とある婦人の忘備目録

展覧会、映画、お寺などを観ること、食べることを中心に感想を綴っていきます。

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奈良 飛鳥散策① 高松塚古墳('10.5.15 Sat)

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 文化庁が、期間限定・日時指定で「高松塚古墳壁画修理作業室」の公開をしているのを知って申し込み、5月15日の分が当たりました。
 せっかくなので、この修理作業室の特別公開と、現在、内々陣まで御開帳(5月31日まで)している岡寺、昨日ブログで紹介した万葉文化館の「平山郁夫展」(その記事はこちら)、飛鳥資料館の「キトラ古墳の四神公開」を目的に、飛鳥を散策してきました。

 takamatuzuka2.jpg
 まず最初に行ったのは、「国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開」見学です。
 国営飛鳥歴史公園内にある仮設修理施設に作業室があります。
 
 はじめに受付をし、人数が揃うまで外のテントで待ち、時間がきたら施設内に入館。
 セミナー室でスライドを使って高松塚古墳の概要や、壁画がなぜ必要になったかの説明を聞いてから、修理作業室の見学です。
 修理作業室の見学は、きっかり10分間です。
 その間に、質問も受け付けてもらえます。

takamatuzuka3.jpg takamatuzuka4.jpg takamatuzuka5.jpg

 修理作業室の見学といっても、見学通路からガラス越しに見学するだけで、実際に作業室に入るわけではありません。
 それでも、部分に分けられたとはいえ、本物の壁画を見学できて良かったです。

 高松塚古墳の壁画は、昭和47年の発見以降、カビ等の被害によりかなり劣化が進んだため、平成19年にとうとう解体修理が行われることになりました。
 昭和47年の発見のときの写真と、解体修理直前の写真と比較すると、カビで黒ずんで壁画が薄くなってしまっているのがわかります。
 とくに「白虎」の退色が激しかったです。

 原因は、保存施設の空調機能の不具合等でカビが発生し、阪神大震災で石室に歪みができ、そこから虫が入り込んで、その死骸がまたカビを増殖させるなど、複合的な要素が絡み合ってのものだそうですが、本来の場所での保存・修理ではもう間に合わないほど劣化が進んでいたのがよくわかりました。

 こうやって、ちゃんとした作業室で修理作業をされていても、カビで劣化した壁画をきれいにし、修復していくにはかなりの時間がかかるそうです。
 古墳自体が貴重なものですし、壁画ごと同じ場所で保存できればその方がいいに決まっていますが、ここまで劣化しており、このままではこれからも更に劣化が進むことが予想されるのですから、解体修理はやむをえないことだと思いました。
 あとは、できるだけ元に近い状態に戻るよう願うばかりです。

 takamatuzuka6.jpg
 作業室の公開見学の後、高松塚古墳に行ってみました。
 歴史公園から歩いて5~6分の距離です。
 昔行ったときは、普通の「林」みたいだったと思いますが、今はきれいに整備されており、上下二段の円墳ということがよくわかります。
 あまりにもきれいに整備されすぎて、かえって本物の古墳らしく見えないような(苦笑)。

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 近くには、「高松塚壁画館」もあったので、入ってみました(観覧料大人250円)。


takamatuzuka8.jpg takamatuzuka9.jpg

 こちらでは、壁画の検出当時の現状模写、一部復元模写、再現模造模写、墳丘の築造状態、棺を納めていた石槨の原寸模型、副葬されていた太刀飾金具、木棺金具、海獣葡萄鏡などのレプリカが展示されており、高松塚古墳の全貌がわかりやすいように再現されています。

 石槨の壁画が、さっき修理作業室で見てきた壁画になります。
 模型とはいえ、原寸・原色で再現しているので、こういう感じだったのだなというのがよくわかりました。

 四神も人物も思ったより小さいです。
 でも、色も線もやっぱり鮮やかできれいですね。
 古墳が作られた当時は、もっとしっかりくっきりしていて、美しかったのでしょうね。
 今からでは、いくら修理しても、模型ぐらいにまでも鮮やかにするのは難しいだろうな。

 壁画の模写は、前田青邨、平山郁夫、守屋多々志等の名前が書いてありました。
 模写なので、独自性など出るはずはないのですが、なんとなくその画家の特徴というのが出るものなんだなと思いました。

 大昔のものを保存していくというのは大変なことなんだと改めて認識させられた、高松塚古墳でした。

高松塚壁画館
 住所:奈良県高市郡明日香村平田439 TEL:0744-54-3340
 開館時間:9時~17時(入館16時半まで) 休館日:年末年始(12月28日~1月3日)
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