京都 国立近代美術館「ルートヴィヒ美術館展」
今年に入ってから全然遊びに行ってなくてブログの更新も滞っていたのですが、行く予定だった展覧会が終わるということに気付き、慌てて行ってきました。
行ってきたのは、京都国立近代美術館と京都市学校歴史博物館、京都国立博物館です。
その中で、近代美術館と学校歴史博物館の展覧会が今日(1/22)までで、昨日のうちに書ければよかったのですが間に合いませんでした--;
今日でさえこんな時間・・・
もう終わってしまいましたが、取り合えずどんな展覧会だったのかだけを記しておこうと思います。

京都国立近代美術館で開催されているのは「ルートヴィヒ美術館展」('22.10.14~'23.1.22まで。観覧料2000円)です。

この美術館はドイツのケルンにあります(写真はチラシからの抜粋。ここから下の写真は全てチラシからの抜粋になります)。
ルートヴィヒ夫妻が蒐集した美術品350点と、ケルン市立ヴァルラフ・リヒャルツ美術館の主に現代部門のコレクションが合わさり、ルートヴィヒ美術館として1986年に開館しました。
ルートヴィヒ夫妻の他にも、ヨーゼフ・ハウプリヒなど多くの市民が作品を寄贈していて、20世紀美術のコレクションが充実した美術館となっているそうです。

このチラシの男性が、美術館の名前にもなったペーター・ルートヴィヒさんです。(アンディ・ウォーホル作「ペーター・ルートヴィヒの肖像」より)
優しそうな人ですよね。
奥さんも一緒に蒐集したので、奥さんの肖像画もあれば一緒に展示して欲しかったです。

今回はドイツ表現主義の作品が多かった~。
ドイツ表現主義は、第一次世界大戦前から1920年代に流行った芸術運動で、内面を表現することを主眼に置いているため、戦争の不安を受けてか暗い絵が多い。

この美術館はピカソのコレクションも有名で、今回の展覧会でもピカソの作品が4~5点来ていましたが、そのうちの1枚である「アーティチョークを持つ女」は、一応口元は笑っているように見えますが、全体的にトゲトゲしています。
手に持っているアーティチョークは、野菜というより武器みたいですしね。
色も暗いし。
あっ、ピカソの絵の特徴の1つは、複数の視点から見たものを同じ画面に同時に描いていることです。
この絵の顔だけでも、右を向いている女性、目が1つの四角い顔、そして左を向いている顔が見れます。
四角い顔は怖がっているように見えますし、左を向いている顔は目を見開いて怒っているようにも見えます。
この作品が描かれたのは1941年。
ピカソはナチス占領下でのパリにいる頃です。
ピカソはモデルからだけでなく、自分の感情も一緒に描いたのかもしれませんね。

ちょっと暗い絵が多くてしんどいなぁと思っていたら、いきなりこういった作品が。
ロイ・リキテンスタインの「タッカ、タッカ」です。
ここからはアメリカンポップアートのコーナーになります。
明るいのは良いのですが、それまでの作品とのギャップでちょっと違和感^^;
この後は抽象画などの現代アートの作品が展示されておしまいです。
単純に絵を楽しむという点ではしんどいなと思う作品が多かったのですが、20世紀のドイツの美術の流れがわかる展覧会でもあったので、観ておいて良かったと思います。
それにしても今回の展覧会では、展示リストが用意されていませんでした。
キャプションも少ないですし、展示リストぐらいは用意しておいて欲しかったです。
私はリストに感想を書くので、ないと大変。
特に今回は、画家の名前も長いのでノートにメモるのも一苦労。
大量の印刷が大変なら、欲しいと言った人に渡せるぐらいでもよいので、是非次回からはリストを用意して欲しいです。
京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL:075-761-4111
開館時間:10時~18時(金曜は20時まで。入館は各閉館の30分前まで)
休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は開館し、翌日休館)、年末・年始、展示替え期間
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京都国立近代美術館で開催されているのは「ルートヴィヒ美術館展」('22.10.14~'23.1.22まで。観覧料2000円)です。

この美術館はドイツのケルンにあります(写真はチラシからの抜粋。ここから下の写真は全てチラシからの抜粋になります)。
ルートヴィヒ夫妻が蒐集した美術品350点と、ケルン市立ヴァルラフ・リヒャルツ美術館の主に現代部門のコレクションが合わさり、ルートヴィヒ美術館として1986年に開館しました。
ルートヴィヒ夫妻の他にも、ヨーゼフ・ハウプリヒなど多くの市民が作品を寄贈していて、20世紀美術のコレクションが充実した美術館となっているそうです。

このチラシの男性が、美術館の名前にもなったペーター・ルートヴィヒさんです。(アンディ・ウォーホル作「ペーター・ルートヴィヒの肖像」より)
優しそうな人ですよね。
奥さんも一緒に蒐集したので、奥さんの肖像画もあれば一緒に展示して欲しかったです。

今回はドイツ表現主義の作品が多かった~。
ドイツ表現主義は、第一次世界大戦前から1920年代に流行った芸術運動で、内面を表現することを主眼に置いているため、戦争の不安を受けてか暗い絵が多い。

この美術館はピカソのコレクションも有名で、今回の展覧会でもピカソの作品が4~5点来ていましたが、そのうちの1枚である「アーティチョークを持つ女」は、一応口元は笑っているように見えますが、全体的にトゲトゲしています。
手に持っているアーティチョークは、野菜というより武器みたいですしね。
色も暗いし。
あっ、ピカソの絵の特徴の1つは、複数の視点から見たものを同じ画面に同時に描いていることです。
この絵の顔だけでも、右を向いている女性、目が1つの四角い顔、そして左を向いている顔が見れます。
四角い顔は怖がっているように見えますし、左を向いている顔は目を見開いて怒っているようにも見えます。
この作品が描かれたのは1941年。
ピカソはナチス占領下でのパリにいる頃です。
ピカソはモデルからだけでなく、自分の感情も一緒に描いたのかもしれませんね。

ちょっと暗い絵が多くてしんどいなぁと思っていたら、いきなりこういった作品が。
ロイ・リキテンスタインの「タッカ、タッカ」です。
ここからはアメリカンポップアートのコーナーになります。
明るいのは良いのですが、それまでの作品とのギャップでちょっと違和感^^;
この後は抽象画などの現代アートの作品が展示されておしまいです。
単純に絵を楽しむという点ではしんどいなと思う作品が多かったのですが、20世紀のドイツの美術の流れがわかる展覧会でもあったので、観ておいて良かったと思います。
それにしても今回の展覧会では、展示リストが用意されていませんでした。
キャプションも少ないですし、展示リストぐらいは用意しておいて欲しかったです。
私はリストに感想を書くので、ないと大変。
特に今回は、画家の名前も長いのでノートにメモるのも一苦労。
大量の印刷が大変なら、欲しいと言った人に渡せるぐらいでもよいので、是非次回からはリストを用意して欲しいです。
京都国立近代美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL:075-761-4111
開館時間:10時~18時(金曜は20時まで。入館は各閉館の30分前まで)
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