兵庫 宝塚市立手塚治虫記念館

田能遺跡を出発し、伊丹を通って着いた先は、火の鳥が門番になっている宝塚市立手塚治虫記念館です。
こちらには開館当初一度行ったきりで、久々の訪問です。
漫画家・手塚治虫(1928-1989)は、5歳から約20年間宝塚に住んでいて、宝塚市の名誉市民だったようです。
それでこの地に記念館が造られたのですかね。

中に入ると、エントランスホールになっていて、リボンの騎士のサファイアが迎えてくれます。
そして床には大きな巨匠の似顔絵モザイク画が^^
1階は常設展示室になっていて、手塚治虫の略歴や業績などが展示されています。

手塚治虫が生み出したキャラクターや作品が、カプセルに入って並べてあります。
私の好きなブラックジャックもいました。
映像ホールで手塚プロダクション制作の短編アニメを見て、2階の企画展に行きます。

企画展では「中原淳一展~現代にも響く"美”のメッセージ~」展('21.10.29~'22.2.23まで)が開催されています。
今回の主な目的の1つがこの展覧会です。
中原淳一(1913-1983)は、昭和の時代に活躍した画家、デザイナー、雑誌の編集者など「美しさ」に関してマルチな才能を発揮した人です。
今回は雑誌「それいゆ」の表紙絵原画を中心に、夢二風の初期の作品からファッション、影絵まで中原淳一の仕事内容を幅広く紹介していました。

中原淳一の女性像は、大きな瞳で活発そうな表情が魅力です。
少々頬がこけ気味で、痩せすぎのように思えますけどね。
「美」について、かなりの思い入れというかこだわりのようなものがあるみたいで、ファッション画にも「この服の組み合わせはこの色でないといけませんetc.」などが細かい字でびっしり書かれてます。
戦後、オシャレをしていこうとする女性たちにとって、わかりやすいアドバイスだったろうなと思います。
それがファッションだけにとどまらず、ライフスタイルや生き方まで「美しくあれ」というメッセージを出し続けたのですからスゴイ。
中原淳一の美意識が今の時代に合致しているかはなんともいえませんが、「美しいものにできるだけふれるようにしましょう。美しいものにふれることで、あなたも美しさが増しているのですから」という言葉には共感です。
外見の美しさではないですが、私もストレスや心の中に澱が溜まってくると、美しい絵画や工芸品などを見て気持ちを浄化させています。
美しいものを見て、どこを輝かせるかは人によって違いますが、美しいものには力があると思うので、美を感じる感性は持ち続けたいなと思いました。
スーパードルフィー人形(めちゃカワイイ!)も含め、かわいい女性像をたくさん見た後、最後に向かったのは地下階です。
こちらではアニメ制作の初歩が体験できます。
結構面白かったですよ。

手塚キャラ勢揃いの絵です。
手塚治虫の横はやっぱりアトムですよね^^
久しぶりの記念館は、盛り沢山の内容で楽しかったです。
レオとパンジャがいるジャングルを模した手塚治虫のマンガが読めるコーナーもありましたし、ショップも充実していました。
また面白い企画展が開催されましたら行きたいと思います。
宝塚市立手塚治虫記念館
住所:兵庫県宝塚市武庫川町7-65 TEL:0797-81-2970
入館料:700円 開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休館日:水曜日(水曜が祝休日の場合、春・夏休み期間中は開館)、年末(12月29日~12月31日)
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