京都 4月10日で終わる3つの展覧会
桜が満開です。
皆さんきれいな桜のブログ記事満載ですが、私は会期終了間近の展覧会3つを一挙紹介です。
花がなくてスミマセン。

まず最初は、京都文化博物館で開催されている「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」展('22.2.26~4.10まで。入場料1400円)です。
この展覧会はすごかった!
図柄として多少の動きはあるにしても、ポーズをとる程度だった浮世絵を、まるでマンガ、それも劇画のようなドラマチックな構図で描いた歌川国芳。
その師匠の流れを受け継いだ弟子たち。
とりわけ、国芳の良さを更に発展させた月岡芳年までの作品150点が展示されていました。
それも写真撮影OKという太っ腹な展覧会で、芳年ファンの私は心の中で欣喜雀躍してしまいました(笑)。
この展覧会の中で特に凄かったのは、血みどろ芳年として有名になった「英名二十八衆句」が全編展示されていたことです。
最近になってようやくこの血みどろ絵が日本でも展示されるようになりましたが、結構残虐なのでなかなか公開されなかったのです。
これらの血みどろ絵の評価は、欧米の方が日本よりも早かったと思います。
だからか、今回の展覧会には外国人の方が多く観に来られてました。
英名二十八衆句、全編一度に見るとやっぱり衝撃を受けますね。
写真を撮っても良いと言われても、血みどろ絵を写真に撮って残すのはちょっと抵抗があって、ほとんど撮りませんでした^^;
目で見るだけで十分。

代わりに美人画を載せておきますね。
月岡芳年の「見立多以尽 手があらひたい」です。
今も昔も手を洗うことは重要ですね^^
この展覧会は見応えがあるのに観覧料も1400円と、かなりお値打ちの展覧会でした。
浮世絵好きの方は絶対外せない展覧会です。
オススメですよ。

次に紹介するのは、嵐山にある福田美術館で開催されている「トラ時々ネコ」展('22.1.29~4.10まで。観覧料1300円)です。
この展覧会は、タイトル通り今年の干支にちなみ、虎・寅・トラのオンパレードでした。
トラを見たことのない時代では、ネコを参考にして描かれたりするものですから、時々ネコも入ってます。

いろんなトラが見れて、楽しい展覧会でした。

最後は、嵯峨嵐山文華館の「絵でみる百人一首と枕草子」展('22.1.29~4.10まで。入館料900円)です。
この展覧会は思ったより楽しかったです。
枕草子の中のお話に合わせたような日本画を展示していたのですが、よくお話に合うような絵を選べたなぁと感心しました。

たとえば「春はあけぼの・・・」で始まる節では、横山大観の「春曙」とか。

きれいな絵がたくさんあったのですが、私のイチオシは菊池契月の「かづけもの」(部分)です。
端正な顔立ちのイケメン貴公子に一目ぼれです(笑)
この作品は、枕草子の「淑景舎、東宮に」の節で、「三位の中将かづけたまふ」という文章からによるものです。
「かづけもの」とは、主人が仕立てた着物を褒美として与えた物をそう呼ぶのだそうですよ。
ねっ、枕草子と関連するような絵をよく見つけるなと感心するでしょ?
この展覧会を観て、枕草子をもう一度読みたくなりました。
もちろん、現代語訳版をね。
どの展覧会も個性的で面白かったです。
京都は桜の花が散り始めてますが、展覧会巡りをしながら散りゆく桜を眺めるのも風流だと思いますよ^^
京都文化博物館
住所:京都市中京区三条高倉 TEL:075-222-0888
開館時間:10時~18時(金曜は19時30分まで。入館は各閉館の30分前まで)休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は開館、翌日休館)、年末・年始、展示替え期間
福田美術館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 TEL:075-863-0606
開館時間:10時~17時(入館は閉館30分前まで)休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始(12/29~1/1)
嵯峨嵐山文華館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11 TEL:075-882-1111
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで) 休館日:火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/1)、展示替期間
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花がなくてスミマセン。

