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高島屋史料館 「高島屋貿易部アルバムと下絵」展('10.8.14 Sat)

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 次に向かったのは、高島屋東別館の3階にある高島屋史料館です。

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 この高島屋史料館には、約2万点の所蔵品があり、今度京都市美術館でこの史料館のコレクション展が開催されるということで、ちょっと下見に行ってきました(笑)。

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 この日の展示のテーマは「高島屋貿易部アルバムと下絵」展('10.7.1~9.25まで。入場無料)です。
 高島屋では、明治維新後、積極的に外国人向けの品揃え強化を行い、海外の万博への出品もしていったそうです。
 その外国人用の調度品や室内装飾品の下絵が今回展示されていました。

 当時、高島屋では日本画家などを雇って下絵を描かせていたみたいです。
 なんと、竹内栖鳳も一時高島屋に所属していたんですって。
 それで「アレ夕立に」や「ベニスの月」などが、高島屋にあるのかもしれませんね。

 日本画家の原画(下絵)を写し、それを元に刺繍や飾り屏風などを作成していたみたいです。
 結構、細かい描写の絵も多いのに、よく製品化しようとしたなぁという感じです。
 今回の展覧会では下絵が主で、完成品の展示はほとんどなかったと思うのですが、これが製品化されて輸出されたなら、外国人は日本の技術にそりゃ感嘆するだろうと思いました。

 地味ではありましたが、近代日本の絵画と工芸の関わりの一端がうかがえる珍しい展覧会でした

 この他にも、常設展示として、平櫛田中のちょっとバタ臭いお顔の大黒さんや(笑)、法隆寺の玉虫厨子の模造、マスコット人形のローズちゃんの展示がされています。
 この玉虫厨子、法隆寺のより間近に見ることができるのですが、それゆえに玉虫もリアルに見えてしまい、これを作るのに五千数百匹もの玉虫を使ったのかと思うと、きれいというよりはかわいそうさと気持ち悪いという感情の方が先に起こりますね。
 でも、飛鳥時代の宝物を復元できるほどの技術を持っていることの証明なのだとは思いましたが。

 今までにも高島屋史料館には行ったことがありますが、近代日本画や洋画のいい物を持ってらっしゃいます。
 京都市美術館での展覧会(「高島屋百華展」'10.9.18~10.29まで)が楽しみです
 
高島屋史料館
 住所:大阪市浪速区日本橋3-5-25 高島屋東別館 南側入口3階 TEL:06-6632-9102
 開館時間:10時~17時 休館日:日曜・水曜日、年末・年始、展示替え期間
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