西宮 辰馬考古史料館&大谷記念美術館('10.11.20 Sat)
いろいろ間に挟みましたが、本来の11/20(土)の話に戻しますね。

この日、最初に行ったのは、阪神香櫨園駅から北へ徒歩2分のところにある辰馬(たつうま)考古資料館です。
西宮市大谷美術館に行くつもりで降りた駅なのですが、丁度この日「関西文化の日」だったので、同じ駅にありますがまだ行ったことのない辰馬考古史料館の入館料が無料だったので、寄ってみることにしました。

銘酒「白鷹」蔵元、辰馬悦蔵さんは在野の考古学者でもあったようで、研究のために集めた考古学資料を展示しているのがこの資料館です。
年に3回企画展を開催し、現在は秋季展として「銅鐸 前・後・左・右」展('10.10.2~11.30まで。入館料200円)が開かれていました。
銅鐸って、通常片側のみの展示が多いのですが、反対面や側面などもよく観ると面白いし、調査研究の対象になるよという内容の展覧会でした。
展示会場やケースの関係上、銅鐸の周りを1周するわけにはいかなかったようなので、日によって銅鐸の向きを回転させて、いろんな角度から見せる方法をとってられるみたいです。
とくに珍しかったのが、銅鐸を下から見ることができたことです。
普通は立ててあるので、銅鐸の下や裏側は見えませんものね。
私の見た銅鐸は、思ってたより厚さは薄かったです。
銅鐸にもよるのでしょうが、今回見た銅鐸はちょっと高めの音が出そうな感じでした。
京都の泉屋博古館でつい最近銅鐸の音色を聞いたので、より興味深く見れました。
小さな考古学資料館ではありましたが、いただいた資料は結構詳しくしっかりとした内容でしたので、考古学に興味のある方は面白く感じられるだろうなと思う展覧会でした

次に行ったのは、西宮大谷記念美術館です。
こちらでは「アフリカの仮面と美術:生命と創造の大地」展('10.10.9~11.28まで。入館料800円)が開催されています。
今年は、日本の各地でマスク展が開催されていましたね。
そんなに興味がなかったのですが、実際に観てみると、原始的な力強いパワーのようなものをすごく感じました。

このチラシのマスクもそうなのでしょうが、頭の上には聖霊が宿るとして、顔の造形は小さく、その上に乗っている角やくちばしなど動物系のものは大きくデフォルメされており、人間と精霊が一体化すると全体的に大きなマスクになり、より神秘さが増してくるという印象です。
頭から丸かじりされるのではないかと思われるようなマスクもあり(笑)、ちょっと畏怖の念をも感じました。
アフリカといっても、地域によって造られるマスク等は全く違いますが、展覧会では地域別に3つの展示室に分けて、展示がされていました。

素材的に少し変っていたのは、ナイジェリアのマスクです。
アフリカの美術はほとんど木製なので、高温多湿の環境では100年もたずに失われてしまうことが多いそうですが、ナイジェリアはテラコッタ製やブロンズ製なども多く、残りやすいようです。
また造形的にもなじみのあるものが多く、普通に見て美しいものも少なくなかったです。
「王母の記念像」はきれいでしたので、行かれる方は見てみてくださいね。
美しいといえば、ネックレスなどの金工芸品は、細工も細かく美しかったですよ
これは是非是非見てくださいね。
図録は1800円でした。
うまく表現できませんが、力強いパワーを感じさせる不思議な魅力を放っていた展覧会でした

1階に戻ると大きな窓から美しいお庭が見えます。
違う世界から現実に戻ってきたかのようです(笑)。
見慣れた世界は、やっぱりホッとしますね
財団法人 辰馬考古資料館
住所:西宮市松下町2-28 TEL:0798-34-0130
開館時間:10時~16時半(入館は16時まで) 休館日:月曜
西宮市大谷記念美術館
住所:西宮市中浜町4-38 TEL:0798-33-0164
開館時間:10時~17時(入館は16時半まで) 休館日:水曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)

