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奈良県立美術館「富本憲吉展のこれまでとこれから」展

 展覧会の感想記事、どんどんいきます。

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 今回は奈良県立美術館で開催されている「開館50周年企画展 富本憲吉展のこれまでとこれから」展('23.7.8~9.3まで。観覧料400円)です。

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 富本憲吉の作品や展覧会は今までにも観たことがありますが、まとまった作品を久しぶりに観ると、きれいで良いですね。
 今回の展覧会では、初期の作品から晩年の作品まで通観できるのですが、富本憲吉って陶芸家だと思っていたのですが、陶芸の手法で絵を描いている画家というか、アーティストだったのではないかと思いました。
 展覧会は写真撮影不可だったので、チラシの抜粋の画像を載せておきますね。

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 まずはこちら。
 「色絵金銀彩羊歯文八角飾箱」です。
 この細かいシダ(羊歯)模様、筆で1枚1枚描いているのですよ。
 すごいです。

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 「色絵染付菱小格子文長手箱」は外側の格子、内側の花模様も全部手描きです。
 だからよく見ると、線もきれいな直線ではないところがあります。
 均一でなくても規則正しく模様が配列されているときれいに見えます。
 焼物なので、素地に描いてから焼いているのですが、これだけ描いて、焼成に失敗したらどうするのだろう?と心配してしまいます。
 でも、細かく模様を描くのが好きだったのでしょうね。

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 こういった細かい模様の作品に対して、風景や文字を描いた作品はかなり大胆です。
 この家を中心とした風景の作品はいくつか作っていて、陶板にして額装されているのを見るとまさしく絵画でした。

 緻密すぎず大らかすぎず、丁度良い感じの美しい作品の数々に魅せられました^^

 ところで、この展覧会のタイトルは「富本憲吉展のこれまでとこれから」です。
 「富本憲吉の」ではありません。
 奈良県立美術館の第1回目の展覧会が富本憲吉展だったそうです。
 当初美術館には1点も富本憲吉の所蔵品がない状態ながら、約400点もの展示をする大回顧展を開館記念として開催したそうです。
 それから50年。
 ずっと富本憲吉の研究を続け、地道な努力をした結果、所蔵品も増えていったようです。
 そういった内容が、コラムや図録(税込1400円。安い!)に書かれていました。
 この研究はこれからも続けていくとのことで、展覧会のタイトル名になったそうです。
 50年も研究し続けているだなんて、これはもう美術館自体のライフワークみたいなものですね。
 奈良県立美術館の富本憲吉への思い入れと、今後への意気込みが感じられた展覧会でした。
 こんな良い展覧会の観覧料400円だなんて、奈良県立美術館さんサイコー!です^^
 
奈良県立美術館
 住所:奈良市登大路町10-6 TEL:0742-23-3968 
 開館時間:9時~17時(入館は閉館の30分前まで)
 休館日:月曜(祝日の場合は開館し、その翌平日休館)、年末年始(12/28~1/4)、展示替え期間

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