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三重 伊賀上野日帰り旅行⑥ 崇廣堂「黒田峯夫」展

 昨日、今日とポカポカ陽気で暖かいですね。
 ただ花粉が飛んでいるのか、目が痒くて・・・。
 花粉症を持っている者にとっては辛い時期の到来です^^;

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 さて伊賀上野観光の続きですが、史跡 旧崇廣堂に行きました。
 こちらの門は崇廣堂の御成門です。
 この門は閉まっていて、その先にある表門から入ります。

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 こちらが通称・赤門と呼ばれている表門です。
 入館料300円を支払って中に入ります。

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 崇廣堂(すうこうどう)は、江戸時代、伊勢津藩第10代藩主・藤堂高兌(とうどうたかさわ)により伊賀、大和、山城の領地に住む藩士の子弟を教育するため、津の藩校・有造館の支校として建てられたものです。
 明治になってからは、一時期、図書館としても利用されていた国指定の史跡です。

 行った時は「黒田峯夫 いのち2」展('23.1.4~2.12まで)が開催されていました。

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 各部屋に大きめの木のオブジェが置かれています。

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 こちらは72畳もある講堂です。
 たまたま作家の黒田峯夫さんがいらっしゃって、お話を聞くことができました。

 作品は、木を継ぎ足して作られているそうです。
 形を造る事より、どのような造形にするかをイメージする方が難しいとのこと。
 そして黒田さんは立体作家でもあるので、作品そのものだけでなく、その作品を置くことで空間がどのように変化するかを意識しているとのことでした。

 お話をうかがって、そういえば私は作品ばかりに目が行って、あまり空間全体を見ることはしていなかったなと思い、ちょっと新しい視点を教えてもらった気がしました。

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 空間も含めて改めて見ると、部屋の形に合わせて作品が置かれていて、すごく調和しているなと思いました。
 それでいて、部屋が引き立つというか、華やかになるような感じもします。

 黒田さんは、崇廣堂では以前にも展覧会を開かれたそうで、お寺とは違って襖絵のないシンプルな空間が気に入っているのだそうです。
 確かに豪快さと繊細さを併せ持つ木のオブジェは、崇廣堂の広々としたシンプルなお部屋によく映えてました^^

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 お庭にも作品があります。
 噴水のように水が四方にほとばしるイメージだそうです。

 黒田さんの展覧会はもう終了してしまいましたが、崇廣堂を気に入ってらっしゃるとのことでしたので、またいつか開催されるかもしれませんね^^

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 私たちはお庭の散策もしました。
 「崇廣堂」と書かれた扁額は、江戸時代の名君として有名な9代米沢藩主の上杉鷹山(1751-1822) の書だそうです。
 崇廣堂が建てられたのが1821年、上杉鷹山が亡くなったのが1822年なので、ほぼ最晩年に近い時ですが、力強く立派な字でした。

 敷地内には崇廣堂についての展示室もあり、どんな学問や武術が教えられていたかの資料もあり、面白かったです。
 
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 2023年2/2~3/3までは、ここにお雛さまが飾られるとのことで、また違った印象になるかもしれませんね。
 展覧会も良かったですし、三重県に現存する唯一の藩校、楽しかったです^^

崇廣堂(伊賀市文化都市協会HP)
 住所:三重県伊賀市上野丸之内78-1 TEL:0595-24-6090
 開館時間:9時~16時30分
 休館日:火曜日(祝日除く)、年末年始(12/29~1/3)

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