この日、最初に行ったのは、阪神香櫨園駅から北へ徒歩2分のところにある辰馬(たつうま)考古資料館です。
西宮市大谷美術館に行くつもりで降りた駅なのですが、丁度この日「関西文化の日」だったので、同じ駅にありますがまだ行ったことのない辰馬考古史料館の入館料が無料だったので、寄ってみることにしました。


銘酒「白鷹」蔵元、辰馬悦蔵さんは在野の考古学者でもあったようで、研究のために集めた考古学資料を展示しているのがこの資料館です。
年に3回企画展を開催し、現在は秋季展として「銅鐸 前・後・左・右」展('10.10.2~11.30まで。入館料200円)が開かれていました。
銅鐸って、通常片側のみの展示が多いのですが、反対面や側面などもよく観ると面白いし、調査研究の対象になるよという内容の展覧会でした。
展示会場やケースの関係上、銅鐸の周りを1周するわけにはいかなかったようなので、日によって銅鐸の向きを回転させて、いろんな角度から見せる方法をとってられるみたいです。
とくに珍しかったのが、銅鐸を下から見ることができたことです。
普通は立ててあるので、銅鐸の下や裏側は見えませんものね。
私の見た銅鐸は、思ってたより厚さは薄かったです。
銅鐸にもよるのでしょうが、今回見た銅鐸はちょっと高めの音が出そうな感じでした。
京都の泉屋博古館でつい最近銅鐸の音色を聞いたので、より興味深く見れました。
小さな考古学資料館ではありましたが、いただいた資料は結構詳しくしっかりとした内容でしたので、考古学に興味のある方は面白く感じられるだろうなと思う展覧会でした


次に行ったのは、西宮大谷記念美術館です。
こちらでは「アフリカの仮面と美術:生命と創造の大地」展('10.10.9~11.28まで。入館料800円)が開催されています。
今年は、日本の各地でマスク展が開催されていましたね。
そんなに興味がなかったのですが、実際に観てみると、原始的な力強いパワーのようなものをすごく感じました。

このチラシのマスクもそうなのでしょうが、頭の上には聖霊が宿るとして、顔の造形は小さく、その上に乗っている角やくちばしなど動物系のものは大きくデフォルメされており、人間と精霊が一体化すると全体的に大きなマスクになり、より神秘さが増してくるという印象です。
頭から丸かじりされるのではないかと思われるようなマスクもあり(笑)、ちょっと畏怖の念をも感じました。
アフリカといっても、地域によって造られるマスク等は全く違いますが、展覧会では地域別に3つの展示室に分けて、展示がされていました。

素材的に少し変っていたのは、ナイジェリアのマスクです。
アフリカの美術はほとんど木製なので、高温多湿の環境では100年もたずに失われてしまうことが多いそうですが、ナイジェリアはテラコッタ製やブロンズ製なども多く、残りやすいようです。
また造形的にもなじみのあるものが多く、普通に見て美しいものも少なくなかったです。
「王母の記念像」はきれいでしたので、行かれる方は見てみてくださいね。
美しいといえば、ネックレスなどの金工芸品は、細工も細かく美しかったですよ

これは是非是非見てくださいね。
図録は1800円でした。
うまく表現できませんが、力強いパワーを感じさせる不思議な魅力を放っていた展覧会でした


1階に戻ると大きな窓から美しいお庭が見えます。
違う世界から現実に戻ってきたかのようです(笑)。
見慣れた世界は、やっぱりホッとしますね

財団法人 辰馬考古資料館
住所:西宮市松下町2-28 TEL:0798-34-0130
開館時間:10時~16時半(入館は16時まで) 休館日:月曜
西宮市大谷記念美術館
住所:西宮市中浜町4-38 TEL:0798-33-0164
開館時間:10時~17時(入館は16時半まで) 休館日:水曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)
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