奈良国立博物館 「奈良博三昧展」(前期)

会期の関係から、先にハルカス美術館の記事を入れてしまいましたが、奈良の氷室神社の参拝の後、奈良国立博物館で開催されている「特別展 奈良博三昧 -至高の仏教美術コレクション-」展(前期:7/17~8/15、後期:8/17~9/12まで。観覧料1500円)を観てきました。
普段、何気なく使っている「三昧」という言葉は、1つの対象に心を集中することを意味する仏教用語で、熱心に御仏のお姿をみることを特に「観仏三昧」というそうです。
今回の展覧会では、奈良国立博物館のコレクションを観仏三昧してくださいという意味か、ほとんどの展示品が写真撮影可という豪気な内容でした。
どれも良くて観物三昧してきたので、何点か紹介しますね。、
今は後期展示なのですが、私が行ったのは7月だったので前期展示の紹介になります。

まず最初は、中国・唐の時代の石像十一面観音菩薩立像(重文)です。
優しい微笑みに曲線が美しい~。

こちらは奈良~平安時代の日本の十一面観音菩薩立像(部分)です。
なんと高価な白檀で造られた観音さまですよ(重文)。
お顔が美しかったので、全身像ではなくアップにしました。

お経もきれいなのがたくさんありました。
大般若経 巻第四百六十(中尊寺経)です。
紺地に金字と銀字で交互に書かれています。
絵も字も料紙もきれい~。

上のお経とは違うお経が納められていたのですが、お経の巻物を保管する「大般若経厨子」(重文)です。
このお厨子、仏さまが入ってらしてもおかしくない程の造りと大きさでした。
ちょっと劣化していますが、黒漆が塗られ扉の内側に彩色がされていて、お厨子の中には梵字も書かれています。
このお厨子を観ていると、経典が大事にされていたのだろうなと思います。

こちらは地蔵菩薩立像(部分)です。
鎌倉時代の作らしい優美さと美しさを兼ね備えていて、あまりに美しいお顔でしたのでアップで撮ってしまいました。
これこそ観仏三昧です(笑)。

優しいお地蔵さまの次は、憤怒相の愛染明王坐像(重文)です。
憤怒相でありながら、静かで厳かで美しさを醸し出している愛染明王さまで、しばらく動けませんでした。

こちらの絵画の十一面観音像(国宝)も華やかな美しさがありました。
やはり美しい仏さまはアップがお似合いですね。

奈良博のコレクションには現代の作家さんの工芸品も入っています。
北村昭斎さんの玳瑁螺鈿花形盤(たいまいらでんはながたばん)は、シブい美しさです。
シンプルながら螺鈿や蒔絵、中心には水晶も嵌め込まれている、贅沢な作品でした。

最後は、埴輪犬です。
埴輪はどこの博物館でも1点は必ずといってよいほど展示されてますものね。
この埴輪犬と遮光器土偶のどちらを選ぼうか迷ったのですが、かわいさで埴輪犬にしました(笑)。
クルっと巻いた尻尾が加点ポイントです ^^)
前期・後期合わせて国宝13件、重文100件を含む計245点の展示です。
見応えがあり、良かったです。
9/12までですが、新型コロナの感染者が減れば、後期展示も観に行きたいな~。
奈良国立博物館
住所:奈良市登大路町50番地 TEL:050-5542-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9時半~18時(土曜は19時まで。入館は各閉館の30分前まで) 休館日:月曜(月曜祝日の場合は開館し、翌日休館)
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