和泉散策② 和泉市久保惣記念美術館('10.7.24 Sat)
コンポステラさんでランチを食べた後、久保惣記念美術館を目指したのですが、その前においしいと聞いていた「パン工房フルニエ」さんに寄ったのですが、12時半前の時点で、広い店内にたくさんあったであろうパンは、ハード系パン1種類しか残ってませんでした
。
ハードパンもおいしいと聞いていたのですが、今回はあまりに暑くてちょっとハードパンの気分ではなかったので購入を断念。
それにしてもすさまじい人気ですね。
昼過ぎでほとんど売り切れるパン屋さんを初めて見ました。
次回は真っ先に来なければ。

さてやってきたのが今回の目的地である、和泉市久保惣記念美術館です。
こちらでは、「浮世絵版画 武者絵と美人画」展(入館料300円)をH22.6/15~7/25までやっていました。
展覧会はもう終わってしまっていて、ちょっと会期中にブログをupすることができず、すみません。

この展覧会、なかなか良かったですよ
。
この美術館では、浮世絵版画約6000点を所蔵しており、その中から武者絵と美人画を中心に今回は約70点の展示でした。
美人画は春信、鳥文斎栄之、歌麿など上品なものが揃ってました。
豊国の「四条河原夕涼みの図」は、床の模様と女性の着物の格子柄がマッチしており、モダンでオシャレでしたよ。
国芳の美人画も展示されていたのですが、国芳の美人はちゃきちゃきの江戸の女って感じで、元気ですが婀娜っぽさもあり粋ですね~。
武者絵は、国芳の作品が多かったです。
国芳は、端整な作品から躍動感あふれる国芳らしい絵まで、バリエーションが多く楽しかったです。
でも、今回私が気に入ったのは、歌川広重の「英雄五人傑 宮本無三四」という武者絵です。
広重の武者絵って珍しいのですが、無三四は天狗と戦っており、二刀流で空を飛んでいる天狗の羽を切り落とし、天狗が無三四を睨んでるという図で、なかなかドラマティックな構図になっています。
天狗はかわいそうですが、無三四の表情がかっこいいです。
(ちなみに歌川広重とは安藤広重のことで、広重は安藤家に生まれたのですが、歌川門下に入り、浮世絵師になってからは安藤姓は名乗ってないので、歌川広重が正解なんですって。)
あと、上方浮世絵の展示もあったのですが、江戸の浮世絵に比べてあっさりとしていて上品な作品が多かったです。
こちらもなかなか良かったです。
長谷川貞信という浮世絵師の「浪花橋夕涼み」という作品は、女性が暑さのせいで袖をまくりあげ、立て膝をついているのですが、それでもガラが悪いという感じがせず、色がめちゃきれいだったので、そのポーズがかえって粋な感じがしました。
この画家、なかなかいいですね
。
家に、昔見た上方浮世絵の展覧会の図録がありましたので、ちょっと時間のある時に見てみようと思ってます。
長谷川貞信も載っていたらうれしいんですけどね。
この展覧会の図録が欲しかったのですが、3000円と高価だったので断念。
2巻セットなら8000円でした。
2巻セットの方は、今回の展示品だけでなく、他の浮世絵の所蔵品もたくさん載っているのでしょうね。
現在は本館が閉鎖中だったのですが、本館が開館されれば、本館・新館両方を使って大浮世絵展を開催してくれたらうれしいな~。
久保惣美術館さん、よろしくお願いしまーす
。
浮世絵の展覧会のほかに、常設展示のヨーロッパの洋画や版画の展示もありました。
部屋に入っていきなりがモネの睡蓮だったのでビックリ!
この美術館にも睡蓮があったのですね。
コローやゴッホの油彩、ゴーギャンの水彩画もあり、またまたびっくりです
。
どれも初めて見る作品です。
コローの「風景」は、小品ですが落ち着いた感じで、白が光の表現となってきれいでした~。
ゴッホの作品は、「機を織る人とベビーチェアの子供」という暗めの作品で、初期の作品だと思われます。
ゴーギャンの「若い裸婦」は、軽い感じの水彩でこれまた珍しかったです。
あとは、藤田嗣治、ミロ、ロートレックなどの版画、ロダンの彫刻、古地図などなかなか見どころ満載でした
。

ロビーの一画では、摺り絵体験を100円でやっていたので参加しました。
版木はプラスティック製で、スタンプインクにローラーを使って色を乗せる簡易版ですが、やっぱりムラなくインクを版木に乗せるのも難しいですし、角をきれいに合わすのも難しかったです。
私は不器用なので上手くできなかったのですが(写真右)、それだけでなく、やはりきれいに摺るには細心の注意と技術が必要で、難しいものだなと思いました。
出来のいいのや悪いのができるのもわかるような気がします。
う~ん、なかなか面白い体験でした
。

この日は、ピアノコンサートもあるということで、丁度整理券配布の時間に美術館にいたので、美術館の敷地内にあるホールでピアノコンサートも聴けました。
こちらもよかったですよ~
。

