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滋賀ドライブ④ 御上神社('10.11.27 Sat)

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 車を更に走らせ、やってきたのは滋賀県人なら誰でも知っている近江富士の麓です。
 こちらに御上神社(みかみじんじゃ)があります。

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 実はこの神社、三上山(近江富士)から少し離れているのですが、三上山の西麓にあり、三上山をご神体にしています。
 それゆえ、三上神社とも呼ばれています。

 ご祭神は天之御影神(あめのみかげのかみ)で、この神さまは天照大御神の御孫にあたられるそうで、天目一箇神と同一神とされています。
 元々鍛冶の神さまで、刀を作るには火と水が必要であることから、火と水をも司る神さまです。

 起源は、孝霊天皇の時代、天之御影命が三上山の山頂に降臨し、それを御上祝という野洲郡一帯を治めていた安国造の一族の者が、三上山をご神体として祀ったのが始まりとされています。
 その後、奈良時代の初期に藤原不比等が勅令を奉じて、現在の地に社殿を遷座されたそうです。

 山をご神体とする場合、普通は山のすぐ前に神社があるのですが、こちらの神社では社殿は三上山の北西辺りにありました。
 しかも道路を挟んでいるので、ちょっと普通のパターンとは異なってますね。

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 参道を歩いて行くと、古そうな狛犬が立っています。

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 こちらは楼門(重文)です。
 (写真は境内から撮っています)
 立派な楼門でしたよ。

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 こちらが本殿(国宝)です。
 入母屋造りで、鎌倉時代の築造とされています。
 楼門も本殿も神社と寺院の様式を混合させたような形になっていて、神仏習合の名残のように見えますね。


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 この地には、田原藤太秀郷が、龍神に頼まれて三上山の大ムカデを退治し、そのお礼に使っても減らない米俵をもらったことから俵藤太という名前に改めたという言い伝えも残っているそうです。

 御上神社、そんなに大きくはありませんが、明るく静かな良い雰囲気の神社でした

御上神社 
 住所:滋賀県野洲市三上838 TEL:077-587-0383
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こんばんは。

先日はご丁寧なコメントをいただきまして、ありがとうございました。
このたびは近江路の寺社を紹介いただいていますが、実にすばらしい案内人(失礼)と訪れているような気持ちになりました。私は何年か前、琵琶湖の北、木之本のあたりに多い十二面観音を、幾体か拝ませていただいたことがあります。渡岸寺、石道寺、鶏足寺と見てきましたが、湖北周辺にはまだまだ何体もの十二面観音がいらっしゃるとのことです。不思議なことです。寺社ではありませんが後日、琵琶湖の真北にある菅浦という隠れ里に行ってきました。その簡単な紀行文はご面倒でなければ、拙ブログのアーカイブ5月、俳句「淡海」をご覧ください。

迷案内人ですが(笑)

NANTEIさん、こんばんは。
過分なお褒めの言葉をありがとうございます。

NANTEIさんは、珍しいところにお行きになったのですね。
私は、菅浦もご紹介いただいた湖北のお寺にもまだ行ったことがありません。
鶏石寺とか、名前は聞いたことはあるのですが。
十二面観音さまとは珍しいですね。
お参りしてみたいな。
この辺りは、車でないとちょっと行きにくいのですよね。
NANTEIさんは関西の方ではなさそうなのですが、どうやって行かれたのですか?
レンタカーですか?
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主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
ゆるゆる感想を書いていきたいと思います。
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