とある婦人の忘備目録

展覧会、映画、お寺などを観ること、食べることを中心に感想を綴っていきます。

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  1. 寺社仏閣
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奈良 薬師寺('10.6.5 Sat)

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 唐招提寺から徒歩約10分ぐらいのところにある薬師寺(やくしじ)にも行ってきました。
 薬師寺は、天武天皇によって発眼され、持統天皇によって本尊が開眼された法相宗の大本山です。

 現在こちらでは、平城遷都1300年記念事業の一環として、玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画殿の特別公開と、国宝東塔の修復前の特別開扉を行っています。
 せっかくの機会ですので、しっかりと拝観させていただくことにします。

 私たちは、唐招提寺の方から来たので、北の興楽門の辺りの入口から入りました。
 拝観料は800円です。

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 入るとすぐに大宝蔵殿が見えました。
 プラス料金500円だったのですが、修学旅行生も入ってることですし、私たちも行ってみることにしました(笑)。

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 結構立派なパンフレットをいただきました。
 三蔵法師の取経の旅についての物語と、宝蔵殿の収蔵品の目録が載っています。

 こちらの2体の弥勒菩薩さまの坐像、美しい~。
 さすがは鎌倉時代の作品。写実的でプロポーションが良いです。
 三蔵法師さまは、想像よりがっしりされてました。
 宝蔵殿、なかなか良かったです。

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 伽藍の中に入ると、金堂や東塔が見えてきました。

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 この東塔は、薬師寺で唯一創建当時より現存している建物(天平時代)で、屋根の出が6か所にあり、一見六重の塔に見えますが、下から1・3・5番目の屋根は裳階(もこし)で、構造的には三重の塔になっています。
 東塔は、今秋から今後10年間解体修理されることになっており、解体される直前の最後の公開として、H22.4.8~10.31まで初層西面扉を開け、外から内陣・天井絵(宝相華文様)等を拝観することができます。
 天井絵の公開は、初公開だそうです。
 中の天井絵は、色が褪せてだいぶん見にくくなっていましたが、花の文様が描かれていました。

 中には、お釈迦様の苦行像と四天王が安置されています。

 美しい姿の東塔です。
 修復されても美しさはそのままでしょうが、西塔のように色が赤く塗られてしまうとしたら、少し惜しいような気がしました。

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 西塔は、昭和56年に復興された塔です。
 こちらも東塔にあわせて同じ期間に内陣公開されています。
 ただし、こちらは11時、13時、15時の各30分間は内陣に入って参拝できますので、時間は要チェックですよ。

 そして、中に入られたら、天井も見てみてくださいね。
 東塔の天井絵の宝相華が、西塔の天井絵で再現されています。

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 こちらは金堂です。
 このお堂には、国宝の薬師三尊像が安置されています。
 奈良時代の作で、真ん中の御本尊は薬師如来さま、向かって右の左脇侍は日光菩薩さま、右脇侍に月光菩薩さまです。
 像高は薬師如来254.7cm、日光菩薩317.3cm、月光菩薩315.3cmで大きくて迫力があります。

 うしろにまわってご本尊の台座を見ると、ギリシア、ペルシア、インド、中国の各文様が刻まれており、奈良がシルクロードの終着点であることがわかります。

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 大講堂です。
 この日は、コンサートがあるのか、いすなどが準備されてました。
 中に入ると、弥勒三尊像が安置されています。
 
 国宝の仏足石や、平成14年に作られた、釈迦十大弟子の彫刻もあります。
 この彫刻は、中村晋也師という彫刻家が作られたということですが、すごくリアルで精神性の高い作品になっていると思いました。

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 北側から見た金堂と東塔と西塔です。

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 中門のところまで戻ってきました。
 この門は昭和59年に復興されたそうです。
 調査の結果、仁王さんではなく、武装した二天王さんということで、中国西安大雁塔の門垣にある線彫の仁王像や法隆寺の橘夫人厨子の扉絵等を参考に作られたそうです。
 どうりで、ちょっと中国っぽいなと思いました。
 なかなか強面(こわもて)なので、悪人は通れそうにないですね(笑)。

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 こちらは東院堂です。
 東院堂は、奈良時代、吉備内親王が元明天皇の冥福を祈り建立されたものだそうです。
 現在の建物は鎌倉時代の建築だそうです。
 
 こちらに安置されている仏様が、現在、奈良国立博物館の大遣唐使展にお出ましになっていらっしゃる国宝の「聖観音菩薩」さまです。
 ということで、この日は模刻の観音さまが代理でいらっしゃいました。
 ちゃんと、大遣唐使展に行って、本物の聖観音菩薩を拝ませていただいて良かった(笑)。

 こちらの四天王さま(鎌倉時代)も迫力があり、かっこいいですよ。
 鎌倉時代の仏像は、完成度が高いですよね。

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 次は玄奘三蔵院伽藍に行きました。
 H.22.1.1~H.23.1.5(水)まで、平城遷都1300年記念事業の一環として、玄奘三蔵院伽藍・大唐西域壁画殿の特別公開中です。
 この建物は、玄奘塔です。
 もちろん中では、三蔵法師さまを祀っています。

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 そして、この建物の中に平山郁夫の「大唐西域壁画」が奉納されています。
 平山郁夫の絵、良かった~!!

 平山郁夫は、この絵を描くため、玄奘三蔵の足跡を30年間にわたり取材旅行したんですって。
 絵からは、三蔵法師のたどった道は険しそうでしたが、旅によっていろいろ得て、信念と希望に満ちていたのではないかと想像できました。
 感動しました。

 先日、奈良県立万葉博物館での「平山郁夫展」(その時の記事はこちら)と今回の大唐西域壁画を観て、平山郁夫のシルクロードに対する想いが少しわかったような気がしました。

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 薬師寺というのは、古いものと新しいものが共存し、あるいは部分融合しており、このお寺自体が「時間の流れ」なのではないかと思えました。
 古くてもいいものはできるだけ残し、新しくてもいいものは取り入れていくというスタンスを感じます。
 その「いいもの」は人によって価値観が違うので、合う合わないというものはあるかもしれませんが、それをお寺で協議しながら決めてゆき、これからも進化していくお寺なのでしょうね。
 今後も含めて、見どころいっぱいの薬師寺でした。

薬師寺
 住所:奈良県奈良市西ノ京町457 TEL:0742-33-6001
 拝観時間:8時半~17時(入山は16時半まで。但し、白鳳伽藍と玄奘三蔵院伽藍を拝観すると1時間は必要とのこと。)
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