京都府立京都学・歴彩館 「新収蔵品展」

京都府立京都学・歴彩館に行ってきました。
この建物は、左京区の北山地区にある京都府立大、府立植物園、京都コンサートホールに隣接している場所に、京都関係資料の収集・保存・公開を目的に平成29年4月に開館した施設だそうです。
こちらの展示室では「新収蔵品展」('20.5.25~7.5まで。入場無料)が開催されています。
今回は、平成25年から30年度にかけて収集された美術品約30点の展示です。

この展覧会、良かった~。
作品は全て寄贈品で、ジャンルが日本画・洋画・染織・陶磁器・漆工芸・竹工芸・その他と多岐にわたっていました。
制作年は昭和から平成の作品が多かったです。
どれも良かったのですが、チラシにもなっている梥本一洋(まつもといちよう)の「四季十二趣」がきれいだったな~。
色がすごくきれいな上、余白の美を感じさせられました。
帳面になっていて、全部見れなかったのが残念です。
田能村竹田の「枯木群鷺之図」は、少し枯木が多すぎの感はしますがきれいでした。
賛が、ややきつめの字ですがピシッと筋が通っており緊張感が伝わります。
下村良之助の「軍鶏」は、壁に掛けられるサイズのいつもの特徴的な軍鶏でした。
凛とと立ってします。
由里本景子の「後園」は、はっきりした清楚な女性像で惹かれました。
中村大三郎のお弟子さんとのことで、よく似た印象を受けます。
漆工芸の三代三木表悦の「深山漆絵箱」は、木の緑が深くて、深山の雰囲気がよく出ていてきれいでした。
陶磁器の市川博一の「風」は、色合いから木のような印象を受けました。
軽やかさというよりは、どっしりとした強い流れの風です。

様々なジャンルの作品が観れ、しかも無料で、豊かな一時が過ごせました。
良かったです。
2階の京都資料総合閲覧室では、過去の展覧会の図録などもたくさん置いてあり、時間があれば図録を見るのも楽しそうです。
京都府立京都学・歴彩館
住所:京都市左京区下鴨半木町1-29 TEL:075-723-4831
開館時間:9時~17時 休館日:第2水曜日

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