京都市京セラ美術館「京都の美術250年の夢」展

少し前になりますが、旧京都市美術館である京都市京セラ美術館に行ってきました。
この美術館は2017年から改修工事を行い、その間休館していたのですが、今年の5月にリニュアルオープンしました。
増築も行われ、展示会場も増えています。

今回観たのは「京都市京セラ美術館開館記念展 京都の美術250年の夢」展('20.10.10~12.6まで。観覧料1600円)です。
う~ん、この展覧会は盛り沢山ではありますが、整理しきれていない感じがしました。
元々、会期を3部に分けて、その中で前・後期で展示替えを行い、計6回の展示替えで大規模な展覧会となる予定だったのですが、新型コロナの影響でオープンが延びてしまい、それに伴いこの展覧会も規模を縮小して「総集編」となったみたいです。
そのせいか、250年の流れをたどるというより、なんかまとまりなく、なんでも展示されているようで見にくかったです。
とはいえ、計6回も大幅に展示替えされても、この観覧料では高すぎて観に行けないので、せいぜい2回ぐらいの展示替えになって良かったのですけどね。

はじめに辛口の感想を書いてしまいましたが、良い作品もたくさん観れました。
さすが京都画壇の日本画は充実していて、きれいな作品が多かったです

チラシにもなっている上村松園の「娘」は上品で愛らしい。
土田麦僊の「罌粟」は優しい色合いで、明るい気持ちになります。
福田平八郎の「新雪」も、雪の感じが良かったなぁ~。
池田遥邨の「叢」も穏やかな印象の作品で好みです。
この美術館の所蔵品ばかりかと思っていましたが、意外に他館の作品も多かったのが良かったです。

この「虎図襖」は「龍図襖」とともに、ついこの前(11/8)までハルカス美術館の「奇才」展で展示されていたので、ハルカスが終わると駆け足でこちらの美術館に移動してきたのですね。
さすが龍も虎も足が速い(笑)。
長沢芦雪のこの虎図、なかなかカワイイです。
ハルカスでは、所蔵先の無量寺と同じように龍虎向い合せの位置で展示されていましたが、京セラ美術館ではどのように展示されるのでしょう?
後期展示は観に行く予定がないので、誰か観に行かれたら教えてくださいね。
絵画、書、工芸といろいろ楽しめる展覧会でした

京都市京セラ美術館
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町124 TEL:075-771-4334
開館時間:10時~18時(入館は閉館の30分前まで) 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始

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