なんか思いがけずいろいろ観れて、体験できて、音楽も聴けて、充実した内容で楽しかったです。
また、機会がありましたら是非来たいと思います
。
和泉市久保惣記念美術館
住所:大阪府和泉市内田町3-6-12 TEL:0725-54-0001
開館時間:10時~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始、展示替え期間

ハードパンもおいしいと聞いていたのですが、今回はあまりに暑くてちょっとハードパンの気分ではなかったので購入を断念。
それにしてもすさまじい人気ですね。
昼過ぎでほとんど売り切れるパン屋さんを初めて見ました。
次回は真っ先に来なければ。

さてやってきたのが今回の目的地である、和泉市久保惣記念美術館です。
こちらでは、「浮世絵版画 武者絵と美人画」展(入館料300円)をH22.6/15~7/25までやっていました。
展覧会はもう終わってしまっていて、ちょっと会期中にブログをupすることができず、すみません。


この展覧会、なかなか良かったですよ

この美術館では、浮世絵版画約6000点を所蔵しており、その中から武者絵と美人画を中心に今回は約70点の展示でした。
美人画は春信、鳥文斎栄之、歌麿など上品なものが揃ってました。
豊国の「四条河原夕涼みの図」は、床の模様と女性の着物の格子柄がマッチしており、モダンでオシャレでしたよ。
国芳の美人画も展示されていたのですが、国芳の美人はちゃきちゃきの江戸の女って感じで、元気ですが婀娜っぽさもあり粋ですね~。
武者絵は、国芳の作品が多かったです。
国芳は、端整な作品から躍動感あふれる国芳らしい絵まで、バリエーションが多く楽しかったです。
でも、今回私が気に入ったのは、歌川広重の「英雄五人傑 宮本無三四」という武者絵です。
広重の武者絵って珍しいのですが、無三四は天狗と戦っており、二刀流で空を飛んでいる天狗の羽を切り落とし、天狗が無三四を睨んでるという図で、なかなかドラマティックな構図になっています。
天狗はかわいそうですが、無三四の表情がかっこいいです。
(ちなみに歌川広重とは安藤広重のことで、広重は安藤家に生まれたのですが、歌川門下に入り、浮世絵師になってからは安藤姓は名乗ってないので、歌川広重が正解なんですって。)
あと、上方浮世絵の展示もあったのですが、江戸の浮世絵に比べてあっさりとしていて上品な作品が多かったです。
こちらもなかなか良かったです。
長谷川貞信という浮世絵師の「浪花橋夕涼み」という作品は、女性が暑さのせいで袖をまくりあげ、立て膝をついているのですが、それでもガラが悪いという感じがせず、色がめちゃきれいだったので、そのポーズがかえって粋な感じがしました。
この画家、なかなかいいですね

家に、昔見た上方浮世絵の展覧会の図録がありましたので、ちょっと時間のある時に見てみようと思ってます。
長谷川貞信も載っていたらうれしいんですけどね。
この展覧会の図録が欲しかったのですが、3000円と高価だったので断念。
2巻セットなら8000円でした。
2巻セットの方は、今回の展示品だけでなく、他の浮世絵の所蔵品もたくさん載っているのでしょうね。
現在は本館が閉鎖中だったのですが、本館が開館されれば、本館・新館両方を使って大浮世絵展を開催してくれたらうれしいな~。
久保惣美術館さん、よろしくお願いしまーす

浮世絵の展覧会のほかに、常設展示のヨーロッパの洋画や版画の展示もありました。
部屋に入っていきなりがモネの睡蓮だったのでビックリ!
この美術館にも睡蓮があったのですね。
コローやゴッホの油彩、ゴーギャンの水彩画もあり、またまたびっくりです

どれも初めて見る作品です。
コローの「風景」は、小品ですが落ち着いた感じで、白が光の表現となってきれいでした~。
ゴッホの作品は、「機を織る人とベビーチェアの子供」という暗めの作品で、初期の作品だと思われます。
ゴーギャンの「若い裸婦」は、軽い感じの水彩でこれまた珍しかったです。
あとは、藤田嗣治、ミロ、ロートレックなどの版画、ロダンの彫刻、古地図などなかなか見どころ満載でした



ロビーの一画では、摺り絵体験を100円でやっていたので参加しました。
版木はプラスティック製で、スタンプインクにローラーを使って色を乗せる簡易版ですが、やっぱりムラなくインクを版木に乗せるのも難しいですし、角をきれいに合わすのも難しかったです。
私は不器用なので上手くできなかったのですが(写真右)、それだけでなく、やはりきれいに摺るには細心の注意と技術が必要で、難しいものだなと思いました。
出来のいいのや悪いのができるのもわかるような気がします。
う~ん、なかなか面白い体験でした


この日は、ピアノコンサートもあるということで、丁度整理券配布の時間に美術館にいたので、美術館の敷地内にあるホールでピアノコンサートも聴けました。
こちらもよかったですよ~




なんか思いがけずいろいろ観れて、体験できて、音楽も聴けて、充実した内容で楽しかったです。
また、機会がありましたら是非来たいと思います

和泉市久保惣記念美術館
住所:大阪府和泉市内田町3-6-12 TEL:0725-54-0001
開館時間:10時~17時(入館は16時半まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始、展示替え期間
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