とある婦人の忘備目録

展覧会、映画、お寺などを観ること、食べることを中心に感想を綴っていきます。

  1. 展覧会
  2. tb: 0
  3. cm: 0
  4. [ edit ]

サントリーミュージアム天保山 「印象派とモダンアート」展('10.8.20 Fri)

 iandm1.jpg
 次に、サントリーミュージアム天保山の「印象派とモダンアート」展('10.7.10~9.20まで。入場料1000円)を観てきました。

 この展覧会、良かったですよ~
 モネとピサロを中心とした印象派の作品の数々に、20世紀の具象画、20世紀の実験的美術が紹介されています。

 iandm3.jpg
 とくに印象派の部門は、モネの作品が8点、ピサロの作品は10点も展示されていて、どれも美しい!
 ピサロは、落ち着いたきれいな風景画が多いのですが、10枚も並べられると、写実的でやや暗めの作風から明るい印象派らしい筆致に変る変化が見て取れるので、面白かったです

 iandm2.jpg
 モネの作品は、6点のロンドンの連作で、同じ場所を描いても時間の変化でこんなに違って見えるというところを実証してみせた絵画です。
 きれいですがどれもかなり輪郭線がぼやけた朦朧体調の絵になっており、当時ロンドンのウォータールー橋の辺りは、産業革命による煙突の煙の増大で風景がぼやけて見えたのかしら?と無粋なことを考えてしまいました(笑)。
 でも、色使いはどの作品もきれいで、モネの目はすごいなと感心しました。

 モネやピサロの他にもルノワールやセガンティーニの作品が展示されてましたが、この2人の作品だけで印象派の絵を観た!という満足感が得られました(笑)。

 20世紀の具象画部門では、印象派の次に活躍した画家の作品が目白押しでした。
 私の好きなエコール・ド・パリの画家のキスリングやマリー・ローランサンや、素朴派のアンリ・ルソーや今度展覧会を観に行く予定のアンドレ・ボーシャンもこの部門で紹介されています。

 この部門の目玉は(この展覧会の目玉の一つでもある)、花をモチーフにした作品ばかりを左右両脇に展示した「花束の回廊」です
 この企画と展示方法は素晴らしく良かったです。
 白い壁に、明るく優しい照明を当てられた花の絵の数々は、展示会場である回廊を華やかにして私たちを魅せてくれました
 ビュフェの棘のように尖がった花でさえ、味のある絵に見えましたよ。

 最後の20世紀の実験的美術部門は、カンディンスキーやピカソ、ミロ、フォンターナなど前衛芸術になっていきますが、私はあまり前衛芸術は好きではないのですが、それでも有名どころの作品が揃っていて見やすかったです。

 あと、海の見える展望ギャラリーではいつもは作品を展示されてないのですが、今回は「彫刻の小部屋」として、彫刻が展示されていました。
 ジャコモ・マンズーの「枢機卿」という作品があったのですが、大理石製なので時間による光の影響を受けて作品の色が変って見えるんですよ。
 私は昼間と日が落ちる直前、そして日没後すぐに観たのですが、太陽が燦燦と輝く昼間は像も明るく白く光ってますが、夕日を浴びて少しピンクっぽくなり、そして日没後すぐは青く輝いてるのを見たときは、その美しさに「わっ!」と思いました
 この時間の経過をモネは描きたかったんだろうなと、思わずこんなところで実感してしまいました。

 今回の展覧会では、花束の回廊やこの彫刻の小部屋など、見せ方に工夫がされていました。
 観客を楽しませようという美術館側の熱意が伝わり、とても良かったです。
 
 それに私がメモを取っていると、書きやすいようにわざわざバインダーを持ってきてくれ、貸してくれました。
 このようなきめ細かいサービスは、サントリーミュージアムだからこそでしょう。
 施設や所蔵品は大阪市に貸し出しできても、今のサービスやサービス精神までは期待できません。
 休館されるのが本当に残念です。
 でも「休館」ということなので、また戻ってくださるのを首を長くして待ってますので、早く戻ってくださいね
 
 19世紀の印象派から20世紀の美術を、これだけ有名な画家の作品ばかりで見渡すことができる展覧会は貴重だと思います。
 それもほとんどが、サントリーミュージアムの所蔵品です。
 日本でもこれだけの作品が揃ってるというのがうれしいですよね。

 そうそう図録は2000円でした。
 絵も大きく良かったですよ。

 良い作品を一堂に観れて、とても良かったです。
 オススメの展覧会でした

サントリーミュージアム天保山
 住所:大阪市港区海岸通1-5-10 TEL:06-6577-0001
 開館時間:10時半~19時半(入館は19時まで) 休館日:月曜、展示替え期間
関連記事
スポンサーサイト



 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback


プロフィール

Ms.れでぃ

Author:Ms.れでぃ
関西を中心にお話します。
基本的には、遊びに行って、お昼を食べて、おみやげに家で食べれるものを買って帰るというパターンになっています。(最近パターン通りになっていませんが)
ローカルネタになりますが、訪問していただけるとうれしいです。

カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

FC2カウンター

ブログラム