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大阪中之島美術館 「モディリアーニ」展

 静岡の旅シリーズに戻る前にもう1つ展覧会の記事を。

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 今年(2022年)の2月に開館した大阪中之島美術館では「開館記念特別展 モディリアーニ ─愛と創作に捧げた35年─」展('22.4.9~7.18まで。観覧料1800円)が開催されています。

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 この展覧会、構成がめちゃくちゃ良い!
 初めに社会的背景、モディリアーニの初期の作品、彼を取り巻く周辺の画家の作品、互いの影響下で完成されていったモディリアーニ独特の肖像画、そしてクライマックスに裸婦像をドーンと。
 もう盛り上がる、盛り上がる(笑)

 モディリアーニの肖像画の特徴の1つとして、アーモンド型の瞳を塗りつぶした目があるのですが、目を塗りつぶしても意外と表情は読み取れるものですね。
 目は口ほどにものを言うというので、目からの印象が薄まると皆同じように見えるのかと思ったら、ちゃんと内面が滲み出ています。
 これはモディリアーニの作品を並べて観てわかった収穫でした。
 そして、瞳のある作品も思ったより多くあるなぁという感想も持ちました。

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 面白かったのは「ルネ・キスリング夫人の肖像」
 キスリングの描いた絵とモディリアーニが描いた絵が2枚並べて展示されていたのですが、キスリングが描いた妻の肖像画は、チラシの真ん中辺りの赤い服を着た女性です。
 本物の作品は、チラシで見るよりパッと目が惹きつけられる程色鮮やかでした。
 それに比べてモディリアーニが描いたルネ夫人は、男っぽい。
 確かにルネ夫人は男装を好んでいたそうですが、それでもモディリアーニの作品はヒゲまで生えていそうです^^;
 2人のルネ夫人への思いの違いを見るようですね。

 モディリアーニを多角的に見れる面白い展覧会でした。
 良かったです。

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 会場を出て、エスカレーターに乗っていると、ヤノベケンジさん作の「ジャイアント・トらやん」が見え始めました。
 大きいです。
 高さ7.2Mもあるのですって。

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 屋外の芝生広場には同じくヤノベケンジ作「シップス・キャット」がいます。
 芝生広場はカフェになっていましたが、この暑さでは外での休憩はちょっと厳しいかな^^;

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 この美術館からは、隣の国立国際美術館と大阪市立科学館の姿がよく見えます。
 (この後、国立国際美術館の展覧会も見ましたが、よくわからなかったので感想はパスです。)

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 渡辺橋駅に向かう途中で寄った、関電ビルとダイビルに挟まれたところにある「中之島四季の丘」にはアガパンサスがたくさん咲いていました。
 都会のオアシス、癒されますね^^

大阪中之島美術館
 住所:大阪市北区中之島4-3-1 TEL:06-4301-7285(なにわコール。受付時間:8時~21時)
 開館時間:10時~17時(入場は16時30分まで)
 休館日:月曜日休館(祝日の場合は翌平日)
 
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