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奈良 吉野寺社巡り② 如意輪寺('10.10.1 Fri)

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 次に向かったのは如意輪寺です。
 如意輪寺は、金峯山寺からは谷を1つ隔てた向こう側にあります。
 金峯山寺を南の方から出て、中千本の辺りまで行くと如意輪寺への道標があったので、「うーん、こっちだろうか??」と思いながらも、ずんずんと道を下っていきました。
 谷の橋を渡ると今度は上りになっていきます。

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 どんどん上って、突き当りを右に向くと山門が見えてきました。 
 階段を登って到着です

 如意輪寺は、正式名は塔尾山椿花院(とうのうざんちんかいん)と言い、浄土宗のお寺です。
 平安時代に醍醐天皇の御帰依を被った日蔵道賢上人により開かれ、南北朝時代には後醍醐天皇の勅願所になったお寺だそうですが、その後衰退し、江戸時代鉄牛上人により本堂を再興し、真言宗から浄土宗に改宗したそうです。
 開祖の日蔵上人は、金峯山寺境内にある天満宮を建てられたお坊さんでもあります。
 徳の高いお坊さんだったんでしょうね。

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 こちらは本堂です。
 寄棟造の檜皮葺きで、御本尊は如意輪観音さまです。
 御本尊の御開帳は、4月の7・8・9日だそうです。
 平城京遷都記念でこちらもご開帳されているかなと期待していたのですが、閉まってました(笑)。

 この地は、北条幕府を倒し建武の新政を成し遂げた後醍醐天皇が足利氏との争いのため、京都から吉野へ行幸し崩御された場所です。
 次帝の後村上天皇側についた楠木正成の長男の正行(まさつら=小楠公)とその一族郎党が四条畷の決戦に向かう折、正行は如意輪寺の本堂の扉に鏃で辞世の句を彫ったそうです。
 その扉は、現在宝物殿の方に展示されてました。

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 本堂に向かって左手に受付があります。
 こちらで拝観料400円を支払い、御朱印(300円)をお願いして中に入ります。

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 小さなお庭を通って左の方に行くと、楠木公父子の像があります。
 この像は、湊川の合戦にのぞむ前に嫡男・正行と今生の別れをする「桜井の別れ」の場面で、確か四条畷神社にも似た像があったと思います。

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 この像の前が宝物殿になります。
 中には先ほどご紹介した小楠公が彫ったと言われる本堂の扉や小楠公の短刀、吉野大曼荼羅などがあったのですが、私が最も気に入ったのが、運慶の高弟である源慶が造ったとされる金剛蔵王権現木像(重文)です。
 目は玉眼で白目の部分は血走っています。
 体は赤色で、精巧な切金模様が入っています。
 リアルで迫力満点の蔵王権現さまで、身が引き締まる思いもしますが、カッコイイです。

 初めは厨子の中に権現さまが入ってられたそうですが、今では別々に置かれています。
 このお厨子にも彩色が施されており、当時は美しかっただろうなと思いました。

 行基作の阿弥陀如来さまは、ほんのり笑っているような優しい感じの仏さまです
 吉野の仏像の中では、最も古いんだそうです。

 恵信僧都の三千仏は、全部違うお顔で、この中には自分に似た顔があると言われているそうです。
 探してみましたが、たくさんありすぎて確認できなかったです(笑)。

 吉野大曼荼羅は、権現さま、役の行者、桜など、吉野を代表するものが全部ちゃんと入ってました。

 天井に日本最大の如意輪観音さまが描かれている寝拝み観音さまもいらっしゃいました。
 モデルは当然このお寺のご本尊さまだそうで、馬堀喜孝画伯により描かれたものだそうです。
 絵自体は新しい感じがするものですが、軽く上向きになれる寝台が置いてあり、横になってみると、如意輪観音さまがすぐ近くにいらっしゃるような感じを受けました

 絵といえば、植中直斎(うえなかちょくさい)の日本画の屏風2点が展示されていたのですが、これが淡い色彩でめちゃきれい!!
 この画家は私は知らないのですが、明治生まれで大正時代に活躍された画家で、橋本雅邦のお弟子さんだそうです。
 このお寺のHPのTOPに絵の一部が載っていますが、いい作品です。
 このお寺に来られたら、是非見てみてくださいね

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 宝物殿を出た後、少しのぼると多宝塔と樹齢250年の桜の木があります。
 桜の季節はきれいだろうな。

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 高台なので目を外に向けると、中千本辺りが見えます。
 よく歩いてきたなという感じです(笑)。

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 御霊殿です。
 中には後醍醐天皇御自作の木像が安置されているみたいです。
 こちらの公開は、毎年春(4月1日~5月5日)と秋(11月3日~24日)にあるみたいです。
 ちょうど桜と紅葉の季節なので、良さそうですね。

 私たちは行きませんでしたが、こちらのお寺から後醍醐天皇陵にも行けますよ。

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 建物は、飾りの彫刻も丁寧ですし、色使いもきれいな建物で、創建当時は華やかで豪華な建物だったのでしょうね。

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 受付のところに戻ると、2匹のニャンコさんがいました
 白いニャンコさんはうちの猫の顔によく似ていますが、体はうちの1.5倍ぐらいありそうです。
 このニャンコさんが特別大きいのではなく、うちの猫が小さいんだと思います。
 大きくても小さくてもニャンコはかわいいです

 黒ニャンコさんは、人懐っこくて私たちにも甘えてきてくれて、めちゃカワイイ~。
 この2匹は兄弟なんだそうです。
 年齢は10歳だそうですが、毛並みもツヤツヤで、2匹ともとってもかわいかったです

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 御朱印は観音さまのいらっしゃるところという意味の「大悲閣」と書かれています。
 伸びやかで気持ちのいい字です。

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 本殿向かって右には、「難切り不動尊」のお堂があります。
 日本最大の石のお不動さまだそうです。
 あらゆる難を切ってくださるんですって。
 ありがたいですね。

 ちょっとお顔を写真に撮るのは憚られたので撮りませんでしたが、素朴ですが力強いお不動さまでした。

 そして、吉野といえば役の行者さま。
 ちゃんと行者堂もありました。

 落ち着いた雰囲気ですが、歴史を感じさせ、見どころも多いお寺でした。
 良かったです
  
如意輪寺
 住所:奈良県吉野郡吉野町吉野山1024 TEL:0746-32-3008
 拝観時間:4月観桜期は7時~17時、その他の時期:9時~16時
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