京都 会期終了間近の4つの展覧会
毎日、暑いですね~。
先日、会期終了間近の展覧会を観に美術館巡りをしたのですが、京都は大阪より更に暑くて、ペットボトルのお茶を飲み始めたら一気にゴクゴク飲んでしまって、自分でもビックリ。
思っていた以上に、かなり水分を欲していたことが飲んでからわかりました。
皆さんものどが渇いてからではなく、こまめに水分補給をしてくださいね。
そして展覧会の記事ですが、本当なら1つずつ記事にしたいところですが、とても間に合いそうにないので、4つまとめて簡単に感想を記しておきます。

まず最初は、福田美術館の「やっぱり京都が好き 〜栖鳳、松園ら京を愛した画家たち」展('22.4.23~7.3まで。観覧料1300円)です。
明治の京都画壇の画家の作品や、京都を題材に描いた絵が展示されていました。
どれも華やかで美しい作品ばかりでした。
この前、個展を観た宇田荻邨の絵や、山元春挙がデザインした包装紙の展示もありましたよ。
平山郁夫の作品は、福田美術館で観るのは初めてかも。
最近ちょっと見なくなりましたが、平山郁夫の絵は落ち着きと暖かみがあり、やはり良かったです。

嵯峨嵐山文華館では「花ごよみー横山大観・菱田春草らが咲きほこるー」展('22.4.23~7.3まで。観覧料900円)が開催されています。
こちらは同じ近代日本画でも、横山大観や菱田春草らの東京画壇の作品が並んでいました。
それでも絵の題材は京都を描いている作品が多かったですけどね。
この美術館の2階は嵐山の景色も楽しめるので、作品と景観の競演という感じで良かったです。

泉屋博古館では「漆 ―東洋の美を彩る素材」展('22.5.28~7.3まで。入館料800円)が開催されています。
この展覧会は、タイトル通り漆を素材にした作品が展示されているのですが、技法などの説明がすごくわかりやすかったです。
漆の木から樹液の取り方のビデオも放映されていて、漆工品の基礎から見方まで学べる面白い展覧会でした。
漆を塗って彫刻する堆朱や堆黄などの彫漆作品も良いのですが、私は螺鈿や蒔絵などの細工したものが好みなのだなと改めて思いました。
そういった漆芸品もたくさん展示されていて、良い目の保養になりました。

最後は京都国立博物館です。
こちらでは『新発見!蕪村の「奥の細道図巻」』('22.6.14~7.18まで。観覧料700円)が特集展示されています。
与謝蕪村は、松尾芭蕉の「おくのほそ道」の全文を書写し、関連する絵を添えた作品をおよそ10件ほど制作したようですが、今まで現存が確認されていたのは4件で(その内1件は京博所蔵)、今回の作品が新発見されて5件目になるそうです。
今回新発見の作品と、京博本、京博本の模写をした横井金谷の模本の全図が一挙公開されていました。
今回新発見の作品が、現存作品の中で最も早い時期に制作されたものだそうです。
奥の細道の有名な冒頭部分「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり・・・」がきれいな字で書かれていて、ちょっと感激。
長い文章なので、途中で字が少し乱れてから、またきれいな字になっているところがあり、疲れたので今日はここまでと休んだのかななどと想像しながら見学しました^^
また添えられている絵も、芭蕉の旅の雰囲気がよく表れています。
京博本は、今回発見された作品より絵が多かったです。
横井金谷版は模本といっても、自分の解釈を絵で表しているので、やはり蕪村の方が良いですね。
旅の途中、同行人の曽良が体調不良で旅を離脱することになった時の芭蕉の心配と不安そうな表情はやはり蕪村ならではだと思いました。
京博ではこの特集展示の他にも常設展示がありますし、次回の展覧会の観心寺の仏像も既に展示されていました。
大きな展覧会でなくても、京博はいろいろ楽しめますね^^

嵐山の美術館の帰り道、天龍寺の池のそばを通ると、蓮が咲いていました。
時間がもう昼を過ぎていたのであまり開いてませんでしたが、日本画で見る蓮を楽しめました^^
福田美術館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 TEL:075-863-0606
開館時間:10時~17時(入館は閉館30分前まで)休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始(12/29~1/1)
嵯峨嵐山文華館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11 TEL:075-882-1111
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで) 休館日:火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/1)、展示替期間
泉屋博古館
住所:京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 TEL:075-771-6411
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日代替休)、展示替期間
京都国立博物館
住所:京都市東山区茶屋町527 TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
開館時間:9時30分~17時 休館日:月曜日
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先日、会期終了間近の展覧会を観に美術館巡りをしたのですが、京都は大阪より更に暑くて、ペットボトルのお茶を飲み始めたら一気にゴクゴク飲んでしまって、自分でもビックリ。
思っていた以上に、かなり水分を欲していたことが飲んでからわかりました。
皆さんものどが渇いてからではなく、こまめに水分補給をしてくださいね。
そして展覧会の記事ですが、本当なら1つずつ記事にしたいところですが、とても間に合いそうにないので、4つまとめて簡単に感想を記しておきます。

