とある婦人の忘備目録

展覧会、映画、お寺などを観ること、食べることを中心に感想を綴っていきます。

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京都 細見美術館 「マイセン西洋磁器の誕生」展

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 青木繁展を観た後、細見美術館で開催している「陶磁器に出会うⅤ開窯300年マイセン西洋磁器の誕生」展('11.4.23~7.3まで。入館料1000円)を観てきました。

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 今回は、マイセンの最初の半世紀の作品を紹介した展覧会だそうです。

 ここ最近、伊万里焼から始まってマイセン磁器まで少し興味を持つようになって、陶磁器の展覧会も見に行くようになったのですが、残念ながらまだまだ勉強不足です。
 ということで、この展覧会の感想もたいして書けませんがご勘弁を。

 マイセンに詳しい人なら常識なのかもしれませんが、初期といっても私みたいにピンとこない人もいるかもしれませんので、ちょっとマイセンの歴史について書いておきますね。

 17世紀、ヨーロッパでは中国の磁器や日本の伊万里焼が大人気で、白磁はかなり高価なものだったようです。
 東洋磁器屈指の蒐集家だったドイツのザクセン選帝候アウグスト2世(アウグスト強王)は、自分で磁器を作りたいと考え、錬金術師のヨハン・フリードリヒ・ベトガーに厳命し、18世紀べトガーは白磁の製造に成功します。
 その後、染付にも成功しますが、アウグスト強王は製法が外部にもれることをおそれ、べトガーを製造工場だったアルブレヒト城に軟禁。
 ベトガーはストレスからアル中になり、37歳で亡くなります。
 ベトガーの次に重用されたのが、ウィーンから来た絵付け師ヨハン・グレゴリウス・ヘロルトです。
 ヘロルトは磁器絵具を作ることに成功し、マイセン磁器の色は飛躍的に増えます。
 また、絵のデザインも日本や中国のものから、ヨーロッパ的なロココ調のものが主流になります。
 白磁・色が揃って次に求められたのが形です。
 抜擢されたのは彫刻家のケンドラーで、彼は東洋磁器に縛られることなく、独自のマイセン磁器の成形を開始していき、マイセンは最盛期を迎えていったようです。

 当時の白磁に対する想いは日本の伊万里焼もマイセンも同じで、伊万里焼の歴史とマイセンの歴史が重なります。
 以前観た伊万里焼の展覧会の拙ブログに、少しその歴史も書いていますので、もしよかったらそちらも見てみてくださいね
 (「パリに咲いた古伊万里の華」展)

      kyomeissen3.jpg 
 今回の展覧会は、ヘロルト、ケンドラーの時代の作品がメインでした。
 色はきれいですが、まだ東洋志向から抜けていないシノワズリの作品から、明るく優美なヨーロッパらしいロココ調の作品への変化が見れます。

 小さい作品が多いですし、展示数もそんなに多くないのでちょっと物足りなく感じましたが、上品な作品が揃っていたと思います。
 
 図録は1800円です。
 展覧会は、本日7月3日までです。
 私のような初心者向けというよりは、マイセンをよく知っている人の方が良さがわかる展覧会かもしれませんね。
 
細見美術館
 住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 TEL:075-752-5555
 開館時間:10時~18時(入館は17時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合、翌火曜日)
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  1. 2011.07.07 (木) 17:33
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