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京都 堂本印象美術館「おしゃべりな絵画」展

 京都に行って、展覧会をいくつか観てきました

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 堂本印象美術館で開催されているのは「おしゃべりな絵画」展('20.6.2~9.22まで。入場料510円)です。

 今回のテーマは、絵から会話を想像してみたら楽しいよ、というもので、例として絵画の横に想像の会話文が載っていました。
 展覧会の目的は、絵から受ける印象の言語化といったところでしょうか。
 絵の見方の具体的な方法の1つをわかりやすく紹介した展覧会となっていました。

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 それはそれで面白いのですが、それより今回の展覧会では大きな作品の下絵が何枚も展示されていたのが良かったです。
 それもほぼ原寸大の大下絵です。

 少しだけ年上のお姉ちゃんに髪を梳いてもらっている女の子が描かれた「春」という作品は、本画では女の子の膝の上にネコが微睡んでいるのですが、下絵にはネコがいませんでした。
 春というタイトルなら、もう少しうららかな気分を見せた方が良いと考えて、ネコが描き加えられたのですかね
 
 大阪玉造教会の壁画の下絵もありました。
 教会などは、なかなか見物のみの見学ができないので、下絵でも見れて良かったです。
 玉造教会の壁画の題材は、細川ガラシャ夫人や高山右近などでした。
 
 細川ガラシャは明智光秀の娘・たまです。
 今、大河ドラマ「麒麟がくる」では、ガラシャの夫になる細川忠興の父・細川藤孝と明智光秀が将軍についていろいろ画策しているところじゃないですか
 忠興とたまの婚姻は織田信長の発案のようですが、ドラマを信じるなら、親同士が古くからの知り合いだったのね~とか思いながら見てしまいました

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 「木華開耶媛」の大下絵もありましたよ。
 下絵も美しいですね~
 本画より下絵の方が目がパッチリとして現代的な顔立ちでした。
 腕や衣は試行錯誤の跡がうかがえます。
 それでも、ほぼ完成形の下絵で、これだけでも立派な作品だと思いました。
 欲をいうなら、本画と下絵を並べて展示してくれれば更に良かったのですけどね。

 新館の方は、現代の画家さんの企画展をされていることが多いのですが、今回は小さめの作品ですが堂本印象の絵がずらり。
 これから観に行く池大雅を描いた作品もありました。
 絵の中の大雅は、竹の絵を描いていました。

 堂本印象が描く中国の仙人「藍采和(らん さいか)」は、靴が片方なくても上を向いて楽しそうでしたよ。
 見ているこちらまで気持ちが楽になるような気がします

 堂本印象美術館、今回も楽しませてもらいました
 良かったです。

堂本印象美術館
 住所:京都市北区平野上柳町26-3 TEL:075-463-0007
 開館時間:9時半~17時(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(祝日の場合は開館し翌平日に休館)、展示替え期間、年末年始(12/28~1/4)

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主に関西で開催されている展覧会を観に行っています。
ゆるゆる感想を書いていきたいと思います。
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