とある婦人の忘備目録

展覧会、映画、お寺などを観ること、食べることを中心に感想を綴っていきます。

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  1. 展覧会
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京都市美術館 「ボストン美術館展」('10.8.7 Sat)

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 北大路を後にして次に向かったのは、岡崎の京都市美術館です。
 ここでは、2つの展覧会を観る予定にしていたのですが、先に観たのは「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち」('10.7.6~8.29まで。入館料1500円)です。

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 入口を入ったエントランスのところに、今回オススメの絵の大きな看板が出ています。

 写真左はモネの「ヴァランジュヴィルの崖の漁師小屋」、写真右はレンブラントの「ヨハネス・エリソン師」と「ヨハネス・エリソン師の妻マリア・ボッケノール」です。
 レンブラントの2点1対の全身肖像画は世界に3対しか残っておらず、今回はそのうちの1対が公開ということで、この展覧会の目玉のひとつになっています。

 待っている間も、これらを見ると気分が盛り上がりますね

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 今回の展覧会は、16世紀から20世紀に至るまで47人の巨匠による80点の作品展示になっていて、キャッチコピーは「名画のフルコースをどうぞ」です。
 上手いこと言いますね~(笑)。

 中に入って観てみると、面白いのはジャンル分けです。
 普通、このような展覧会だと時代別に展示されることが多いのですが、ジャンル別に展示されていました。
 これは、アメリカのボストン美術館の展示のしかたと同じではなく、多分この展覧会用(日本用)の特別な展示方法なんでしょうね。

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 日本に来た80点の作品を8ジャンルに分け、そのジャンルにあったタイトルをつけるのは大変だったと思います。
 今回でもⅦの「印象派の風景画」やⅧの「静物と近代絵画」など、同じ時代のものを集めて1つのジャンルにするのはそんなに難しくはないでしょうが、違う年代のものを1つのジャンルにくくるというのは難しかったのではないかと思います。
 Ⅰの「多彩なる肖像画」として、先ほど紹介したレンブラントの精緻な肖像画と同じ部屋に、キュビって肖像画かどうかもわからなくなっているピカソの作品が展示されているのは、見る方とすればやっぱり違和感を感じましたもの。 
 ですが、違和感を感じる分、印象にも残りやすいです。
 ピカソの作品も近代絵画のジャンルに組み込まれていたら、「あぁ、ピカソだ」としか認知されてなかったかもしれません。

 そう考えて見てみると、いろんな年代が一緒に入ってるジャンルは、企画者側のオススメの作品が入ってるということでしょうか(笑)?
 いろんな年代が一緒になってるジャンルは、Ⅰの「多彩なる肖像画」、Ⅱの「宗教画の運命」、Ⅳの「描かれた日常生活」ですかね。

 Ⅰは、展覧会の目玉のレンブラントの作品が入ってます。
 ヴァン・ダイクの「ペーテル・シモンズ」もレンブラントに負けてない肖像画だと思います。

 Ⅱは、エル・グレコやムリーリョなどの有名画家の作品が入ってるのですが、皆顔色が悪くてちょっと気持ち悪い作品が多い中(正直でスミマセン)、ブーグローの「兄弟愛」が光っていました。

 Ⅳは、オランダ・イタリア中世絵画からフランス近代絵画への移行がうかがわれて面白いです。
 このジャンルのコローは、まだ中世の古典主義の影響をひきずっているのですが、ミレーの「馬鈴薯植え」からは近代絵画に変化しています。
 このミレーの「馬鈴薯植え」、すばらしく美しかったですよ。 
 チラシの表紙になっている、モネの「アルジャントゥイユの自宅の庭のカミーユ・モネと子ども」もこのジャンルに入っています。
 
 でも、日本ではやっぱり印象派が人気なので、印象派は印象派でまとめておこうというのがⅥの「モネの冒険」、Ⅶの「印象派の風景画」でしょうか。
 Ⅳは、世界有数のモネ・コレクションの中から10枚の風景画が展示されていました。
 「積みわら(日没)」や「ルーアン大聖堂の正面とアルバーヌ塔(夜明け)」などの有名どころがきていましたが、私は「ジヴェルニー近郊のセーヌ川の朝」という作品が気に入りました。
 東山魁夷のような色使いで、とてもきれいなんですよ
 この展覧会に行かれたら、チェックしてみてくださいね。

 Ⅶの中では、ピサロやシスレーの風景画も良かったのですが、なんといっても目を惹いたのはゴッホの「オーヴェールの家々」です。
 遠くから見ると、屋根の辺りを中心に絵が光っていますし、近くで見ると力強さを感じ、魅了されてしまいました
 私は今回の展覧会で、この作品が一番気に入りました。いいわ~。
 ルノワールの風景画は珍しいのですが、やっぱりルノワールは人物画の方がいいですね(笑)。
 
 残りはオーソドクス的なものとして、Ⅲの「オランダの室内」、Ⅴの「風景画の系譜」ですが、Ⅴのテオドール・ルソーの「森の中の池」はラファエル前派のジョン・エヴァレット・ミレーにも似たような細かい描写の美しい絵です。
 ミレーより、ルソーの方が少し年上なので、ミレーがルソーに似てるというべきですかね(笑)。

 今回私は企画者側の意を図って楽しんでみましたが、この展覧会はいろんな楽しみ方が出来る展覧会だと思います

 図録は2300円で、解説も多く、図録というよりは画集みたいです。
表紙はモネの「アルジャントゥイユの自宅の庭のカミーユ・モネと子ども」、ミレーの「馬鈴薯植え」、ゴッホの「オーヴェールの家々」の3バージョン用意されています(中身は一緒)。
 表紙的にはミレーのが一番良かったのですが、私はゴッホの作品が気に入ったので、図録もゴッホバージョンを購入しました。
 人気はモネバージョンって、売店の人が言ってたかな。
 買われる方は、お好きなバージョンがあるうちにどうぞ(笑)。

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 こちらはドガの「田舎の競馬場にて」です。
 日本人の好きそうな絵がてんこもりの展覧会でした。
 楽しかったですよ

京都市美術館 「ボストン美術館展」 
 住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124(岡崎公園内) TEL:075-771-4107
 開館時間:9時~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日〜1月2日)
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  1. 2010.08.11 (水) 20:44
  2. URL
  3. Hokurajin
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re:ボストン美術館展

日付を見てみると、同じ日に行ったのですね。
私はちょうど昼頃この美術館にいました。
ひょっとしたらすれ違っていたも知れませんね。
鞄を肩に掛けた変なおっさんを見ませんでしたか。実はそれが私なのです(笑)
後日、最初の写真と少しアングルの似た”Boston”の写真と共に、ごく簡単な感想をアップします。
  1. 2010.08.11 (水) 21:13
  2. URL
  3. Ms.れでぃ
  4. [ edit ]

No title

Hokurajin さんと同じ日でしたか!
私が着いたのは2時ぐらいだったと思います。
もう少し早かったら、もしかしたらお会いしていたかもしれませんね。
鞄を肩にかけた素敵な男性ですね?
展覧会に行ったら、いらっしゃらないかキョロキョロしてみます(笑)。
この展覧会のHokurajin さんの感想も楽しみにしています。

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