬が登場している作品が数枚ありました。
私のお気に入りは、マネの「鉄道」の子犬かな。
皆さんも比べてみてくださいね。
展覧会の図録は2500円です。
ちょっと紙の質が作品と合っていないのか、せっかくの印象派なのに色彩の透明感が伝わってこなくて残念でした。
作品のアップも多くてボリュームはあるのですが、この印刷レベルならアップのページ数を減らして図録の値段を下げて欲しかったですね。
初来日の作品50点を含むこの展覧会、めちゃ良かったですよ。
おススメです


この日、「岡崎あかりとアートのプロムナード」というのをやっていました。
なんか、美術館に稲妻が落ちてるような(笑)。

平安神宮の鳥居のライトアップは、いつもどおりなんでしょうね

いつもは京都市美術館は夜間拝観がないのですが、今回は夜間拝観があったので、仕事帰りにも行けて良かったです。
今回だけでなく、週に1~2回定期的に夜間拝観をしてくださることを切に望みます。
京都市美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内) TEL:075-771-4107
開館時間:9時~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日〜1月2日)
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