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東大寺ミュージアム「東大寺の歴史と美術」展

 奈良県立美術館に行った後、東大寺ミュージアムに向かいました。
 (注:12月に入ってからの記事は、12月以前に行ったものです。)

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 奈良公園の近くには鹿がたくさんいるのですが、珍しく鹿の置物がありました。
 というのはウソで、本物の鹿ですが看板の前であまりにも微動だにしなかったもので

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 東大寺ミュージアムです。
 こちらは平成23年に開館したのですが、私はまだ入ったことがなく今回が初めてです。

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 建物の前には、東大寺の大仏さま(廬舎那仏)の手の実物大レプリカが展示されていました。
 右手の大きさは縦3Mで、一番長い中指の長さは約1.5Mだそうです。
 中指だけで小学生6年生の平均身長ぐらいはあるのですね

 さて、こちらのミュージアムでは「東大寺の歴史と美術」展('20.10.1~12.22まで。入館料600円)が開催されています。

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 法華堂(三月堂)のご本尊の不空羂索観音さまの両脇にいらっしゃった日光・月光菩薩さま(国宝)が、看板の通り、元は三昧堂(四月堂)の御本尊の千手観音さま(重文)の両脇に立っていらっしゃいました。
 相変わらず穏やかで美しい~
 全体的に色白ですが、日光菩薩さまの方は衣の緑が残っていました。
 千手観音さまは、どっしりとしていて安心感が感じられます
 法華堂の不空羂索観音さまはかなり大きかったのですが、こちらの千手観音さまは日光・月光菩薩さまとのバランスが良く、自然に手を合わせたくなりました。

 誕生釈迦仏立像(国宝)は、ふっくらとした笑顔で癒されます

 奈良時代の八臂の弁財天立像(重文)は、優しそうでした。
 同じく奈良時代の吉祥天立像(重文)も、上記の弁天さまに似てらっしゃってきれいでした。

 鎌倉時代の地蔵菩薩立像(重文)は、厳しいお顔をされていますが、まるで俳優のように整ったお顔です。
 平安時代の青面金剛立像(重文)は、金剛力士さまなので力強いのですがどこか優しそうでした。

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 そして今回このミュージアムに行こうと思ったのが、戒壇堂が保存修理・耐震工事のため四天王立像(国宝)がこちらで拝観できると知ったからです。
 戒壇堂の四天王さまたちは、本当にかっこいいのです
 今までに、戒壇堂や奈良国立博物館で何回かお会いしているのですが、今回は位置が少し拝観者の目線に近かったためか全身がよく見えました。
 細身でスタイルが良いですね~
 もっとがっしりとしたイメージをもっていました。
 お顔の表情の繊細さは充分わかってましたが、お体もこれほど優美だったとは気付きませんでした。

 仏像の他にも、東大寺金堂鎮壇具の金銀鈿荘太刀はX線で見ると「陽剣」「陰剣」とあったのはすごいと思いましたし、西大門勅額も立派でした。

 いや~、観に行って良かったです。
 それほど大きくはありませんが、国宝や重文の仏さまや寺宝がいっぱいです
 仏像ファン必見のミュージアムでした
  
東大寺ミュージアム
 住所:奈良市水門町100番地 TEL:0742-20-5511 
 開館時間:4月から10月:9時30分~17時30分、11月から3月:9時30分~17時(入館は各閉館の30分前まで)
 休館日:なし(展示替え期間、施設点検等のため臨時休館あり)

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