まず最初は、京都文化博物館で開催されている「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」展('22.2.26~4.10まで。入場料1400円)です。
この展覧会はすごかった!
図柄として多少の動きはあるにしても、ポーズをとる程度だった浮世絵を、まるでマンガ、それも劇画のようなドラマチックな構図で描いた歌川国芳。
その師匠の流れを受け継いだ弟子たち。
とりわけ、国芳の良さを更に発展させた月岡芳年までの作品150点が展示されていました。
それも写真撮影OKという太っ腹な展覧会で、芳年ファンの私は心の中で欣喜雀躍してしまいました(笑)。
この展覧会の中で特に凄かったのは、血みどろ芳年として有名になった「英名二十八衆句」が全編展示されていたことです。
最近になってようやくこの血みどろ絵が日本でも展示されるようになりましたが、結構残虐なのでなかなか公開されなかったのです。
これらの血みどろ絵の評価は、欧米の方が日本よりも早かったと思います。
だからか、今回の展覧会には外国人の方が多く観に来られてました。
英名二十八衆句、全編一度に見るとやっぱり衝撃を受けますね。
写真を撮っても良いと言われても、血みどろ絵を写真に撮って残すのはちょっと抵抗があって、ほとんど撮りませんでした^^;
目で見るだけで十分。

代わりに美人画を載せておきますね。
月岡芳年の「見立多以尽 手があらひたい」です。
今も昔も手を洗うことは重要ですね^^
この展覧会は見応えがあるのに観覧料も1400円と、かなりお値打ちの展覧会でした。
浮世絵好きの方は絶対外せない展覧会です。
オススメですよ。

次に紹介するのは、嵐山にある福田美術館で開催されている「トラ時々ネコ」展('22.1.29~4.10まで。観覧料1300円)です。
この展覧会は、タイトル通り今年の干支にちなみ、虎・寅・トラのオンパレードでした。
トラを見たことのない時代では、ネコを参考にして描かれたりするものですから、時々ネコも入ってます。

いろんなトラが見れて、楽しい展覧会でした。

最後は、嵯峨嵐山文華館の「絵でみる百人一首と枕草子」展('22.1.29~4.10まで。入館料900円)です。
この展覧会は思ったより楽しかったです。
枕草子の中のお話に合わせたような日本画を展示していたのですが、よくお話に合うような絵を選べたなぁと感心しました。

たとえば「春はあけぼの・・・」で始まる節では、横山大観の「春曙」とか。

きれいな絵がたくさんあったのですが、私のイチオシは菊池契月の「かづけもの」(部分)です。
端正な顔立ちのイケメン貴公子に一目ぼれです(笑)
この作品は、枕草子の「淑景舎、東宮に」の節で、「三位の中将かづけたまふ」という文章からによるものです。
「かづけもの」とは、主人が仕立てた着物を褒美として与えた物をそう呼ぶのだそうですよ。
ねっ、枕草子と関連するような絵をよく見つけるなと感心するでしょ?
この展覧会を観て、枕草子をもう一度読みたくなりました。
もちろん、現代語訳版をね。
どの展覧会も個性的で面白かったです。
京都は桜の花が散り始めてますが、展覧会巡りをしながら散りゆく桜を眺めるのも風流だと思いますよ^^
京都文化博物館
住所:京都市中京区三条高倉 TEL:075-222-0888
開館時間:10時~18時(金曜は19時30分まで。入館は各閉館の30分前まで)休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は開館、翌日休館)、年末・年始、展示替え期間
福田美術館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 TEL:075-863-0606
開館時間:10時~17時(入館は閉館30分前まで)休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始(12/29~1/1)
嵯峨嵐山文華館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11 TEL:075-882-1111
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで) 休館日:火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/1)、展示替期間
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