京都嵐山 福田美術館 「美人のすべてリターンズ」展
関東で大雨が降り、熱海では土石流で家屋が流されるなどのニュースが放送されていました。
なんといっていいかわかりません・・・
ブログを見に来てくださる人の中には、静岡の人もいらっしゃいます。
被害の原因が雨では防ぐことができないので気をつけることが難しいですが、全国的にどこも梅雨空が続きそうだと天気予報で言ってます。
どこも被害が出ないことを願うばかりです。
こんな折にブログの更新もためらわれるのですが、7/4で終了した展覧会がありますので紹介します。
(観に行ったのは京博や「えき」と同じ日です)

福田美術館で開催されていた「美人のすべて リターンズ」展('21.6.2~7.4まで。入館料1300円)です。
この展覧会は'20.1.29から始まった「美人のすべて」展が(前回の記事はこちら)、新型コロナの感染拡大防止のため会期途中の3.1で閉幕となったため、新しい展示作品を加えて再度開催されたものです。
今回の目玉は、福田美術館に所蔵されている上村松園の作品が、前・後期に分かれていますが全部公開されることでしょう。
この美術館は写真撮影可の作品が多いので、少しだけ載せておきます。

こちらは「雨を聴く」です。
急に雨が降ってきたのか、振り返って雨音を聴いている様子でしょうか。
人物と余白のバランスが良く、きれいな作品でした。

「美人浴後図」は、おぼこい(幼くあどけない)顔がかわいいです。

「美人観月」(部分)は赤が映えていました。
タイトルに月が入っていますが、実際には月は描かれておらず、視線の先には月があるということなのでしょう。
松園はこういう手法をよく使うのか、前述の「雨を聴く」も室内にいて、実際には雨は描かれていません。

こちらは葛飾北斎の「砧美人図」(部分)です。
着物の波々した描き方が北斎ですね(笑)。
松園は古典の勉強もよくしたとのことで、ポーズを浮世絵から参考にしたのではないかと思われるのも少なくなかったです。

こちらは前回も紹介した山川秀峰の「振袖物語」(部分)です。
この小姓、やっぱり妖艶です。

この小姓の美貌に惹かれ、泣いている女性を今回はクローズアップで載せました。
小姓も女性もですが、薄くブルーのアイシャドウのお化粧がされていて、肌の色が透き通るように美しい。
それにこの表情!
切なさと熱情が感じ取れました。
写真は不可でしたが、伊東深水の「紅蓮白蓮の雪路」という作品は、憂いを含んだ表情に何とも言えない情感がありました。
「振袖物語」や「紅蓮白蓮の雪路」の作品を見ていると、松園とはまた違った魅力のある美人画です。
松園の美人画はもちろん美しいですが、負の感情も吞み込んで抑えてみせる女性の強さを描いているので、容易に感情を外に出しません。
そういった隠した女性の内面を感じ取って描くのが、この時代の男性の描く美人画なのかもしれませんね。

今回の展覧会では、竹久夢二の作品も多数展示されていました。
きれいな作品が揃ってましたよ。
ここの美術館は写真撮影可なのは嬉しいのですが、光が反射してなかなかきれいに写せません。
私の腕の問題かもしれませんが、誰でも簡単に撮れるようになっていないのが残念です。
写真はきれいに撮れませんでしたが、この展覧会は良かったです。
展覧会は終わりましたが、どの作品もこの美術館の所蔵品なので、部分的になるかもしれませんがまた観れる機会があるのではないかと思います。
ところで、いつも訪問しているいくつかのブログに見に行くと「接続がプライベートではありません」という表示が出て見に行けない状況になっています。
全部ではなく一部だけなのですが、訪問できないブログの方はすみません。
FC2の問題のようで、復旧すればまた見に行かせていただきます。
福田美術館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 TEL:075-863-0606
開館時間:10時~17時(入館は閉館30分前まで)休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始(12/29~1/1)
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被害の原因が雨では防ぐことができないので気をつけることが難しいですが、全国的にどこも梅雨空が続きそうだと天気予報で言ってます。
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こんな折にブログの更新もためらわれるのですが、7/4で終了した展覧会がありますので紹介します。
(観に行ったのは京博や「えき」と同じ日です)

福田美術館で開催されていた「美人のすべて リターンズ」展('21.6.2~7.4まで。入館料1300円)です。
この展覧会は'20.1.29から始まった「美人のすべて」展が(前回の記事はこちら)、新型コロナの感染拡大防止のため会期途中の3.1で閉幕となったため、新しい展示作品を加えて再度開催されたものです。
今回の目玉は、福田美術館に所蔵されている上村松園の作品が、前・後期に分かれていますが全部公開されることでしょう。
この美術館は写真撮影可の作品が多いので、少しだけ載せておきます。

こちらは「雨を聴く」です。
急に雨が降ってきたのか、振り返って雨音を聴いている様子でしょうか。
人物と余白のバランスが良く、きれいな作品でした。

「美人浴後図」は、おぼこい(幼くあどけない)顔がかわいいです。

「美人観月」(部分)は赤が映えていました。
タイトルに月が入っていますが、実際には月は描かれておらず、視線の先には月があるということなのでしょう。
松園はこういう手法をよく使うのか、前述の「雨を聴く」も室内にいて、実際には雨は描かれていません。

こちらは葛飾北斎の「砧美人図」(部分)です。
着物の波々した描き方が北斎ですね(笑)。
松園は古典の勉強もよくしたとのことで、ポーズを浮世絵から参考にしたのではないかと思われるのも少なくなかったです。

こちらは前回も紹介した山川秀峰の「振袖物語」(部分)です。
この小姓、やっぱり妖艶です。

この小姓の美貌に惹かれ、泣いている女性を今回はクローズアップで載せました。
小姓も女性もですが、薄くブルーのアイシャドウのお化粧がされていて、肌の色が透き通るように美しい。
それにこの表情!
切なさと熱情が感じ取れました。
写真は不可でしたが、伊東深水の「紅蓮白蓮の雪路」という作品は、憂いを含んだ表情に何とも言えない情感がありました。
「振袖物語」や「紅蓮白蓮の雪路」の作品を見ていると、松園とはまた違った魅力のある美人画です。
松園の美人画はもちろん美しいですが、負の感情も吞み込んで抑えてみせる女性の強さを描いているので、容易に感情を外に出しません。
そういった隠した女性の内面を感じ取って描くのが、この時代の男性の描く美人画なのかもしれませんね。

今回の展覧会では、竹久夢二の作品も多数展示されていました。
きれいな作品が揃ってましたよ。
ここの美術館は写真撮影可なのは嬉しいのですが、光が反射してなかなかきれいに写せません。
私の腕の問題かもしれませんが、誰でも簡単に撮れるようになっていないのが残念です。
写真はきれいに撮れませんでしたが、この展覧会は良かったです。
展覧会は終わりましたが、どの作品もこの美術館の所蔵品なので、部分的になるかもしれませんがまた観れる機会があるのではないかと思います。
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全部ではなく一部だけなのですが、訪問できないブログの方はすみません。
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福田美術館
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 TEL:075-863-0606
開館時間:10時~17時(入館は閉館30分前まで)休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始(12/29~1/1)
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