まず最初は、福田美術館の「やっぱり京都が好き 〜栖鳳、松園ら京を愛した画家たち」展('22.4.23~7.3まで。観覧料1300円)です。
明治の京都画壇の画家の作品や、京都を題材に描いた絵が展示されていました。
どれも華やかで美しい作品ばかりでした。
この前、個展を観た宇田荻邨の絵や、山元春挙がデザインした包装紙の展示もありましたよ。
平山郁夫の作品は、福田美術館で観るのは初めてかも。
最近ちょっと見なくなりましたが、平山郁夫の絵は落ち着きと暖かみがあり、やはり良かったです。

嵯峨嵐山文華館では「花ごよみー横山大観・菱田春草らが咲きほこるー」展('22.4.23~7.3まで。観覧料900円)が開催されています。
こちらは同じ近代日本画でも、横山大観や菱田春草らの東京画壇の作品が並んでいました。
それでも絵の題材は京都を描いている作品が多かったですけどね。
この美術館の2階は嵐山の景色も楽しめるので、作品と景観の競演という感じで良かったです。

泉屋博古館では「漆 ―東洋の美を彩る素材」展('22.5.28~7.3まで。入館料800円)が開催されています。
この展覧会は、タイトル通り漆を素材にした作品が展示されているのですが、技法などの説明がすごくわかりやすかったです。
漆の木から樹液の取り方のビデオも放映されていて、漆工品の基礎から見方まで学べる面白い展覧会でした。
漆を塗って彫刻する堆朱や堆黄などの彫漆作品も良いのですが、私は螺鈿や蒔絵などの細工したものが好みなのだなと改めて思いました。
そういった漆芸品もたくさん展示されていて、良い目の保養になりました。

最後は京都国立博物館です。
こちらでは『新発見!蕪村の「奥の細道図巻」』('22.6.14~7.18まで。観覧料700円)が特集展示されています。
与謝蕪村は、松尾芭蕉の「おくのほそ道」の全文を書写し、関連する絵を添えた作品をおよそ10件ほど制作したようですが、今まで現存が確認されていたのは4件で(その内1件は京博所蔵)、今回の作品が新発見されて5件目になるそうです。
今回新発見の作品と、京博本、京博本の模写をした横井金谷の模本の全図が一挙公開されていました。
今回新発見の作品が、現存作品の中で最も早い時期に制作されたものだそうです。
奥の細道の有名な冒頭部分「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり・・・」がきれいな字で書かれていて、ちょっと感激。
長い文章なので、途中で字が少し乱れてから、またきれいな字になっているところがあり、疲れたので今日はここまでと休んだのかななどと想像しながら見学しました^^
また添えられている絵も、芭蕉の旅の雰囲気がよく表れています。
京博本は、今回発見された作品より絵が多かったです。
横井金谷版は模本といっても、自分の解釈を絵で表しているので、やはり蕪村の方が良いですね。
旅の途中、同行人の曽良が体調不良で旅を離脱することになった時の芭蕉の心配と不安そうな表情はやはり蕪村ならではだと思いました。
京博ではこの特集展示の他にも常設展示がありますし、次回の展覧会の観心寺の仏像も既に展示されていました。
大きな展覧会でなくても、京博はいろいろ楽しめますね^^

嵐山の美術館の帰り道、天龍寺の池のそばを通ると、蓮が咲いていました。
時間がもう昼を過ぎていたのであまり開いてませんでしたが、日本画で見る蓮を楽しめました^^
福田美術館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 TEL:075-863-0606
開館時間:10時~17時(入館は閉館30分前まで)休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始(12/29~1/1)
嵯峨嵐山文華館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11 TEL:075-882-1111
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで) 休館日:火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/1)、展示替期間
泉屋博古館
住所:京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 TEL:075-771-6411
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日代替休)、展示替期間
京都国立博物館
住所:京都市東山区茶屋町527 TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
開館時間:9時30分~17時 休館日:月曜日
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