大阪 あべのハルカス美術館「ムーミン展」

今回はあべのハルカス美術館で開催されている「ムーミン展」('20.7.4~8.30まで。観覧料1500円)の感想です。
この展覧会は開幕直後の日曜日に観に行ったからかいっぱいで、別の日にもう一度観に行ってそれから記事にしようかなと思っていたのですが、この暑さでは多分もう行けないと思います。
記憶も薄れてきていることですし、簡単に紹介しますね。

ハルカス美術館では、2015年にトーベ・ヤンソンの生誕100周年の展覧会が開かれて、ムーミン関連の作品がたくさん展示されたのですが、今回は「日本フィンランド外交関係樹立100周年記念 ムーミン75周年記念 ムーミン展」なので、更に規模が大きくなって原画など約500点の展示です。

7章に分かれているのですが、ムーミンって元は1945年から1970年に書かれた計9作からなる小説で、第1章はそれらの小説の構想段階スケッチや原画など240点が展示されています。
1946年と1968年の原画が並べて展示されていたので、ムーミンの容姿の変化が見れて面白いです。
初期のムーミンは簡素な線で目も小さいですが、1968年のは私たちの知っているムーミンに近くなっています。
私たちの知っているムーミンといっても、日本のアニメでもムーミンはいろいろ変化しているのですけどね。
ムーミンのガールフレンドのフローレンも、昔はノンノンでしたものね。
原作では「スノークのお嬢さん」で名前もなかったのに、日本のアニメではノンノンになってるし、ムーミンも原作のシャープさがなく、トーベ・ヤンソンから「私のムーミンじゃない」とクレームがきて、かなり拒否されたみたいですが、トーベ・ヤンソンが来日してやっと「日本的なムーミンがあってもよいと考えるようになった」と言ってもらったみたいです。
実際、原作のムーミンよりアニメのムーミンの方がポヨヨンとしてかわいいですもんね。
第2章は、政治風刺雑誌「ガルム」のイラストを担当したトーベが、イラストの端っこにムーミントロールを描いており、その作品の展示です。
これがトーベがはじめイメージしていたムーミントロールなら、日本のムーミンは全然違うと思うのも納得です。
ガルム内のムーミンは、あまりかわいくなかったです(苦笑)。
3章以降はヤーベの愛用品、絵本のムーミン、ムーミングッズなど、ムーミン関連の作品が多彩に紹介されています。

最後の7章は、トーベが来日した時の写真やスケッチなどの資料の展示でした。
チラシに載っていたものですが、トーベは浮世絵も参考にしていたみたいですね。
こういうのを見ると、日本人としてはちょっと嬉しくなりますよね


トーベ・ヤンソンを含めて、ムーミン全般を紹介した展覧会で、楽しかったです。
でも、やっぱりムーミンといえば、私にとっては日本のアニメ版のムーミン(「楽しいムーミン一家」も含めてね)です。
スナフキンもミーも、原作より日本版のキャラの方が安定感があり魅力的ですもんね

あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階 TEL:06-4399-9050
開館時間:火~金10時~20時、月・土・日・祝10時~18時(入館は閉館の各30分前まで) 休館日:2020年7/6、7/13、7/20

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