兵庫県立美術館「美しき挑発 レンピッカ展」('10.7.10 Sat)

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 次に向かったのは、兵庫県立美術館でやっている「美しき挑発 レンピッカ展 本能に生きた伝説の画家」展です('10.5.18~7.25まで。観覧料1300円)。
 レンピッカ展は、1997年に大丸大阪でも開催されており、その時に一目で魅了された画家です。
 今回久しぶりの展覧会なので、すごく楽しみにしていました。

 大きな看板がオシャレに飾られており、美術館の入口のところから期待が膨らみますね

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 さて、展覧会ですが、やはりレンピッカの絶頂期の絵はクールで美しい
 レンピッカの絵って、体や背景はキュビズムっぽく少しゴツゴツしているのですが、顔はマネキンみたいに固まったような表情で、その組み合わせが不思議な魅力を発しているんですよね~。
 でも、その絶頂期を過ぎ、社会情勢の不安定な時に描かれた作品もなかなか良いです。

 世界恐慌の時代になり、肖像画も売れなくなり、自身も鬱病で悩まされた時代に描いた「難民」など、今までのレンピッカのような華やかな作風とは全く違いますが、人物が人形から人間に変化しています。
 
 1928年のレンピッカが華やかだった頃に描かれた「母性」という作品は、授乳中の母子が描かれているのですが、母親の子どもを見る目が硬質すぎて母性をほとんど感じられません。
 ですが、1940年ごろに描かれた「逃亡」という作品は、母親自身が困難な状況でありながら、子どもを守らなければという母親の意思が感じられるような気がします。
 やはり、自身も大変な目にあい、人を見る目が変ったのかもしれませんね。

 晩年は、自身の華やかな頃の作品を思い出して模写していたそうですが、そんなことをせずとも苦難を乗り越えたレンピッカの作品は十分魅力的だと思います。

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 といいながら、会場を出て入口のところの看板をもう一度見ると、セルロイドのような髪に、服と同じきれいなエメラルド色の挑発的な瞳のキゼットの肖像画に、やっぱりレンピッカはこれだよね!と思いましたけどね(笑)。
 (母親が子どもをモデルにして描いた絵には見えないけど。苦笑)

 1997年の展覧会では、1929年から1938年の絶頂期の作品がメインだったのですが、今回の展覧会では、初期から晩年までの作品が揃っており、レンピッカはクールでモダンな作品ばかりを描いていたのではなかったのだということを知り、大変興味深かったです。

 それに、レンピッカって人物や肖像画以外に、静物画もすごくいいんです。
 これは新しい発見でした。
 レンピッカは、やはりしっかりした画力を持っている画家だったのですね。
 
 図録は2500円と高かったのですが、購入しました。
 表紙の紙質をもう少し下げて、値段を安くして欲しいな。
 展覧会は、なかなか良かったですよ

兵庫県立美術館
 住所:神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1番1号 TEL:078-262-0901
 開館時間:10時~18時(入場17時半まで。レンピッカ展は夜間開館なし。)
 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
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