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京都 泉屋博古館と京都国立近代美術館の秋の展覧会

 紅葉狩りと一緒に行った展覧会、2つとも12/10までだったのですが、記事が間に合いませんでした。
 でも、書いておかないと内容を忘れてしまうので、感想を書いておきたいと思います。

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 泉屋博古館で開催されていたのは「表装の愉しみ―ある表具師のものがたり」展('23.11.3~12.10まで。観覧料800円)です。

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 表装って、作品の絵や書は単体ではペラっとした紙が多いので、絵や書を布や紙などで補強し、掛軸や屏風、巻物などに仕立てることをいうのですが、補われた布や紙の部分は、作品本体の装飾にもなるので、その部分を表装ということもあります。
 今回の展覧会は、作品本体だけでなく、表装にも注目して見ようという内容でした。

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 展覧会場の入口の前に、掛軸の部位の名称、表装に使われる裂(きれ)についての説明が書かれたパネルがありました。
 チラシの裏面に掛軸の部分の名称が載っていたので、ちょっと写真では見えにくいかもしれませんが載せておきますね。
 
 掛軸の名称は知っているので問題なかったのですが、難しかったのは使われている裂(きれ)
 印金(いんきん)、金襴(きんらん)、銀蘭(ぎんらん)、緞子(どんす)、平絹(ひらぎぬ・へいけん)などいろいろあり、作品の名札にも、例えば「上下(天地) 緞子、中廻し 金襴」などと書かれているのですが、金襴ってどんなのだったっけ?と何回か、会場外の説明を読みに行きました^^;
 
 だから、観覧するのにいつもより時間がかかってしまいました。
 それでも、表装を観ただけでは、裂についてはわかりません^^;
 一応、クイズみたいに、これかな?と予測してから答えの名札を見てたら、表装した掛軸と思っていた作品が全部描かれた絵だったというのもあり、布も絵も見分けがつかないのか!?と自分のことながら笑ってしまいました。
 なかなか勉強になる展覧会でした^^

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 泉屋博古館では「青銅器になった動物たち」展('23.9.9~12.10まで)も同時開催されていて、呪術めいた古代中国の青銅器も、よくみる動物たちに似せて作られたかもと考えるととっつきやすくなりました^^
 
 泉屋博古館は、明日('23.12.11) から2025年の春まで、改修工事のため休館されるとのことです。
 1年間以上こちらで展覧会を観れないのは寂しいですが、再来年の春のリニューアルオープンを楽しみにしたいと思います。

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 京都国立近代美術館で開催されていたのは「京都画壇の青春―栖鳳、松園につづく新世代たち」展('23.10.13~12.10まで。観覧料1700円)です。

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 この展覧会は、近代日本画の京都画壇は竹内栖鳳が牽引してきたのですが、その次の世代の画家たちに焦点をてた内容でした。

 全作品に、画家の何歳の時の作品かが書かれていて、画家たちが何歳の時にはこういうものに興味をもっていたのだなということをうかがうことができます。
 同年代の画家たちで年齢と作品を照らし合わせて比較すると、当時の流行や興味の方向性がわかって面白いかも、と思ったのですが、ブログを更新するのも手間取っているのに、そんな面倒なことはほぼしないだろうなとすぐ思い直しました(笑)

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 展覧会は土田麦僊(つちだばくせん)を中心に紹介されていました。
 こちらは土田麦僊の「罰」という作品です。
 ここの美術館の所蔵品で、コレクション展などでも結構な頻度で展示されています。 
 初めて見た時は 女の子が男の子に意地悪されて泣いたのかなという感じで見ていたのですが、最近、これはどういう状況なのか不思議に思うようになりました。
 よく見ると、真ん中の男の子の方がボロボロ。
 左端の女の子は着物の裾が少し汚れている程度。
 女の子は泣いていますが、もしかしてケンカで勝ったのは女の子の方では?
 そして、今回気が付いたのですが、右端の男の子には左手がない!
 一見、ありそうな日常風景ですが、実はいろいろ想像できる1枚でした。

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 不思議といえばもう1枚。
 こちらは竹内栖鳳の「日稼」という作品です。
 女性が土間のようなところに立っていますが、家に上がるとすぐに水入れのような容器があり、そのすぐ後ろの障子を開けるといきなり仏画が掛かっている床の間って、そんな家ある!?
 いくらイタリアの宗教画に想を得たとはいえ、平面的過ぎますよ!栖鳳さん(笑)

 栖鳳の次の時代といっても、土田麦僊や小野竹喬、入江波光、村上華岳、岡本神草、甲斐庄楠、堂本印象など京都画壇のスーパースターが勢揃いの展覧会でした。
 見慣れた作品も多かったですが、新しい発見もありなかなか面白かったです。
 そして、泉屋博古館の展覧会を観たおかげで、近美さんの展覧会でも表装に注目できました^^

泉屋博古館
 住所:京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 TEL:075-771-6411
 開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
 休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日代替休)、展示替期間

京都国立近代美術館
 住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL:075-761-4111
 開館時間:10時~18時(金曜は20時まで。入館は各閉館の30分前まで)
 休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は開館し、翌日休館)、年末・年始、展示替え期間 

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