とある婦人の忘備目録

展覧会、映画、お寺などを観ること、食べることを中心に感想を綴っていきます。

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京都市美術館 「京都日本画の誕生」展&「画家たちのヨーロッパ」展(10.10.16 Sat)

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 「高島屋百華展」を観た後、同じ京都市美術館の「京都市立芸術大学創立130周年記念 京都日本画の誕生 巨匠たちの挑戦」展('10.9.25~11.7まで。前期9/25~10/17、後期10/19~11/7。入場料1200円)を観ました。

 この展覧会はめちゃ良い!!
 私は元々、京都画壇の日本画が好きなので、好きな絵が一堂に観れて大興奮です

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 柱の絵は、今回のチラシの表紙にもなっている土田麦僊の「罰」です。
 泣いている女の子、一見泣かされているようですが、実は男の子2人をやっつけたのではないかな(笑)?とも思える、子どもたちがかわいい絵です。

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 この展覧会は、京都芸大の130周年記念の展覧会で、京都芸大と京都市美術館の代表的名品を一堂に集め、京都日本画の誕生を京都芸大の前身である京都府画学校の創立と変遷を軸にたどってゆくものだそうです(チラシの抜粋)。

 ということで、画学校創立時における教授陣の作品と指導のためのお手本、学生たちが学んだことを活かして作り上げた作品群、学生たちも日本画家として大成し、独自の画風でもって活躍した時の絵画などが展示されており、京都画壇の系譜がどうやってできたかがわかる展覧会となっています。

 美しい心に残る作品ばかりなので、小難しいことは考えずに、普通に見ても十分楽しめる展覧会なのですが、画学校という視点で見るとちょっと普段と違った見方ができ面白いです。

 「京都府画学校校員画帳画学校教員」という作品が展示されていたのですが、各教員の作品が1つの画帳に収められていました。
 ということは、他の画家(教員)の絵と比較されるわけです。
 結構、プレッシャーもあったのではないでしょうか。
 みんな気合が入っているというか、なんか緊張感が感じられました。
 画学校が設立されたことによって、今まで個人で活躍していた画家たちが教授になり、教授陣も切磋琢磨していったのだろうなと思われました。

 教える側の人間が切磋琢磨を余儀なくされているのですから、当然学生たちも他者と比較されます。
 それにより、お互い影響しあったり、批判しあったりして研鑽され、京都画壇が発展していったのだということがよくわかりました。
 
 展覧会の中では、京都芸大の学生さんがボランティアで、日本画の顔料の展示と解説をしていたりして、絵画を観る以外にも展覧会を盛り上げていましたよ。

 図録は2000円です。
 色使いの美しい調和の取れた作品が多いですが、美しさの中にもちゃんと芯があり、それは京都の伝統に通じるように思います。
 「やっぱり京都はええ(良い)わぁ」と思った展覧会でした
 図録ともどもオススメです。


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 この後、「画家たちのヨーロッパ」展('10.9.11~10.24まで。入場料300円)という展覧会も観ました。
 この「京都日本画の誕生」展か「高島屋百華展」の半券提示で、入場料が200円になります。

 こちらは、浅井忠や太田喜次郎の作品がメインなのですが、こちらも印象派風の作品で美しかったですよ。
 でも、やはり印象派をそのまま真似するだけではいけないということで、浅井忠などは独自の作品になっていますが、色の美しさは印象派の影響を受け継いでいますね。

 浅井忠は、東京美術学校の教授だったそうですが、フランス留学からの帰国後、京都に移り住み、京都工芸繊維大の前身である京都高等工芸学校の教授となったそうです。
 個人的にも洋画研究所を開き、東京から若い画家たちも来て関西美術院を創立させました。
 この関西美術院から、安井曾太郎、梅原龍三郎、須田国太郎が輩出され、京都洋画の系譜ができたそうです。

 作風としては、浅井忠と梅原や安井は全く違うように思いますが、新天地に行き独自の作品を追求する姿勢は浅井忠から受け継がれたスピリッツなのかもしれませんね。
 こちらもなかなか良かったです。 

 これでこの日の美術館巡りは終わりです。
 我ながらよく周ったと満足しながら家路につきました

京都市美術館 
 住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内) TEL:075-771-4107
 開館時間:9時~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日〜1月2日)
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