京都国立博物館「皇室の名宝」展

京都国立博物館で開催されている「御即位記念特別展 皇室の名宝」展('20.10.10~11.23まで。観覧料1800円)を観てきました。
日時指定の事前予約制で、なかなか予定が立たず観に行くのがギリギリになってしまいました。
時間が空いたら、思い立ったら自由に行きたい私としては、事前予約制はやっぱり面倒です

この展覧会、さすが京都の地で開催される皇室の名宝展だけあって、明治の超絶技巧の工芸品等より、平安時代から連綿と受け継がれた名品の展示が多かったです。

思ったより「書」の展示が多かったのですが、読めないので字体や料紙を鑑賞するだけだったのですが、字や料紙が美しいものがいくつもありました。
書の内容の方では、花園天皇の宸翰である「学道之記」にあった『学問とは、ただ字を知り博学になるためだけのものではなく、過去を知り、未来に活かすためのもの』というような内容の言葉に、ちょっと感動しました。
ついつい知識を増やすことで満足してしまいがちですが、その言葉通りですよね。
鎌倉時代の天皇の言葉にハッとさせられました。
書も良いのですが、私はやっぱり絵画の方が好み。
伊藤若冲の絵はもちろん細かくて見応えがあるのですが、今回私のお気に入りは岩佐又兵衛の「小栗判官絵巻」です。
躍動感がありますし、閻魔大王の描写は大きさも変えてあり迫力がありました


重要文化財の源氏物語画帖もきれいだったな~

土屋禮一画伯の「主基地方風俗和歌屏風」はさすがに現代の画らしく、色がきれいでした

とくに左隻の紅葉や菊がシブくて美しかったです。
皇室に伝わる品なので、どれも名品であるのは確かなのですが、京都らしい公家文化を感じさせる展覧会でした


会場を出ると夕方になっており、きれいな夕暮れの色に染まってました

京都国立博物館
住所:京都市東山区茶屋町527 TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
開館時間:9時30分~18時(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜日(8/10は開館)、展示替え期間、年末年始

にほんブログ村
スポンサーサイト