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美術館「えき」KYOTO 「荻須高徳」展

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 京都駅伊勢丹にある美術館「えき」KYOTOで開催されている「生誕120年記念 荻須高徳-私のパリ、パリの私-」展('21.9.10~10.17まで。入館料1100円)を観てきました。

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 この展覧会は、パリの街角を描き続け「日本生まれのパリ人」と評された荻須高徳(おぎすたかのり)の作品を時代を追って紹介した展覧会です。

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 荻須高徳の作品って、街角のポスターなど佐伯祐三の作品に似ているなとずっと思っていました。
 今回荻須さんの作品をずらりと観て、似ているという印象は今も変わらないのですが、佐伯より真面目でこだわりも強そうな。
 同じ建物でも角度を変えて何度も描いていました。
 
 風景画がほとんどなのですが、その中でもこの画家の好みの景色は、高低差のある場所から見た景色が好きそうでした。
 坂の下から見上げた道、高い場所から見下ろした風景。
 あと、曲がっていく道も好きそうでした。
 荻須さんの作品は思っていたよりもタッチが粗いので、少し距離を取って見た方が奥行きが出て良いですね。

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 色よりも構図や建物の質感に興味を持っていたのか、色は暗くはないですがあまり明るくはありません。
 何枚か日差しが強そうな土地に行った時の絵は明るかったのですが、パリの絵は冬景色のようで、それも曇天の日のような作品が多いです。
 何年もパリに住んでいるので、曇天の時ばかりの筈がないのですが、荻須さんにとってのパリの色は、茶灰色だったのかもしれないなと思いました。

 少し風景の好みが偏っている気がしますが、一昔前のパリの景色が感じられる展覧会でした。
  
 美術館「えき」KYOTO
 住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 JR京都伊勢丹7階隣接 TEL:075-352-1111(大代表)
 開館時間:10時~19時30分(入館は閉館の30分前まで)
 
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