京都 承天閣美術館 「若冲水墨画の世界」展('11.5.4 Wed)

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 実は、この日最初に訪れたのは相国寺承天閣美術館でした。
 こちらでは、現在「館蔵の名品展―書画と工芸―」展の特別展示として、「若冲水墨画の世界」展('11.3.19~5.10まで。拝観料800円)が開催されています。
 この展覧会、重要文化財である伊藤若冲の鹿苑寺(金閣寺)大書院旧障壁画の全面修理完成と記念して、なんと障壁画五十面が一挙大公開されているのです。
 これは見逃すわけにはいきませんよね

 展示室は2つに分かれており、第一展示室は常設展示です。
 ここには、茶道具を中心とした良いものがたくさん展示してあるのですが、今回のお目当ては若冲ですので、第二展示室に急ぎます。

 第二展示室に入ると、若冲の障壁画がズラリと並んでいます。
 全部、水墨画ですが、見慣れた若冲の鳥や象がお出迎えしてくれて、まさしく若冲ワールドです。
 若冲といっても、動植綵絵のような緻密な絵ではなく、大らかでどことなくユーモラスを感じるような絵ばかりなので、見ているこちらまでなんとなくほんわか気分になります
 それでも、若冲の絵は動物も植物も生き生きしており、生命の躍動感を感じます。
 
 「竹図襖絵」の竹は、竹自体が中国産の日本ではあまり見ない竹ということもあるのですが、まっすぐではないんですよ。
 竹はまっすぐという固定概念を吹き飛ばしてくれます。

 「秋海棠図襖絵」は、下の方に秋海棠の絵が描いてあり、こんな下の方に描いてたら目立たないのでは?と思っていたら、その横に鶴だったかの絵があり、植物を小さくすることで鳥が目立つようになっていました。
 若冲は広い視野で絵を描いていたのですね。

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 「葡萄小禽図襖絵」は、4面のうちの左面に小さく鳥が1羽描かれているのですが、主役は鳥でなく葡萄の木でした。
 常設展示の鹿苑寺大書院障壁画も同じく「葡萄小禽図」なのですが、やはりこちらも葡萄が主役です。

 若冲の「龍図」は、頭部はしっかり描かれているのですが、胴体は薄墨で一気に描かれています。
 ちょっとあまり見たことがないような龍ですので、行かれる方は見てみてくださいね。

 「象図」は、プライスコレクションの象に似ていますが、こちらの方は画面に収まりきれないという感じがよく伝わる、楽しい象さんでした。

 相国寺は若冲と縁の深いお寺です。
 有名な「動植綵絵」30幅も、元は相国寺の持ち物だったのですよ。
 それも、自分の両親と自分の永代供養をしてくれるよう、若冲の方から相国寺に寄進したものなのです。
 相国寺と若冲はそういう間柄なので、ここに若冲の絵がたくさんあるわけです。

 障壁画50面の一挙公開というのは、相国寺だからこその展覧会だと思います。
 こんな機会はそんなに多くないと思いますよ。
 展覧会は5/10(火)までですので、お見逃しなく
 
承天閣美術館
 住所:京都市上京区今出川通烏丸東入上ル相国寺門前町701 TEL:075-241-0423
 開館時間:10時~17時(入館16時半まで) 休館日:展示替え期間、年末年始
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