京都高島屋 「東大寺近現代の名品」展('10.9.25 Sat)

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 京都国際マンガミュージアムを出た後、四条河原町まで歩いて京都高島屋で開催されている「光明皇后1250年御遠忌記念 東大寺近現代の名品」展('10.9.22~10.5まで。入場料800円)を観てきました。

 東大寺には、奈良時代の創建以来伝わっている仏像や絵画、経典などの宝物があるのですが、今回は近現代に奉納された宝物を中心にした展覧会です。

 入口にある東大寺の仁王さんのお顔の部分の展示から始まり、江戸時代の「大仏開眼・大仏殿落慶供養図」の金屏風、平山郁夫の「大仏開眼供養記図」、そして杉本健吉の絵画が多く展示されていました。
 なぜこんなに杉本健吉の絵が多いのかなと思ったら、昭和24年頃、東大寺観音院の古土蔵をアトリエにして奈良の風物を描いていたからなんですね。
 この画家の絵は、あまりよく知らなかったのですが、なんとなく大らかでのんびりした感じの絵でしたよ

 そして、今回の展覧会の目玉は、1980年に大仏殿昭和大修理の完成を記念して奉納された「華厳経」です。
 華厳経60巻(だったと思う)を当時の代表的な書家が1巻ずつ分担して写経し(中には1巻を2人ぐらいで書いている巻も有り)、それに日本画壇の巨匠たちが見返し絵が描くという、豪華で美しい、夢のようなコラボ作品になっています。
 その中の20巻が今回展示されていたのですが、どれもきれいだった~

 私は書の方は疎いのですが、それでも一目見て美しいと思うような字ばかりでした。

 絵の方も素晴らしく、東山魁夷の薄墨桜、大山忠作の牡丹、山口華楊の紫木蓮などはうっとり見惚れてしまうぐらい美しい
 上村松篁、淳之の絵もそれぞれ「花鳥画の真髄はここにあり」というような感じできれいでした。
 秋野不矩のツツジは、金地で艶やか。
 山崎忠明は、黒地に銀の五重塔、周りに金の飛天が描かれシブかったですよ。
 その他にも有名な日本画家の絵ばかりだったので、本当に豪華な経典になっています

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 また、華厳経を入れる経筺も美しい漆塗りで、下はベージュ上は黒地に花が描かれており、これまたきれいでした(上のチラシ右下)。

 会場には東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)の様子を録画したものを流していました。
 修二会って行ったことがないので、お水取りとお松明ぐらいしか知らなかったのですが、前行、本行をあわせて約1ヶ月(本行は2週間)も行われる大法要だったのですね。
 TVのニュースで見るお松明の内側では、こんな儀式作法をしていたのだと初めて知りました。
 大変そうです。
 
 この修二会は、751年に東大寺開山の良弁(ろうべん)僧正の弟子の実忠(じっちゅう)和尚が始めたそうですが、火は神聖なものであるにしても火災は絶対避けたいものです。
 それなのに、よく木造建築でこんな大きな松明を使った法会をしようと考えたものだなとびっくりしてしまいます。
 録画を見ていても、火事は大丈夫なのかと心配になってしまいましたもの(笑)。
 当初は、神仏の加護によりお堂が護られているということをアピールする目的もあったのかもしれませんね。

 天平時代から連綿と続き、今なお日本屈指の寺院として君臨する東大寺には、現在も優れた「美」が集い続けており、東大寺の底力を見た思いがした展覧会でした。
 興味深かったです

京都高島屋
 住所:京都市下京区四条通河原町西入真町52番地 TEL:075-221-8811
 開場時間:10時~20時(最終日は17時まで。入場は各閉場の30分前まで) 
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