神戸市立博物館 「貞秀」展('11.1.23 Sun)

神戸大丸を出た後、神戸市立博物館で開催されている「ワイドビューの幕末絵師 貞秀」展('10.12.11~'11.2.13まで。入館料500円)を観てきました。
貞秀とは、五雲亭貞秀(ごうんていさだひで)のことで、歌川国芳亡き後、国芳の後継者として、幕末の浮世絵界で活躍した浮世絵師なのだそうです。
私は貞秀の浮世絵を今までに見たことがあるのかもしれませんが、名前も含めて全く記憶に残っていませんので、今回の展覧会の展示作品は全て初めて見るような感じです。


武者絵も描いたそうですが、今回の展示の多くは街や景色の鳥瞰図が多かったです。
木版画を3枚以上連続させて横長の大画面の作品を多く作っていますので、まさに「ワイドビュー」です。
また描き込みがものすごく細かい。
橋の上にびっしりと人が描かれたりしています。
でも、見る側の私の目はワイドビュー対応になっていないので、ちょっと目が疲れました(苦笑)。
大きな画面は少し離れて見ないと見難くて、でも離れると近眼の私は細かいところまで見えないのです。
美人画や役者絵が好きな私の好みの画風ではなかったですが、題材などは面白かったです。
風景画や鳥瞰図、古地図などが好きな人にもいいかもしれませんね。
幕末の当時の人にとっても、西洋風なものがたくさん描かれており、面白く感じたのではないでしょうか。
ほとんど絵にキャプションが付いていて、わかりやすいのかわかりにくのか判別しにくい一言コメントも書かれていました。
そのコメントも一緒に載っている図録は800円です。
コメントはビミョーですが、解説はしっかり書かれているので大丈夫ですよ(笑)。
文明開化の日本の様子を、ほんの少し垣間見ることのできる展覧会でした

神戸市立博物館
住所:神戸市中央区京町24 TEL:078-391-0035
開館時間:10時~17時(金曜は19時まで。入館は各30分前まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始、その他臨時休館有り
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