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京都文化博物館 「小早川秋聲」展

 今回紹介するのは京都では会期終了した展覧会です。
 行ったのが会期終了の前日で、その日は帰ってから「鬼滅の刃」の映画版をTVで観たので、記事が間に合いませんでした。
 でもせっかく行きましたし、この後、東京・鳥取に巡回予定のようなので感想を記しておきますね。

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 京都文化博物館「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌(レクイエム)」展('21.8.7~9.26まで。入場料1400円)が開催されていました。

 小早川秋聲(こばやかわしゅうせい)は、大正から昭和中期にかけて京都で活躍した日本画家です。
 父は真宗大谷派の僧侶、母は旧貴族である九鬼家出身で、秋聲はいわゆる良いところのお坊ちゃんだったみたいです。
 小さい頃から絵が好きで、谷口香嶠の画塾や山本春挙主催の会に入ったりして研鑽していきますが、母方実家の援助もあり海外にも頻繁に絵の勉強に行ってます。
 それでサブタイトルに「旅する画家」とついているのですね。

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 展覧会は初期から晩年の作品まで順をおって展示されていますが、大きくは前半は修業時代や旅する画家時代の作品、後半は戦争関係の作品に分かれていました。
 
 私がこの展覧会のことを知ったのは、日曜美術館で紹介されていたからです。
 戦争画の「國之楯」が有名とのことでしたが、看板にもなっている「長崎へ航く」の色遣いがきれいだなと思い、実際に観てみたいと思ったのです。

 この画家の作品は、全体的に淡いグリーン系の色遣いが多くて穏やかですね。

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 ちょっとピンボケしてしまいましたが、チラシに載っていた「恋知り初めて」という作品も、色がすごくきれいでした。
 写真ではわかりませんが、絵の女性の白いブラウスはレース模様のように細かく描かれています。
 右下の紫陽花もかわいい。
 この作品の画中画は北斎の「山下白雨」です。
 画家の好きなものを絵の中に詰め込んだのかなと思いました。
 ですが、この画家は人物を描くのはあまり得意ではなさそうな ^^;)

 この画家の好きなものといえば、郷土玩具が好きだったみたいで、絵の中に郷土玩具を描いた作品が何枚かありましたよ。
 子どもが郷土玩具に囲まれてスヤスヤ寝ている「未来」という作品は、画家の小さな子どもへの愛情が感じられました。

 戦争画の方は、従軍画家として戦地に行って描いた作品です。
 ものすごく戦意高揚というわけではありませんが、終戦後、自分が戦犯になるのではないかと心配した気持ちはわかるような気がしました(実際には戦犯ではありません)。

 前半の明るい気分が、後半の絵を見て暗くなりましたが、元々穏やかな性格の人だったのだろうなと思えるような人柄がわかる展覧会でした。

京都文化博物館
 住所:京都市中京区三条高倉 TEL:075-222-0888
 開館時間:10時~18時(金曜は19時30分まで。入館は各閉館の30分前まで)
 休館日:月曜(月曜日が休日にあたる場合は開館、翌日休館)、年末・年始、展示替え期間 

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