大阪歴史博物館 「あやしい絵」展
降ってわいたような4連休、私は美術館巡りをしてきました。
楽しかったのですが、行く道中が暑くて、暑くて。
そして感想を書こうにも、何かボーっとして考えがまとまりません。
・・・というのは、更新をサボってる言い訳でした ^^;)
スミマセン。
新型コロナの感染が再拡大しているため、寄り道もせず、お店にも入らずひたすら美術館だけをまわりましたので、しばらくは展覧会ネタになるかもしれませんが、興味のない方はご勘弁を。

さて、最初に紹介するのは、大阪歴史博物館で開催されている「あやしい絵展」('21.7.3~8.15まで。観覧料1500円)です。
この展覧会、面白かった~!

展示されている絵は、今までに見たことがある作品が多かったのですが、同種類の絵を集めて展示されると面白味が増しますね。
たとえば鏑木清方展というような中で展示されていれば、近代日本画の美人画の中の1作品として見てしまうところが、ちょっと一癖も二癖もあるような作品と一緒に展示されていると、単なる美人画ではなく凄みがでてくるような。
そういった展覧会のタイトルに引きずられるところがある内容でした。
ですが、展示されている作品は、海外・日本を交えて有名どころの作品が多い。
西洋ではミュシャやロセッティ、バーン=ジョーンズ、日本では藤島武二や青木繁、鏑木清方、上村松園、村上華岳などそうそうたるメンバーの作品が揃ってました。
あやしいといえば、血みどろ芳年の作品をはじめ明治の浮世絵も展示されていました。
日本画の中でもデロリ系の甲斐庄楠音や岡本神草の作品も当然出品です。
私は大正デカダンスの作品って、きれいとはっきり言いにくいところがあるのですが妙に惹かれます。

こちらの作品は北野恒富の「道行」です。
本当はもう一対屏風があり、そちらの方には喧嘩しているカラスが描かれています。
近松門左衛門の「心中天網島」を題材にした作品で、遊女小春のなんともいえない表情に目を奪われました。
写真はありませんが、青木繁の「黄泉比良坂」はなんとなくクリムトの作品に似てました。
今回の展覧会には出展はありませんでしたが、クリムトの作品も「あやしい絵」に分類されると思います。
この展覧会の良かったところは、単にあやしい絵を集めたというだけでなく、その妖しい作品が日本に入ってきた理由を系統立てて説明するような展示になっていたことです。
西洋でラファエロ前派などで「宿命の女(ファム・ファタル)」が流行し、それが日本にも流入し文学で取り上げられ、それが既存の絵画にも影響を与え、今までの人形のような美人画から新たな美人画が出現したという流れになっていました。
それらは時代や社会的背景を反映しているように思え、明治や大正の世相も感じ取れるところが良かったです。

束縛と自由との葛藤の中で生まれたのが「あやしい絵」なのかもしれませんね。
図録は2800円です。
どうしようかと迷ったのですが、買っちゃいました。
この展覧会は人気があるようで、夜間拝観で行ったのにも関わらず最後まで結構な人でした。
グッズ売り場も昼間はいっぱいかもしれませんので、行かれる方は混雑覚悟で行った方が良いかもしれません。
ですが、絵画好きにはオススメの展覧会です。
大阪歴史博物館
住所:大阪市中央区大手前4丁目1-32 TEL:06-6946-5728
開館時間:9時30分~17時(会期中金曜日は20時まで。入館は閉館30分前まで)
休館日:火曜日(8/10は開館)、展示替え期間、年末年始(12/28~1/4)
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たとえば鏑木清方展というような中で展示されていれば、近代日本画の美人画の中の1作品として見てしまうところが、ちょっと一癖も二癖もあるような作品と一緒に展示されていると、単なる美人画ではなく凄みがでてくるような。
そういった展覧会のタイトルに引きずられるところがある内容でした。
ですが、展示されている作品は、海外・日本を交えて有名どころの作品が多い。
西洋ではミュシャやロセッティ、バーン=ジョーンズ、日本では藤島武二や青木繁、鏑木清方、上村松園、村上華岳などそうそうたるメンバーの作品が揃ってました。
あやしいといえば、血みどろ芳年の作品をはじめ明治の浮世絵も展示されていました。
日本画の中でもデロリ系の甲斐庄楠音や岡本神草の作品も当然出品です。
私は大正デカダンスの作品って、きれいとはっきり言いにくいところがあるのですが妙に惹かれます。

こちらの作品は北野恒富の「道行」です。
本当はもう一対屏風があり、そちらの方には喧嘩しているカラスが描かれています。
近松門左衛門の「心中天網島」を題材にした作品で、遊女小春のなんともいえない表情に目を奪われました。
写真はありませんが、青木繁の「黄泉比良坂」はなんとなくクリムトの作品に似てました。
今回の展覧会には出展はありませんでしたが、クリムトの作品も「あやしい絵」に分類されると思います。
この展覧会の良かったところは、単にあやしい絵を集めたというだけでなく、その妖しい作品が日本に入ってきた理由を系統立てて説明するような展示になっていたことです。
西洋でラファエロ前派などで「宿命の女(ファム・ファタル)」が流行し、それが日本にも流入し文学で取り上げられ、それが既存の絵画にも影響を与え、今までの人形のような美人画から新たな美人画が出現したという流れになっていました。
それらは時代や社会的背景を反映しているように思え、明治や大正の世相も感じ取れるところが良かったです。

束縛と自由との葛藤の中で生まれたのが「あやしい絵」なのかもしれませんね。
図録は2800円です。
どうしようかと迷ったのですが、買っちゃいました。
この展覧会は人気があるようで、夜間拝観で行ったのにも関わらず最後まで結構な人でした。
グッズ売り場も昼間はいっぱいかもしれませんので、行かれる方は混雑覚悟で行った方が良いかもしれません。
ですが、絵画好きにはオススメの展覧会です。
大阪歴史博物館
住所:大阪市中央区大手前4丁目1-32 TEL:06-6946-5728
開館時間:9時30分~17時(会期中金曜日は20時まで。入館は閉館30分前まで)
休館日:火曜日(8/10は開館)、展示替え期間、年末年始(12/28~1/4)
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